ワールド・エレクション レビュー
2017/05/12 Fri. 22:37 [edit]

更新
今日はWhirlpoolの10周年作品、ワールド・エレクションの記事です。
GWに暇を持て余したので購入しました。
渦巻の作品も久しぶりですね。
記憶にないのでマギウステイルとか77あたり以降やってないかと思います。
元々、抱き枕カバーの絵柄で「なんだこの可愛くてエッチな布は・・・」
ってなったのが初見で暇ならいつかやろうかなとは思ってました。

いつも通りいこうと思います。
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
シナリオは5人。TRUEルートがあり、メインヒロインのハッピーエンドの形です。
サブキャラの攻略が7人あります。名前がある登場する女性キャラのほとんどです。
クルル(TRUE)はクルルENDを見た後にタイトル画面に開放されますが、
メインヒロイン5人は攻略順フリーのようです。最初からクルル→クルル(TRUE)にいけます。
サブキャラは特定キャラクリア後に開放されます。
ルートそれぞれの時間は
共通 4h
クルル 2.5h
ソフィア 2.5h
伊織 2.5h
パーフィル 2.5h
ファウラ 2.5h
クルル(TRUE) 1h
サブキャラ 各0.5h×7人(※)
計21h
(※)
ミナヨ、紗月 ・・・ クルル(TRUE)後に開放
メロウ、チコ ・・・ ソフィア後に開放
ポン子 ・・・ 伊織後に開放
ミリエル ・・・ パーフィル後に開放
ムシュア ・・・ ファウラ後に開放
クルル以外、ガツガツと進めるタイプの作品でもなかったので割と時間はかかった印象です。
ということを置いても、分量は平均より長いです。
■共通
本作の世界観としては、
人間の世界、魔族の世界、天使の世界、機械の世界、獣人の世界
上記の5つの世界が混ざってしまったというゴタゴタした世界観になってます。
一応、クルル(TRUE)ルートで
上記のような世界になってしまった背景とかは語られます。
舞台は5つの世界の交流?がメインな学園が舞台です。
登場キャラも色んな種族が出ますし、学園異能バトル的な日常がメインです。
主人公が謎のヒロインであるクルルと出会い、
ひょんなことから生徒会長選挙に立候補するところから話が始まります。
共通は開票直近くらいまでなので、選挙戦がメインシナリオになります。
また、選挙戦には5つの競技があり、それぞれのヒロインに焦点を当てながら進みます。
個別は5つの競技を終えて、開票前あたりに分岐します。
サブキャラは共通の適当な箇所から分岐する形です。
共通の長さとしては平均的です。
異能バトルモノですが、どちらかというと楽しい学園コメディ寄りなので
少々中だるみする人もいるかもしれません。
主人公も強いは強い(というか序列No.1らしい)ですが、
エロゲ主人公らしく平和的で俺つえーするタイプではないので、
そういったものを期待すると退屈かと思います。
(主人公がつえーするのはクルル(TRUE)ルートくらいです)
個人的には長さも結構あり、
想像してたような世界観と展開で進みましたので、その点は悪くなかったです。
もうちょい主人公がしゃっきりしてたら良いなとは思いました。
ただこのゲーム、登場キャラが正直キツかったです。不快的な意味で。
ナチュラルにゴミみたいな性格、行動のキャラが複数おり、
主人公もなよなよ気味で後手ばかり。その雰囲気に慣れることが出来なかったです。
多少やらかしても反省のカケラもない日常の繰り返しがキツかったです。
(主にはメロウとかムシュアとかソフィアとか、君らのことです)
選挙戦がドタバタしながら進んでいくのがメインですが、
キャラの掛け合いが合わずに悶々と進め、微妙だったなあという印象が残りました。
共通の段階では分かりやすくクルルとパーフィルが好みのキャラです。
■クルル、クルル(TRUE)
最後に攻略しました。
クルルルートはNORMAL ENDのような形で終わります。
その後、タイトル画面にTRUEが追加されます。
TRUEはクルルルートの最後のほうから始まり、分岐していく形の作りになってます。
謎だったクルルの設定が明かされたり、6つ目の世界が登場したりと
本作の中では世界観に合った読み応えのあるシナリオになっているかなと感じます。
珍しく主人公が張り切るのも本ルートです。
上記の流れは後半部分で、前半は基本的にクルルとイチャラブです。
キャラが気に入っている方なら、声の効果もあって顔が緩みますので、
バランスも大分良かったかなと思います。
プリクラ取るCGとかも何か最後に関係あるのかなーと思ってましたが、
単なるイチャラブでした。カワイイ。
本ルートはあんまり選挙とか学園とか関係なくなってるものになってます。
キャラとしてはとても良いですね。
まみず先生の原画も好きですし、声もあの方なので第一印象からバッチリです。
作中プレイしてて「かわいいぞー」と思ったのは口調とか挙動ですね。
「◯◯みたいなとこがあるからね」とかのセリフで溶けた印象がとても強いです。
あとはジト目がとてもカワイイデス。
これのエッチな抱き枕カバー欲しいけど、なかなか入手は難しそうです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
クリア後に開放されるチアガールのやつのシーンを見たときは「勝った…!」という
感想しか思い浮かびませんでしたが、少々ボリュームと気持ち悪さ不足でした。
もうちょい長くて、淫語とか盛り盛りだったら完璧でした。
その他のシーンは原画は良いものでしたが、グッとくるものはなかったです。
しかしこの声の方、デブラーメン食べに行くシーンがあるキャラ担当が多いような…
■ソフィア
2番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙を巡ってドタバタが起きる→恋人になる→イチャラブ→魔族のいざこざを2人で乗り切る
って感じですね。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
個別分岐直後、投票が迫った中、力で屈する戦略でゴミみたいな行動をし始めます。
それでいて「主人公は自分のことが好きに決まっていて、生徒会長にも相応しい」
とか本気で思っちゃってるので、読んでてかなりキツかったです。
キャラクターには寛容な自分ですが、久々に
「あまりにも図々しすぎる上にアスペかよ…、さすがに移入するのがキツイ」
と険しい気持ちでプレイしてました。
それを嫌に思った主人公が憲法◯条バリアみたいな心構えで改心させ、恋人になりますが、
前段階のキャラクター性が終わりすぎてたので、あまり楽しめませんでした。
ここら辺は割と普通の萌えゲなんですけどね。
ラストもしょっぱい悪役が出てきてそれを2人で乗り切ってENDという形なので
終わり方としても微妙と言わざるを得なかったです。
キャラとしては言うまでもなく嫌いな感じでしたね。
基本的に「自分が頂点、なんでも思い通りになる」とかなめ腐った態度を
本気で取っちゃってるタイプなので、それで個別に入って改心して苦難を乗り越えた!
みたいなシナリオやられても全然響きません。
こういうキャラは抜きゲー(陵辱)にいればとても良いんですけどね…
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
声のお馴染みの方なので若干多いのかな?と思います。
■伊織
最初にプレイしました。
シナリオは
兄を応援してこなかった事実と自分の想いの葛藤→恋人へ
→自身の能力についてと兄の能力の生い立ちについて
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
よくある妹ルートっぽく、過去、自身、家族の話がメインです。
能力の話も絡むのでこの世界観に合ったシナリオだったかなと思います。
しょうがないなあお兄ちゃんは感もあって悪くなかったですが、
普通すぎてインパクトは欠けるかなと。
キャラが好きならそこそこキャラゲーとしては良い方だと思います。
キャラとしてはそんなに目立った出番もないので損な立ち位置ですね。
開票の時に主人公が落選して司会なのに泣きそうになったりするとことか
ルート入ってなんだかんだ押しに弱くて自堕落にシーンに入っちゃうとことか
ピンポイントでカワイイとこはありましたが、影は薄いです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
本キャラはエッチというよりかは可愛さ重視のシーンだった気がします。
■パーフィル
3番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙に出ようと思った理由から主人公への想いに繋げる→恋人に
→主人公と共に学園の生徒の相談に乗り大天使を目指す
→空回りとかしながらも少しずつ努力を重ねていき成長する
といった具合です。
個人的にはかなり好物です。
ハートフルだったり、ひたむきな努力を重ねる成長シナリオに弱いんですよね。
というわけで、シナリオとしては1番好きな個別です。
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
分かりやすい悪役が出る、とか特筆すべき展開とかは無いルートですが、
主人公とパーフィルで力合わせて次第に進んでいく描写が優しくて良かったです。
キャラも地味に気に入ってます。
日常、他ルート含めて掛け合いも意外と良いし、あとやっぱりジト目がカワイイ。
あとは本ルートは告白シーンがとても好きだったりします。
CGも良かったですし、セリフも良かったかなと思ってます。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
メインキャラでは唯一の貧乳キャラです。
■ファウラ
4番目にプレイしました。
シナリオは
主人公への想いが強くなりすぎて発情→恋人、ひたすらイチャラブ
といった具合です。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
本ルートは畳み掛ける際にそんなにシリアスにならないのが特徴かなと。
本作の中で1番キャラゲーに特化したルートだったかなと思います。
デレ具合が半端ないので、キャラ好きの方には良さそうですが、
逆に共通までのサバサバとした爽やかさが無くなっているので
個人的には少々魅力ダウンかなあ、とか思ってます。
共通のような学園描写と個別特有の甘いシーンが交互に、って感じなので
萌えゲを楽しくプレイできる人にはオススメかなと。
個人的には少々中だるみを感じました。
あとは自然界がメインの背景になるのでそこは水着だろう!
とか思ってました。結局、川遊びくらいしかなく…。
キャラとしては共通の掛け合いは割と好きでした。
立ち絵も耳が動いたりするので、良いものになってます。
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
発情キャラなので数も多めです。ケモナーには良い印象を受けそう。
■サブキャラ
攻略人数が多く、1キャラ分の長さもないので、7キャラ分まとめさせてください。
シナリオはどのキャラも「日常のふとした1シーンから分岐→エロシーン→END」
といった形のミニシナリオになってます。
全員1シーンずつあるので、ファンからしたらシーン数が多くなる分には喜ばしいことでしょう。
雰囲気は日常から分岐するので明るいギャグ調のものが多めです。一部、普通なものもありますが。
個人的にはミナヨルートは笑ってやっており、楽しかったです。
開放はTRUE後なので、それを踏まえた上でのこのルート、というのが良かった。
シーンも悪くなかったので、サブシナリオの中では頭一つ抜けてます。
ミリエル先生のやっちゃったルートも悪くなかったです。
あとは意外とメロウルートも。
他は個人的にはあまり印象に残らず、といった形でした。
とはいえ、人それぞれ気に入ってるキャラ次第かなと思います。
ミニシナリオで短いので、軽くてコミカル寄りのシナリオが自分は楽しめました。
■グラフィック
かなり原画さんが多いこのゲームですが、特徴が出ていて分かりやすいです。
昔からのファンならまみず先生、てんまそ先生の絵はお馴染みでしょう。
原画の好みはあれど、基本的にCGも立ち絵もかなり安定していて質が高いです。
特に今回は立ち絵が良かったなーと思います。表情差分とか多めだったような。
ジト目が多かったのが本当に良いデス。
あとはケモミミキャラとかいますが、立ち絵が動いたりするのもポイントが高いです。
こういう細かいところを凝ってくる作品というのは愛を感じて良いですよね。
自分は昔はまみず先生よりてんまそ先生の絵の方が好み(というか好みのキャラ)
だったような気がしますが、本作はまみず先生一択です。
前は鋭さを感じる原画が多かった印象(伝わらなそう)ですが、
本作で久々に見ましたが、大分丸くなっていて柔らかい印象を受けました。
攻略キャラが多く、シーン数が多いので全体的なCG数は多めですが、
HCGの比率が高いので、日常CGは平均より少なめとなってます。
個人的には日常CGこそたんまり欲しい派なので少々残念でしょうか。
あとはどのゲームでもそうですが、原画さんはこんなに居なくていいですね。
この手のゲームをやるオタクというのは新作が発表された際、
第1印象に「キャラ」「絵」がくることが結構多いと思います。
(勿論、絵とか関係なくメーカー買い、ライター買いする時もあります)
この時に大体は自分の好きな原画が1つに定まる人が多いと思うので、
多ければ多いほどどちらかというと良くないかなと。
せめて2人くらいにして欲しいもんです。
とはいえ、グラフィックの全体的なレベルはかなり高いかと思います。
■サウンド
ボーカル曲はOP、ED、ED(TRUE)と3曲あります。
OP曲のれみぜら!はアップテンポでタイトル画面でも延々とBGMで流れるからか
印象に残ってます。好きな曲かと言われるとそんなこともないかな・・・。
ED曲はあまり印象にありませんが、
TRUE ED曲の「ラブ・エレクション」はタイトルが非常に良いですね。
TRUEのシナリオをよく表していると思います。
結構期待してたのですが、曲自体は普通だったかなと個人的には思います。
ヒロイン5人のテーマ曲含め、日常BGMは好みでした。
シリアス系のものはあまり印象に残らなかったかな?と。
特にファウラのBGMは好きでした。エロゲやってんなって気分がして落ち着きます。
■総評
学園異能モノでコメディ要素を基本にしつつ、
それだけで終わらない設定、シナリオ、結末も盛り込まれているので
ゲームコンセプトとしては悪くなかったのかなと思ってます。
特にゲームを通して良いなと思っている箇所は
・投票前1週間〜投票(個別分岐直後)の展開がルートによって変わる点
・主人公が生徒会長になったりならなかったり
このあたりはここまでの流れもうまく使ってますし、
ルートそれぞれの色がよく出ていて面白い作りになってるなと思いました。
シナリオ以外だとグラフィック周り、システム周りも良です。
システム周りはバックログからシーンジャンプがあれば完璧でした。
逆にツラかったのは、キャラ周り、キャラの掛け合いですかね。
本作は個別の作りからしてもキャラゲーの要素も結構強いと思います。
ですが、その点を見事にシナリオとキャラ設定が殺してる部分があったのが残念です。
結局TRUE以外はシナリオゲーにもキャラゲーにもなれておらず、
中途半端で微妙な印象を持ってしまった部分が多い、のが正直な感想です。
ただ、やっぱりクルルは主にキャラが強かった…!
そこは期待通り、充分に満足出来ました。
世界観が「大好物の設定だ!」となる方や
特定キャラクターの第1印象がピンポイントで「好き、やりたい」
となる方にはオススメします。
渦巻きは既に新作発表してますね。
ビジュアルくらいは見ましたが、いつもの感じ(絵はエッチだし良い)かなと。
その月の発売物にもよりますが、現状は評判待ちでスルーかなという気持ちです。
仕事が忙しくなってきたので、最近よくやってましたが、やるペースは落ちそうです。
とりあえず画像の通り、「ちいさな彼女の小夜曲」も買ってるので、そちらをまったり。
謎の使命感を感じ、完全に歌買いです。
評判は高くないですが、雰囲気は好きそうなので好みの作品だと良いなと思います。
これやってたら多分5月の新作間近になるかなと。
5月はタンテイセブン、春グラが延期したので、予約購入は2本になるかなと思います。
ニューリン、恋愛ルセットはマスターアップしたので今月は安泰です。
Harmoniaは予約はしてないのですが、新作やって時間あったら買うつもりです。
むしろ延期多すぎて最初は5月がキツかったはずなのに
いつの間にか6月がキツイっていうね。
GWもイベント、リアル遊び、在宅、とぼちぼち満喫しました。
暑くなってきましたが、自分は夏が好きなので、またがんばりたい所存です。
サブキャラの攻略が7人あります。名前がある登場する女性キャラのほとんどです。
クルル(TRUE)はクルルENDを見た後にタイトル画面に開放されますが、
メインヒロイン5人は攻略順フリーのようです。最初からクルル→クルル(TRUE)にいけます。
サブキャラは特定キャラクリア後に開放されます。
ルートそれぞれの時間は
共通 4h
クルル 2.5h
ソフィア 2.5h
伊織 2.5h
パーフィル 2.5h
ファウラ 2.5h
クルル(TRUE) 1h
サブキャラ 各0.5h×7人(※)
計21h
(※)
ミナヨ、紗月 ・・・ クルル(TRUE)後に開放
メロウ、チコ ・・・ ソフィア後に開放
ポン子 ・・・ 伊織後に開放
ミリエル ・・・ パーフィル後に開放
ムシュア ・・・ ファウラ後に開放
クルル以外、ガツガツと進めるタイプの作品でもなかったので割と時間はかかった印象です。
ということを置いても、分量は平均より長いです。
■共通
本作の世界観としては、
人間の世界、魔族の世界、天使の世界、機械の世界、獣人の世界
上記の5つの世界が混ざってしまったというゴタゴタした世界観になってます。
一応、クルル(TRUE)ルートで
上記のような世界になってしまった背景とかは語られます。
舞台は5つの世界の交流?がメインな学園が舞台です。
登場キャラも色んな種族が出ますし、学園異能バトル的な日常がメインです。
主人公が謎のヒロインであるクルルと出会い、
ひょんなことから生徒会長選挙に立候補するところから話が始まります。
共通は開票直近くらいまでなので、選挙戦がメインシナリオになります。
また、選挙戦には5つの競技があり、それぞれのヒロインに焦点を当てながら進みます。
個別は5つの競技を終えて、開票前あたりに分岐します。
サブキャラは共通の適当な箇所から分岐する形です。
共通の長さとしては平均的です。
異能バトルモノですが、どちらかというと楽しい学園コメディ寄りなので
少々中だるみする人もいるかもしれません。
主人公も強いは強い(というか序列No.1らしい)ですが、
エロゲ主人公らしく平和的で俺つえーするタイプではないので、
そういったものを期待すると退屈かと思います。
(主人公がつえーするのはクルル(TRUE)ルートくらいです)
個人的には長さも結構あり、
想像してたような世界観と展開で進みましたので、その点は悪くなかったです。
もうちょい主人公がしゃっきりしてたら良いなとは思いました。
ただこのゲーム、登場キャラが正直キツかったです。不快的な意味で。
ナチュラルにゴミみたいな性格、行動のキャラが複数おり、
主人公もなよなよ気味で後手ばかり。その雰囲気に慣れることが出来なかったです。
多少やらかしても反省のカケラもない日常の繰り返しがキツかったです。
選挙戦がドタバタしながら進んでいくのがメインですが、
キャラの掛け合いが合わずに悶々と進め、微妙だったなあという印象が残りました。
共通の段階では分かりやすくクルルとパーフィルが好みのキャラです。
■クルル、クルル(TRUE)
最後に攻略しました。
クルルルートはNORMAL ENDのような形で終わります。
その後、タイトル画面にTRUEが追加されます。
TRUEはクルルルートの最後のほうから始まり、分岐していく形の作りになってます。
謎だったクルルの設定が明かされたり、6つ目の世界が登場したりと
本作の中では世界観に合った読み応えのあるシナリオになっているかなと感じます。
珍しく主人公が張り切るのも本ルートです。
上記の流れは後半部分で、前半は基本的にクルルとイチャラブです。
キャラが気に入っている方なら、声の効果もあって顔が緩みますので、
バランスも大分良かったかなと思います。
プリクラ取るCGとかも何か最後に関係あるのかなーと思ってましたが、
単なるイチャラブでした。カワイイ。
本ルートはあんまり選挙とか学園とか関係なくなってるものになってます。
キャラとしてはとても良いですね。
まみず先生の原画も好きですし、声もあの方なので第一印象からバッチリです。
作中プレイしてて「かわいいぞー」と思ったのは口調とか挙動ですね。
「◯◯みたいなとこがあるからね」とかのセリフで溶けた印象がとても強いです。
あとはジト目がとてもカワイイデス。
これのエッチな抱き枕カバー欲しいけど、なかなか入手は難しそうです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
クリア後に開放されるチアガールのやつのシーンを見たときは「勝った…!」という
感想しか思い浮かびませんでしたが、少々ボリュームと気持ち悪さ不足でした。
もうちょい長くて、淫語とか盛り盛りだったら完璧でした。
その他のシーンは原画は良いものでしたが、グッとくるものはなかったです。
■ソフィア
2番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙を巡ってドタバタが起きる→恋人になる→イチャラブ→魔族のいざこざを2人で乗り切る
って感じですね。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
個別分岐直後、投票が迫った中、力で屈する戦略でゴミみたいな行動をし始めます。
それでいて「主人公は自分のことが好きに決まっていて、生徒会長にも相応しい」
とか本気で思っちゃってるので、読んでてかなりキツかったです。
キャラクターには寛容な自分ですが、久々に
「あまりにも図々しすぎる上にアスペかよ…、さすがに移入するのがキツイ」
と険しい気持ちでプレイしてました。
それを嫌に思った主人公が憲法◯条バリアみたいな心構えで改心させ、恋人になりますが、
前段階のキャラクター性が終わりすぎてたので、あまり楽しめませんでした。
ここら辺は割と普通の萌えゲなんですけどね。
ラストもしょっぱい悪役が出てきてそれを2人で乗り切ってENDという形なので
終わり方としても微妙と言わざるを得なかったです。
キャラとしては言うまでもなく嫌いな感じでしたね。
基本的に「自分が頂点、なんでも思い通りになる」とかなめ腐った態度を
本気で取っちゃってるタイプなので、それで個別に入って改心して苦難を乗り越えた!
みたいなシナリオやられても全然響きません。
こういうキャラは抜きゲー(陵辱)にいればとても良いんですけどね…
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
声のお馴染みの方なので若干多いのかな?と思います。
■伊織
最初にプレイしました。
シナリオは
兄を応援してこなかった事実と自分の想いの葛藤→恋人へ
→自身の能力についてと兄の能力の生い立ちについて
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
よくある妹ルートっぽく、過去、自身、家族の話がメインです。
能力の話も絡むのでこの世界観に合ったシナリオだったかなと思います。
しょうがないなあお兄ちゃんは感もあって悪くなかったですが、
普通すぎてインパクトは欠けるかなと。
キャラが好きならそこそこキャラゲーとしては良い方だと思います。
キャラとしてはそんなに目立った出番もないので損な立ち位置ですね。
開票の時に主人公が落選して司会なのに泣きそうになったりするとことか
ルート入ってなんだかんだ押しに弱くて自堕落にシーンに入っちゃうとことか
ピンポイントでカワイイとこはありましたが、影は薄いです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
本キャラはエッチというよりかは可愛さ重視のシーンだった気がします。
■パーフィル
3番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙に出ようと思った理由から主人公への想いに繋げる→恋人に
→主人公と共に学園の生徒の相談に乗り大天使を目指す
→空回りとかしながらも少しずつ努力を重ねていき成長する
といった具合です。
個人的にはかなり好物です。
ハートフルだったり、ひたむきな努力を重ねる成長シナリオに弱いんですよね。
というわけで、シナリオとしては1番好きな個別です。
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
分かりやすい悪役が出る、とか特筆すべき展開とかは無いルートですが、
主人公とパーフィルで力合わせて次第に進んでいく描写が優しくて良かったです。
キャラも地味に気に入ってます。
日常、他ルート含めて掛け合いも意外と良いし、あとやっぱりジト目がカワイイ。
あとは本ルートは告白シーンがとても好きだったりします。
CGも良かったですし、セリフも良かったかなと思ってます。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
メインキャラでは唯一の貧乳キャラです。
■ファウラ
4番目にプレイしました。
シナリオは
主人公への想いが強くなりすぎて発情→恋人、ひたすらイチャラブ
といった具合です。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
本ルートは畳み掛ける際にそんなにシリアスにならないのが特徴かなと。
本作の中で1番キャラゲーに特化したルートだったかなと思います。
デレ具合が半端ないので、キャラ好きの方には良さそうですが、
逆に共通までのサバサバとした爽やかさが無くなっているので
個人的には少々魅力ダウンかなあ、とか思ってます。
共通のような学園描写と個別特有の甘いシーンが交互に、って感じなので
萌えゲを楽しくプレイできる人にはオススメかなと。
個人的には少々中だるみを感じました。
あとは自然界がメインの背景になるのでそこは水着だろう!
とか思ってました。結局、川遊びくらいしかなく…。
キャラとしては共通の掛け合いは割と好きでした。
立ち絵も耳が動いたりするので、良いものになってます。
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
発情キャラなので数も多めです。ケモナーには良い印象を受けそう。
■サブキャラ
攻略人数が多く、1キャラ分の長さもないので、7キャラ分まとめさせてください。
シナリオはどのキャラも「日常のふとした1シーンから分岐→エロシーン→END」
といった形のミニシナリオになってます。
全員1シーンずつあるので、ファンからしたらシーン数が多くなる分には喜ばしいことでしょう。
雰囲気は日常から分岐するので明るいギャグ調のものが多めです。一部、普通なものもありますが。
個人的にはミナヨルートは笑ってやっており、楽しかったです。
開放はTRUE後なので、それを踏まえた上でのこのルート、というのが良かった。
シーンも悪くなかったので、サブシナリオの中では頭一つ抜けてます。
ミリエル先生のやっちゃったルートも悪くなかったです。
あとは意外とメロウルートも。
他は個人的にはあまり印象に残らず、といった形でした。
とはいえ、人それぞれ気に入ってるキャラ次第かなと思います。
ミニシナリオで短いので、軽くてコミカル寄りのシナリオが自分は楽しめました。
■グラフィック
かなり原画さんが多いこのゲームですが、特徴が出ていて分かりやすいです。
昔からのファンならまみず先生、てんまそ先生の絵はお馴染みでしょう。
原画の好みはあれど、基本的にCGも立ち絵もかなり安定していて質が高いです。
特に今回は立ち絵が良かったなーと思います。表情差分とか多めだったような。
ジト目が多かったのが本当に良いデス。
あとはケモミミキャラとかいますが、立ち絵が動いたりするのもポイントが高いです。
こういう細かいところを凝ってくる作品というのは愛を感じて良いですよね。
自分は昔はまみず先生よりてんまそ先生の絵の方が好み(というか好みのキャラ)
だったような気がしますが、本作はまみず先生一択です。
前は鋭さを感じる原画が多かった印象(伝わらなそう)ですが、
本作で久々に見ましたが、大分丸くなっていて柔らかい印象を受けました。
攻略キャラが多く、シーン数が多いので全体的なCG数は多めですが、
HCGの比率が高いので、日常CGは平均より少なめとなってます。
個人的には日常CGこそたんまり欲しい派なので少々残念でしょうか。
あとはどのゲームでもそうですが、原画さんはこんなに居なくていいですね。
この手のゲームをやるオタクというのは新作が発表された際、
第1印象に「キャラ」「絵」がくることが結構多いと思います。
(勿論、絵とか関係なくメーカー買い、ライター買いする時もあります)
この時に大体は自分の好きな原画が1つに定まる人が多いと思うので、
多ければ多いほどどちらかというと良くないかなと。
せめて2人くらいにして欲しいもんです。
とはいえ、グラフィックの全体的なレベルはかなり高いかと思います。
■サウンド
ボーカル曲はOP、ED、ED(TRUE)と3曲あります。
OP曲のれみぜら!はアップテンポでタイトル画面でも延々とBGMで流れるからか
印象に残ってます。好きな曲かと言われるとそんなこともないかな・・・。
ED曲はあまり印象にありませんが、
TRUE ED曲の「ラブ・エレクション」はタイトルが非常に良いですね。
TRUEのシナリオをよく表していると思います。
結構期待してたのですが、曲自体は普通だったかなと個人的には思います。
ヒロイン5人のテーマ曲含め、日常BGMは好みでした。
シリアス系のものはあまり印象に残らなかったかな?と。
特にファウラのBGMは好きでした。エロゲやってんなって気分がして落ち着きます。
■総評
学園異能モノでコメディ要素を基本にしつつ、
それだけで終わらない設定、シナリオ、結末も盛り込まれているので
ゲームコンセプトとしては悪くなかったのかなと思ってます。
特にゲームを通して良いなと思っている箇所は
・投票前1週間〜投票(個別分岐直後)の展開がルートによって変わる点
・主人公が生徒会長になったりならなかったり
このあたりはここまでの流れもうまく使ってますし、
ルートそれぞれの色がよく出ていて面白い作りになってるなと思いました。
シナリオ以外だとグラフィック周り、システム周りも良です。
システム周りはバックログからシーンジャンプがあれば完璧でした。
逆にツラかったのは、キャラ周り、キャラの掛け合いですかね。
本作は個別の作りからしてもキャラゲーの要素も結構強いと思います。
ですが、その点を見事にシナリオとキャラ設定が殺してる部分があったのが残念です。
結局TRUE以外はシナリオゲーにもキャラゲーにもなれておらず、
中途半端で微妙な印象を持ってしまった部分が多い、のが正直な感想です。
ただ、やっぱりクルルは主にキャラが強かった…!
そこは期待通り、充分に満足出来ました。
世界観が「大好物の設定だ!」となる方や
特定キャラクターの第1印象がピンポイントで「好き、やりたい」
となる方にはオススメします。
渦巻きは既に新作発表してますね。
ビジュアルくらいは見ましたが、いつもの感じ(絵はエッチだし良い)かなと。
その月の発売物にもよりますが、現状は評判待ちでスルーかなという気持ちです。
仕事が忙しくなってきたので、最近よくやってましたが、やるペースは落ちそうです。
とりあえず画像の通り、「ちいさな彼女の小夜曲」も買ってるので、そちらをまったり。
謎の使命感を感じ、完全に歌買いです。
評判は高くないですが、雰囲気は好きそうなので好みの作品だと良いなと思います。
これやってたら多分5月の新作間近になるかなと。
5月はタンテイセブン、春グラが延期したので、予約購入は2本になるかなと思います。
ニューリン、恋愛ルセットはマスターアップしたので今月は安泰です。
Harmoniaは予約はしてないのですが、新作やって時間あったら買うつもりです。
むしろ延期多すぎて最初は5月がキツかったはずなのに
いつの間にか6月がキツイっていうね。
GWもイベント、リアル遊び、在宅、とぼちぼち満喫しました。
暑くなってきましたが、自分は夏が好きなので、またがんばりたい所存です。
category: アニメ・ゲーム
9-nine-ここのつここのかここのいろ レビュー
2017/04/29 Sat. 17:10 [edit]

更新
今日はぱれっとの最新作、9-nine-ここのつここのかここのいろの記事です。
はい、そうです。昼過ぎから始めてさっき終わりました・・・。
ぱれっとの作品はかなり久々ですね。
ましろ色くらいまでしか記憶にないレベルです。

気合いれてソフマップLIMITED EDITION買いました。2万円です。
元々そんなに警戒していなかったのですが、タペを見たら欲しくなってしまって・・・。
すごく絵柄良いですよね。
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
■プレイ前に
まずは本作の概要から。
ゲーム自体の値段はロープライスに設定されており、
噂によると1年おきに1本出す形で合計4本出るんだとか。分割ですね。
その中でも最初の1作目となる本作はヒロイン「九條都」に焦点が当たっているものになってます。
他のキャラクターも勿論登場しますが、ルートはありません。
システム面は最近よく見るエンジンです。
フォント変更可能で立ち絵鑑賞モードがついており、好きな言葉を喋らせることができます。
先に書いた通り、ルートは1人。ただし初回はBAD END固定となります。
ルートそれぞれの時間は
初回(BAD END) 2h
2週目以降(都END) 1h ※最初から始めることになるので既読スキップした場合です。
計3h
販売商法的にロープライスなのは仕方ないので、長さも勿論短いのですが、
「それにしたって短くねーか!?」と言わせて頂きたいところです。
これでこの3hがものすごく濃厚で凝縮されているならともかくそんなこともないので、
「プロローグやってるかと思ったらヒロインと仲良くなって世界観の導入だけで終わった」
といった印象です。
■初回(BAD END)
導入は普通の学園モノです。
が、アーティファクトと呼ばれる超能力のようなものを登場人物が身につけ、
それによって引き起こされる事件の数々(といってもそんなに無い)を解決し、
アーティファクトを回収していく、といった世界観を説明していく感じの作りになってます。
中でも本作では「九條都」と一緒に奮闘するといったシナリオですね。
都のアーティファクトは簡単に言うと「他人の所有物を奪い、それに関する記憶も改ざんする」ものです。
初回では選択肢が無く、BAD一直線の内容になっています。
都ルートとの分岐点は、主人公がソフィから
「他人のアーティファクトを都が奪うということは間接的に人を殺していることになる」
ということを聞いているかどうかになるのでしょうね。
物語の道中、上記の内容を都に隠してますが、
主人公の記憶を盗み見する際に知ってしまい、それに動揺してBADまっしぐらって具合です。
都ルートでは主人公も聞いていない内容なので
盗み見しても動揺することがない(別の意味で動揺しますが)=ルート続行
という分岐の仕方になってます。
体験版がどこまで公開されていたのか知りませんが、
この初回BADを丸々収録してたなら、製品版買った人はキツイ思いするなあ、と。
(だって、2週目の都ルートは既読スキップしたら1hくらいで終わるし、大した話もないし・・・)
面白い設定になりつつ、もっと物語が進むのを見たかったのですが・・・。
本BADを見たときはここから物語が始まるんだな?そうなんだな?と期待を膨らませてました。
(実際は都ルートは仲良くなり、エロシーン入ったと思ったら、特に事件解決することもなく
まだまだ謎は多い!俺たちの戦いはこれからだよ!(色んな伏線だけを残しつつ)
って具合で終わるだけなんですよね・・・)
■2週目以降(都END)
最初から始めることになります。1周目では表示されなかった選択肢が表示されます。
基本的に流れは一緒ですが、
分岐してからの流れはBADとは違う形になってます。
内容としてはお互い意識してて付き合い始まるというベタな展開があります。
勿論エロシーンもあります。
それはいいんだけど・・・、随分と投げ捨てて終わりましたね、これ。
本作の物語の中心だった事件の真相も全く判明していないです。
イチャラブしたし、完全にこれからに乞うご期待!といった感じで本作は幕引きです。
よしこれからかな?と思ったらこれだったので「それは無いでしょうよ・・・」と。
キャラとしては都ちゃんは大分気に入ってますね。
1作目ということもあり、巨乳で分かりやすく人気が出そうな見た目にしたのだろうなと。
ただ、短すぎるのでキャラとの仲に入っていく描写は大分弱かったかなと。
は?こんだけで都ちゃんにベタ惚れかよ浅いよ、といった感想を抱く人も多そうです。
これからに期待、したいんですけど、次は1年後なんだよなあ・・・
なんか体験版をプレイしたな、という感覚が非常に強いルートでした。
■グラフィック
さすがの原画ですね。とてもハイレベルで満足です。
何気に開始早々のCGが1番好きだったりします。
CGの枚数はこの短さの割には多いような気がします。
立ち絵もとても良いですね。かなりグッと来ます。
といった具合でCGと立ち絵には大分満足してます。
シーン数は3回。1回あたりの長さは近年としては平均的。
個人的にはせっかく巨乳ヒロインなのだから、もうちょっとおっぱいをだな・・・
思ったよりも普通というか、パっと見ビジュアルを全然活かせておらず、
「なんでそうなんだよぉ~~~!」と呻いてました。自分は。
簡単に言うと授乳手コキがあるだけで許したような気がするのだけど、
ここらしいというか、すごく平凡なシーンだったので個人的には残念。
あとは全く知らなかったのですが、シーンにはアニメがついてます。
多分頑張ろうとしたんだろうけど、抜きゲメーカーと比べるとクオリティは低めです。
最近萌えゲでもアニメ付が大分増えてますね。
悪いことではないですけど、この手のゲームやってるのってオタクなんだから
妄想全開、気持ち悪さ全開のシーンにするほうが先だと思うんですよ。
最後にもう一回。絵は良いんです・・・。
■サウンド
結構、良いですね。
綺麗な音色のものから日常の物まで、かなり良かったかなと思います。
基本的にピアノ調のBGMには弱いんですよね。個人的には。
耳に残るものが多かった印象です。
ボーカル曲については初見だったのですが、
OPは「3rdEyeのソーサリージョーカーとかかな?」とか一瞬思いました。そんな感じです。
こういう曲調、好きなので良かったかなと思います。
EDはあまり印象に残りませんでしたが・・・
メロディラインは綺麗だったので、全部やった後には印象変わるかもですね。
歌詞が「これはプロローグ、かもしれない・・・」とかあるんですけど
「その通りだよ!完全にプロローグだったわ!体験版かよ!」とコメントしたくなりました。
■総評
自分は事前情報はそんなに調べておらず、体験版もやってないのですが
「ふーん、こういう世界観なんだー、都ちゃんはエッチだなあ」
ということを理解した時点で本作は終了してしまった形です。
・このゲームはどこに向かっているのか
・アーティファクトとは何なのか
・主人公について
・都以外の他キャラクターについて
・ソフィについて
上記のあたりは割と何も語られないまま「to be continued...」です。
最後に意味の分からん謎キャラのCGカットインだけ入りますが・・・。
語られないところ多すぎかつ短すぎで、「えぇ・・・こっから1年待つのかよ・・・」
といった印象は強いです。
本作のみやった限りでは
「設定や物語の進み方、グラフィックは良いんだけど、切り方がなぁ・・・」
といった印象です。ここが分割があんまり好きじゃない理由なんですよね。
正直15000円くらいでいいから一気にまとめてから出せ
というコメントを辞さないくらい、短すぎるゲームでした。
おそらく、尻上がりに物語に入っていける世界観に仕上がっているのでしょうけど
待てる人は続編が出てからやるのが吉かなと思います。
続編の具体的な時期は知りませんが、
まあ本作を買ってしまった限り、完結まで見届けたいなあとは思います。
あまりにも儚すぎる新作だったので、何か他に買います。
■プレイ前に
まずは本作の概要から。
ゲーム自体の値段はロープライスに設定されており、
噂によると1年おきに1本出す形で合計4本出るんだとか。分割ですね。
その中でも最初の1作目となる本作はヒロイン「九條都」に焦点が当たっているものになってます。
他のキャラクターも勿論登場しますが、ルートはありません。
システム面は最近よく見るエンジンです。
フォント変更可能で立ち絵鑑賞モードがついており、好きな言葉を喋らせることができます。
先に書いた通り、ルートは1人。ただし初回はBAD END固定となります。
ルートそれぞれの時間は
初回(BAD END) 2h
2週目以降(都END) 1h ※最初から始めることになるので既読スキップした場合です。
計3h
販売商法的にロープライスなのは仕方ないので、長さも勿論短いのですが、
「それにしたって短くねーか!?」と言わせて頂きたいところです。
これでこの3hがものすごく濃厚で凝縮されているならともかくそんなこともないので、
「プロローグやってるかと思ったらヒロインと仲良くなって世界観の導入だけで終わった」
といった印象です。
■初回(BAD END)
導入は普通の学園モノです。
が、アーティファクトと呼ばれる超能力のようなものを登場人物が身につけ、
それによって引き起こされる事件の数々(といってもそんなに無い)を解決し、
アーティファクトを回収していく、といった世界観を説明していく感じの作りになってます。
中でも本作では「九條都」と一緒に奮闘するといったシナリオですね。
都のアーティファクトは簡単に言うと「他人の所有物を奪い、それに関する記憶も改ざんする」ものです。
初回では選択肢が無く、BAD一直線の内容になっています。
都ルートとの分岐点は、主人公がソフィから
「他人のアーティファクトを都が奪うということは間接的に人を殺していることになる」
ということを聞いているかどうかになるのでしょうね。
物語の道中、上記の内容を都に隠してますが、
主人公の記憶を盗み見する際に知ってしまい、それに動揺してBADまっしぐらって具合です。
都ルートでは主人公も聞いていない内容なので
盗み見しても動揺することがない(別の意味で動揺しますが)=ルート続行
という分岐の仕方になってます。
体験版がどこまで公開されていたのか知りませんが、
この初回BADを丸々収録してたなら、製品版買った人はキツイ思いするなあ、と。
(だって、2週目の都ルートは既読スキップしたら1hくらいで終わるし、大した話もないし・・・)
面白い設定になりつつ、もっと物語が進むのを見たかったのですが・・・。
本BADを見たときはここから物語が始まるんだな?そうなんだな?と期待を膨らませてました。
(実際は都ルートは仲良くなり、エロシーン入ったと思ったら、特に事件解決することもなく
まだまだ謎は多い!俺たちの戦いはこれからだよ!(色んな伏線だけを残しつつ)
って具合で終わるだけなんですよね・・・)
■2週目以降(都END)
最初から始めることになります。1周目では表示されなかった選択肢が表示されます。
基本的に流れは一緒ですが、
分岐してからの流れはBADとは違う形になってます。
内容としてはお互い意識してて付き合い始まるというベタな展開があります。
勿論エロシーンもあります。
それはいいんだけど・・・、随分と投げ捨てて終わりましたね、これ。
本作の物語の中心だった事件の真相も全く判明していないです。
イチャラブしたし、完全にこれからに乞うご期待!といった感じで本作は幕引きです。
よしこれからかな?と思ったらこれだったので「それは無いでしょうよ・・・」と。
キャラとしては都ちゃんは大分気に入ってますね。
1作目ということもあり、巨乳で分かりやすく人気が出そうな見た目にしたのだろうなと。
ただ、短すぎるのでキャラとの仲に入っていく描写は大分弱かったかなと。
は?こんだけで都ちゃんにベタ惚れかよ浅いよ、といった感想を抱く人も多そうです。
これからに期待、したいんですけど、次は1年後なんだよなあ・・・
なんか体験版をプレイしたな、という感覚が非常に強いルートでした。
■グラフィック
さすがの原画ですね。とてもハイレベルで満足です。
何気に開始早々のCGが1番好きだったりします。
CGの枚数はこの短さの割には多いような気がします。
立ち絵もとても良いですね。かなりグッと来ます。
といった具合でCGと立ち絵には大分満足してます。
シーン数は3回。1回あたりの長さは近年としては平均的。
個人的にはせっかく巨乳ヒロインなのだから、もうちょっとおっぱいをだな・・・
思ったよりも普通というか、パっと見ビジュアルを全然活かせておらず、
「なんでそうなんだよぉ~~~!」と呻いてました。自分は。
簡単に言うと授乳手コキがあるだけで許したような気がするのだけど、
ここらしいというか、すごく平凡なシーンだったので個人的には残念。
あとは全く知らなかったのですが、シーンにはアニメがついてます。
多分頑張ろうとしたんだろうけど、抜きゲメーカーと比べるとクオリティは低めです。
最近萌えゲでもアニメ付が大分増えてますね。
悪いことではないですけど、この手のゲームやってるのってオタクなんだから
妄想全開、気持ち悪さ全開のシーンにするほうが先だと思うんですよ。
最後にもう一回。絵は良いんです・・・。
■サウンド
結構、良いですね。
綺麗な音色のものから日常の物まで、かなり良かったかなと思います。
基本的にピアノ調のBGMには弱いんですよね。個人的には。
耳に残るものが多かった印象です。
ボーカル曲については初見だったのですが、
OPは「3rdEyeのソーサリージョーカーとかかな?」とか一瞬思いました。そんな感じです。
こういう曲調、好きなので良かったかなと思います。
EDはあまり印象に残りませんでしたが・・・
メロディラインは綺麗だったので、全部やった後には印象変わるかもですね。
歌詞が「これはプロローグ、かもしれない・・・」とかあるんですけど
「その通りだよ!完全にプロローグだったわ!体験版かよ!」とコメントしたくなりました。
■総評
自分は事前情報はそんなに調べておらず、体験版もやってないのですが
「ふーん、こういう世界観なんだー、都ちゃんはエッチだなあ」
ということを理解した時点で本作は終了してしまった形です。
・このゲームはどこに向かっているのか
・アーティファクトとは何なのか
・主人公について
・都以外の他キャラクターについて
・ソフィについて
上記のあたりは割と何も語られないまま「to be continued...」です。
最後に意味の分からん謎キャラのCGカットインだけ入りますが・・・。
語られないところ多すぎかつ短すぎで、「えぇ・・・こっから1年待つのかよ・・・」
といった印象は強いです。
本作のみやった限りでは
「設定や物語の進み方、グラフィックは良いんだけど、切り方がなぁ・・・」
といった印象です。ここが分割があんまり好きじゃない理由なんですよね。
正直15000円くらいでいいから一気にまとめてから出せ
というコメントを辞さないくらい、短すぎるゲームでした。
おそらく、尻上がりに物語に入っていける世界観に仕上がっているのでしょうけど
待てる人は続編が出てからやるのが吉かなと思います。
続編の具体的な時期は知りませんが、
まあ本作を買ってしまった限り、完結まで見届けたいなあとは思います。
あまりにも儚すぎる新作だったので、何か他に買います。
category: アニメ・ゲーム
時計仕掛けのレイライン Special Memorial Edition レビュー
2017/04/20 Thu. 18:37 [edit]

更新
今日は少し前のユニゾンシフトブロッサムの作品、時計仕掛けのレイラインの記事です。
3部作構成になっており、未プレイだったのですが、2月に3本まとめたパックが
お手頃な価格で発売されていましたので、購入した次第です。
ブロッサムの作品はFlyable Candy Heart以降だったかと思います。
と思ったけど、それ以降はユニゾンスターズとかいうよく分からんやつがあるくらいで
次はコレなんですね。FHとか随分前な気がしますが・・・

ブロッサムはかなり好きなメーカーですし、楽しみにプレイしてました。
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
まずは3部作構成の概要から。
・時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
・時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
・時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
頭から上記3本立てとなっております。
3本目である「朝霧に散る花」には、後日談やif世界のアナザーストーリーなど
FD的要素も含まれますが、3本すべて本編になっています。
ですので、3本目までプレイしないとオールクリアにはならない形になってます。
とんでもなく長いのでは?とも思いましたが、
1本あたりのボリュームは長くなく、1本あたり10h程度です。
当初はミドルプライスに近い値段の模様です。
本パッケージは3作がまとまった商品になっており、外箱などは簡素なものになっています。
ですが、かなり安価かつ良い作品なので未プレイの方にはオススメです。
追加要素などはまったく無いようです。
長くなりそうですが、1作目から順に気ままに書いていこうと思います。
■プレイ前に
本作は攻略キャラ分岐の他に推理ランクというものがゲーム最後に発表されます。
選択肢に「正解/不正解」のフラグがあり、特にゲームのシナリオは変化しませんが
プレイ中に選んだものによって最後にランク発表があるといった内容になってます。
「シナリオが変わらないならどうでもいい」という方は良いですが
上記も楽しみたい方は攻略サイト等を見ないほうが良いかもしれません。
■時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
シリーズ1本目です。
全5章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
すべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
魔術が生きている学校に主人公が転入してくるところから始まります。
学校には遺品と呼ばれる魔術道具がいくつもあり、
それが巻き起こす騒動をアレコレ解決しながら本作はお話が進みます。
学校には昼の世界と夜の世界があり、魔術によって夜の世界を呼び寄せています。
物語の根幹となるのは遺品よりかは、夜の世界のほうですが
本作で言及されるのは、夜の世界を呼び寄せる方法くらいで、
その存在意義や真相など、細かいことは2作目以降に続くため、
謎が多いまま、1作目は完結します。
ファンタジー色の強い設定ですが、異能バトル的な展開はなく、
遺品が起こす不思議現象を推理しながらドタバタ解決していく感じです。
各章ごとにお話はひと段落する感じで進みますので、
少し昔のファンタジーモノラノベの短編集を読んでる感じですね。
最近はこういったゲームやラノベにあまり触れなかったので懐かしい気持ちになりました。
設定は面白いものになってますし、
各章それぞれ小まめに盛り上がりますので、スラスラ読めます。
1作目は世界観の導入と風呂敷を広げるだけ広げた、という印象です。
本筋の話が進展するのは2作目以降なので、
当時リアルタイムで買ってたら、「えぇ…続きは?」となったかもしれません。
細かい文章にまで設定や伏線といった内容が盛り込まれてますので、
3作やると改めて物語のレベルの高さが感じられる作りになっている点が良かったです。
例えば、本作で出てくる遺品が後ほどガッツリ出てきたり、
本作の会話が最後へのリードになっていたり、という点がなかなかに多いです。
ですので、やはり3作一気にやるのが推奨ですね…。
キャラクターとしては憂緒、眠子、鍔姫の3人が攻略出来ます。
一応ノーマルENDもあります。ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルート(またはノーマル)から2作目に続いている形です。
憂緒のキャラの強さが本領発揮するのは2作目以降なので、
本作としては眠子がお気に入りでした。
少女具合がまさにブロッサムだなぁ〜(嬉)といった印象だったからです。
本当にブロッサムはこういうキャラ書くのが上手いよね。
主人公、サブキャラに関しても俗に言う不快キャラは無かった印象です。
シーンとしては各キャラ2回のため、エロ方面では期待しないほうが良いです。
■時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
シリーズ2本目です。
全6章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
本作も基本的に1作目と同じ遺品の騒動がメインで話が進みますが、
新しい要素であるホムンクルスという重要な設定が登場したり、
後半で夜の世界に関する謎が大きく判明したりします。
最終的には夜の世界が消失し、完結編である3作目に続きます。
本作からの新キャラクターであるアーデルハイトとルイも良い味出してます。
特にルイは3作目まで良いところを持っていきますし、面白くて良いですね。
登場時はなんだこいつら、でしたが、最終的には大分良いキャラでした。
感覚的には1作目に近い形で進みますが、
後半は風呂敷をたたみ始めるため、より引き込む展開になってたかと思います。
2作目で良いなと思ったところはここですね。
1作目から続くウズウズした内容を畳んでくるのが引き込まれてとても良かったです。
主人公の妹の登場とかはちょっと唐突だな?とか思いましたが、
基本的には1作目からの流れを上手く汲んでいたかと思います。
感動とか雰囲気ゲーといったものではなく、
単純に段々物語自体に引き込むのが上手い作品だなぁと思いました。
キャラクターとしては憂緒、アーデルハイト、二人の3人が攻略出来ます。
こちらも1作目同様、ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルートから3作目に続いている形です。
個人的には二人は攻略できるんだ…と思いました。
明らかに攻略ヒロインじゃなくても良いよね?と思ってしまいました。
というか、リトを攻略させてくれ…とこの頃自分は祈ってました。
(要望が多かったのか、3作目のifストーリーといった形でリトルートあります)
本作あたりから憂緒の破壊力が増してきて、
あれ?憂緒が…良い…?みたいな感情になり始めます。
テンプレ気味といえばそうですが、アダルトゲームではあまり見ないタイプですね。
1作目同様、シーンは各キャラ2回です。
■時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
シリーズ3本目です。
全6章構成になっており、完結編のため攻略キャラは憂緒の1人のみですが、
その代わりに後日談やアナザーストーリーも収録されています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、アナザーストーリー1.5h、後日談1h程度。といったところです。
本作は2作目から完全に地続きになっており、ルート分岐はありません。
完結編になっており、本編自体は短めですが、
その代わりにアフターやアナザーストーリーが収録されています。
完結編ということでここまで面白くプレイした人であれば、
一気に読み進められるものになっていると思います。
設定自体は2作目までで大体語られてますが、
その背景と結末をキレイに書けている内容だなと感じます。
最終的に主人公つえーとなり、まあそれも予想の範疇ではありましたが、
ここまでしっかりとした展開になっているので不満は無かったです。
一つ言うならラズリットが残した遺品を憂緒が使った後の描写が弱かったかな?と。
3作目で特に良いなーと感じたのは、
道中よりも、ここまでの風呂敷設定がキレイに片付いて
事後にも読破感があったことですかね。
ヒロインを含む、登場キャラの関係性もここまでで納得できる深い形になってますし、
おまるをメインにした描写も良い形で終わっていると思います。
アフターストーリーは基本に後日談を含むエロ回収といった内容で
長さもさほど無いため、オマケ程度に思って良い代物です。
エロとしては、1作目/2作目ヒロイン、レズなど、なんでもアリです。
アナザーストーリーはリトメインのものだけ少し長い内容になってます。
長さとしては1h以上は余裕であったと思います。
設定としては主人公が災厄の魔女の力を持ったまま入学し、
特査に入ることもなく(そもそも特査がない)、リトとのやり取りメインで進む内容です。
こちらは多分リトが人気だから入れたんだろうなぁ…とは思ってます。
まあ嬉しいは嬉しいのですが、本編がよく出来ていたので、
こちらもやはりオマケという印象は拭えません。
■グラフィック
のいぢ先生が描かなくなったのが過去作と比べて大きく変わった点かと思います。
原画に多少不安定感を感じる部分はあるものの、悪くは無かったかと思います。
特に立ち絵の表情とか、塗りはとてもブロッサムらしかったです。
SDは変わっていないので当然ですが、こちらも健在ですね。
CGについては割とよくわからないところで入る印象でした。
日常CGとしては平均以上あったような印象ですが、
シーン数が多くないので、全体的には少なめに感じるかもしれません。
秋姫すももさんをはじめとした、のいぢ先生の原画は勿論大好きですが、
だからといって本作はダメだった、という印象もありません。
■サウンド
作中は割と共通のBGMが使われていますが、良いですね。
OPが独特で非常に耳に残ります。BGMにも使われています。
ブロッサムのサウンドはチャレンジャーな感じがすごくします。
他にはない当たり方をしますので、とても気に入っています。
次回作は新生ブロッサムを語ってるようですが、
ここはやはり期待したいところだなあと思ってます。
■総評
最近、設定投げ捨ての短いゲームをよく見かける中で、
ここまでまとまっていれば良ゲー以上の評価は必然でしょう。面白かったです。
1作目だけやって待ち惚けにされた当時は惜しいなあ、と。
特に気に入っているのはシナリオ道中で
キャラの関係性や設定、背景をキレイにまとめ上げてる点に尽きますね。
ここが良かったので3作やった後の満足感がとても高く感じられました。
シナリオ自体も通して悪くなく、引き込まれるものになってると自分は思いました。
強いて言うなら、少々1作目の導入が弱いですかね。
始めて1時間で夢中になってた、というようなものでは無かったです。
特査をはじめとした学園全体の雰囲気、キャラに慣れ始めてから良さが感じられました。
プレイ後に1作目から通して所々に良さを感じる作りになってた点はとても満足です。
キャラは自分の第1印象は歴代作品よりも明らかに弱いよなあと思ってたのですが、
本作も悪くないですね。
キャラ自体が崇高というよりかは、
シナリオを通して背景と関係性が深まっていく点が上手く書けてるので、
それに引きずられて良かったと思えるようになった、という印象です。
少々、歴代のブロッサム作品とは味が違いますが、プレイして損無しかと思いますし、
このボリュームなのに今はお安いので、とてもオススメです。
次回作、いかにもな作品が発表されてますが、どうなりますかね…。
個人的には少々不安だったりします。
萌えよりなのは良いとして、ブロッサム特有の雰囲気が無くなってたら嫌だなぁと。

予約した回収CP。
4月はニューリンを楽しみにしてましたが、延期しました。
今月買うのはぱれっと新作の9nineだけになりそうです。おそらく。
つばす先生のサイン会は応募しましたが、外れてしまいました。残念。
自分はGWは長い休暇になりそうですが、買うものも積んでるものもあまりないので、
こっち方面のゲーム漬けというよりかは、他メインで遊んでそうな気配です。
とはいえ、何かしらはやっていたいので、
GW入るあたりに発売済の作品を1本くらい何か買おうかな?と思ってます。
まずは3部作構成の概要から。
・時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
・時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
・時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
頭から上記3本立てとなっております。
3本目である「朝霧に散る花」には、後日談やif世界のアナザーストーリーなど
FD的要素も含まれますが、3本すべて本編になっています。
ですので、3本目までプレイしないとオールクリアにはならない形になってます。
とんでもなく長いのでは?とも思いましたが、
1本あたりのボリュームは長くなく、1本あたり10h程度です。
当初はミドルプライスに近い値段の模様です。
本パッケージは3作がまとまった商品になっており、外箱などは簡素なものになっています。
ですが、かなり安価かつ良い作品なので未プレイの方にはオススメです。
追加要素などはまったく無いようです。
長くなりそうですが、1作目から順に気ままに書いていこうと思います。
■プレイ前に
本作は攻略キャラ分岐の他に推理ランクというものがゲーム最後に発表されます。
選択肢に「正解/不正解」のフラグがあり、特にゲームのシナリオは変化しませんが
プレイ中に選んだものによって最後にランク発表があるといった内容になってます。
「シナリオが変わらないならどうでもいい」という方は良いですが
上記も楽しみたい方は攻略サイト等を見ないほうが良いかもしれません。
■時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
シリーズ1本目です。
全5章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
すべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
魔術が生きている学校に主人公が転入してくるところから始まります。
学校には遺品と呼ばれる魔術道具がいくつもあり、
それが巻き起こす騒動をアレコレ解決しながら本作はお話が進みます。
学校には昼の世界と夜の世界があり、魔術によって夜の世界を呼び寄せています。
物語の根幹となるのは遺品よりかは、夜の世界のほうですが
本作で言及されるのは、夜の世界を呼び寄せる方法くらいで、
その存在意義や真相など、細かいことは2作目以降に続くため、
謎が多いまま、1作目は完結します。
ファンタジー色の強い設定ですが、異能バトル的な展開はなく、
遺品が起こす不思議現象を推理しながらドタバタ解決していく感じです。
各章ごとにお話はひと段落する感じで進みますので、
少し昔のファンタジーモノラノベの短編集を読んでる感じですね。
最近はこういったゲームやラノベにあまり触れなかったので懐かしい気持ちになりました。
設定は面白いものになってますし、
各章それぞれ小まめに盛り上がりますので、スラスラ読めます。
1作目は世界観の導入と風呂敷を広げるだけ広げた、という印象です。
本筋の話が進展するのは2作目以降なので、
当時リアルタイムで買ってたら、「えぇ…続きは?」となったかもしれません。
細かい文章にまで設定や伏線といった内容が盛り込まれてますので、
3作やると改めて物語のレベルの高さが感じられる作りになっている点が良かったです。
例えば、本作で出てくる遺品が後ほどガッツリ出てきたり、
本作の会話が最後へのリードになっていたり、という点がなかなかに多いです。
ですので、やはり3作一気にやるのが推奨ですね…。
キャラクターとしては憂緒、眠子、鍔姫の3人が攻略出来ます。
一応ノーマルENDもあります。ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルート(またはノーマル)から2作目に続いている形です。
憂緒のキャラの強さが本領発揮するのは2作目以降なので、
本作としては眠子がお気に入りでした。
少女具合がまさにブロッサムだなぁ〜(嬉)といった印象だったからです。
本当にブロッサムはこういうキャラ書くのが上手いよね。
主人公、サブキャラに関しても俗に言う不快キャラは無かった印象です。
シーンとしては各キャラ2回のため、エロ方面では期待しないほうが良いです。
■時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
シリーズ2本目です。
全6章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
本作も基本的に1作目と同じ遺品の騒動がメインで話が進みますが、
新しい要素であるホムンクルスという重要な設定が登場したり、
後半で夜の世界に関する謎が大きく判明したりします。
最終的には夜の世界が消失し、完結編である3作目に続きます。
本作からの新キャラクターであるアーデルハイトとルイも良い味出してます。
特にルイは3作目まで良いところを持っていきますし、面白くて良いですね。
登場時はなんだこいつら、でしたが、最終的には大分良いキャラでした。
感覚的には1作目に近い形で進みますが、
後半は風呂敷をたたみ始めるため、より引き込む展開になってたかと思います。
2作目で良いなと思ったところはここですね。
1作目から続くウズウズした内容を畳んでくるのが引き込まれてとても良かったです。
主人公の妹の登場とかはちょっと唐突だな?とか思いましたが、
基本的には1作目からの流れを上手く汲んでいたかと思います。
感動とか雰囲気ゲーといったものではなく、
単純に段々物語自体に引き込むのが上手い作品だなぁと思いました。
キャラクターとしては憂緒、アーデルハイト、二人の3人が攻略出来ます。
こちらも1作目同様、ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルートから3作目に続いている形です。
個人的には二人は攻略できるんだ…と思いました。
明らかに攻略ヒロインじゃなくても良いよね?と思ってしまいました。
というか、リトを攻略させてくれ…とこの頃自分は祈ってました。
(要望が多かったのか、3作目のifストーリーといった形でリトルートあります)
本作あたりから憂緒の破壊力が増してきて、
あれ?憂緒が…良い…?みたいな感情になり始めます。
テンプレ気味といえばそうですが、アダルトゲームではあまり見ないタイプですね。
1作目同様、シーンは各キャラ2回です。
■時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
シリーズ3本目です。
全6章構成になっており、完結編のため攻略キャラは憂緒の1人のみですが、
その代わりに後日談やアナザーストーリーも収録されています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、アナザーストーリー1.5h、後日談1h程度。といったところです。
本作は2作目から完全に地続きになっており、ルート分岐はありません。
完結編になっており、本編自体は短めですが、
その代わりにアフターやアナザーストーリーが収録されています。
完結編ということでここまで面白くプレイした人であれば、
一気に読み進められるものになっていると思います。
設定自体は2作目までで大体語られてますが、
その背景と結末をキレイに書けている内容だなと感じます。
最終的に主人公つえーとなり、まあそれも予想の範疇ではありましたが、
ここまでしっかりとした展開になっているので不満は無かったです。
一つ言うならラズリットが残した遺品を憂緒が使った後の描写が弱かったかな?と。
3作目で特に良いなーと感じたのは、
道中よりも、ここまでの風呂敷設定がキレイに片付いて
事後にも読破感があったことですかね。
ヒロインを含む、登場キャラの関係性もここまでで納得できる深い形になってますし、
おまるをメインにした描写も良い形で終わっていると思います。
アフターストーリーは基本に後日談を含むエロ回収といった内容で
長さもさほど無いため、オマケ程度に思って良い代物です。
エロとしては、1作目/2作目ヒロイン、レズなど、なんでもアリです。
アナザーストーリーはリトメインのものだけ少し長い内容になってます。
長さとしては1h以上は余裕であったと思います。
設定としては主人公が災厄の魔女の力を持ったまま入学し、
特査に入ることもなく(そもそも特査がない)、リトとのやり取りメインで進む内容です。
こちらは多分リトが人気だから入れたんだろうなぁ…とは思ってます。
まあ嬉しいは嬉しいのですが、本編がよく出来ていたので、
こちらもやはりオマケという印象は拭えません。
■グラフィック
のいぢ先生が描かなくなったのが過去作と比べて大きく変わった点かと思います。
原画に多少不安定感を感じる部分はあるものの、悪くは無かったかと思います。
特に立ち絵の表情とか、塗りはとてもブロッサムらしかったです。
SDは変わっていないので当然ですが、こちらも健在ですね。
CGについては割とよくわからないところで入る印象でした。
日常CGとしては平均以上あったような印象ですが、
シーン数が多くないので、全体的には少なめに感じるかもしれません。
秋姫すももさんをはじめとした、のいぢ先生の原画は勿論大好きですが、
だからといって本作はダメだった、という印象もありません。
■サウンド
作中は割と共通のBGMが使われていますが、良いですね。
OPが独特で非常に耳に残ります。BGMにも使われています。
ブロッサムのサウンドはチャレンジャーな感じがすごくします。
他にはない当たり方をしますので、とても気に入っています。
次回作は新生ブロッサムを語ってるようですが、
ここはやはり期待したいところだなあと思ってます。
■総評
最近、設定投げ捨ての短いゲームをよく見かける中で、
ここまでまとまっていれば良ゲー以上の評価は必然でしょう。面白かったです。
1作目だけやって待ち惚けにされた当時は惜しいなあ、と。
特に気に入っているのはシナリオ道中で
キャラの関係性や設定、背景をキレイにまとめ上げてる点に尽きますね。
ここが良かったので3作やった後の満足感がとても高く感じられました。
シナリオ自体も通して悪くなく、引き込まれるものになってると自分は思いました。
強いて言うなら、少々1作目の導入が弱いですかね。
始めて1時間で夢中になってた、というようなものでは無かったです。
特査をはじめとした学園全体の雰囲気、キャラに慣れ始めてから良さが感じられました。
プレイ後に1作目から通して所々に良さを感じる作りになってた点はとても満足です。
キャラは自分の第1印象は歴代作品よりも明らかに弱いよなあと思ってたのですが、
本作も悪くないですね。
キャラ自体が崇高というよりかは、
シナリオを通して背景と関係性が深まっていく点が上手く書けてるので、
それに引きずられて良かったと思えるようになった、という印象です。
少々、歴代のブロッサム作品とは味が違いますが、プレイして損無しかと思いますし、
このボリュームなのに今はお安いので、とてもオススメです。
次回作、いかにもな作品が発表されてますが、どうなりますかね…。
個人的には少々不安だったりします。
萌えよりなのは良いとして、ブロッサム特有の雰囲気が無くなってたら嫌だなぁと。

予約した回収CP。
4月はニューリンを楽しみにしてましたが、延期しました。
今月買うのはぱれっと新作の9nineだけになりそうです。おそらく。
つばす先生のサイン会は応募しましたが、外れてしまいました。残念。
自分はGWは長い休暇になりそうですが、買うものも積んでるものもあまりないので、
こっち方面のゲーム漬けというよりかは、他メインで遊んでそうな気配です。
とはいえ、何かしらはやっていたいので、
GW入るあたりに発売済の作品を1本くらい何か買おうかな?と思ってます。
category: アニメ・ゲーム
トリノライン レビュー
2017/04/06 Thu. 00:03 [edit]

更新
今日は先月末発売のminoriの最新作、トリノラインのレビュー記事です。
実はminoriの作品は割と買ってたりします。
夏ペル以降だと、12月のイヴってやつだけは買ってないですが、
それ以外は多分買ってると思います(見逃してなければ)
本作は発表の時から主に原画がキャッチな感じでしたので、期待していました。

(めっちゃ居酒屋の画像でスミマセン)
それでは。ニヒッ
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
つづき
シナリオは3人。サブキャラの攻略はなく、TRUEやBADなどもありません。
また、ここのメーカーらしいですが、
1周目は「シロネ」or「夕梨」を攻略可能です。
2周目は1周目で選択しなかったルートに選択肢無しで自動で入ります。
3周目以降で沙羅が攻略可能になります。
■プレイ前に
・体験版のセーブデータが残っていればその続きから本編を始めることも出来ます
(変わったところはほぼ無さそうでしたが、一応自分は斜め読み気味でもう一回やりました)
・グラフィック、サウンド、ムービー鑑賞はいつも通り、すべて完走しないと閲覧不可です。
(ここのはムラっと度が高めなので、完走しきる自信がなかったらセーブをマメに)
・逆にシーン鑑賞は何も攻略していなくても最初から全開放可能です。
(シーンCGを初見で見る感動というものが自分にはあるので、あまり推奨はしませんが・・・)
ルートそれぞれの時間は
共通 2.5h
シロネ 3h
夕梨 3.5h
沙羅 3.5h
計13h
分量的には少し短めでしょうか。
一人一人の個別は短くはないですが、
サブとかTRUEみたいな構成でもないので自ずと、といった具合になってます。
あまり変わらないと思いますが、シロネは他よりも短かったかな?という印象があります。
■共通
幼く妹を亡くした主人公が妹そっくりでその記憶をもった
人間に近いアンドロイドであるトリノとの生活パートがメインです。
トリノとの出会いから、その生活描写、
周りとの関係とトリノ自身の変化を描いていますね。
「アンドロイドである」ということやその事に対する人間の機微
といったものがテーマになっています。
個人的には母親との描写とか、トリノ(シロネ)の変化とか、
主人公の気持ちとか、共通ではそんなに上手くハマらなかったので、
悪くは無かったけど…くらいの印象です。各個別のほうが好きです。
あとこれは全体的に言えることですが、
モノローグとか会話劇が中心で進むので少し淡々としてますね。
物語のどのあたりを読んでいるのか掴みづらいです。
逆に言うと展開より、そういったテキストを読ませること中心で進みます。
この点は合う人合わない人が割れる点ではないかなと。
そういった点もこのメーカーの色だとは思います。
体験版パート後、主人公は事故が原因で記憶を無くします。
その後の生活をちょろっと描写して共通は終わりですね。
1周目では選択肢が表示されて分岐します。
沙羅ルートではそれよりも前に分岐しますので、記憶を無くしません。
■シロネ
最初にやりました。
共通後、記憶のない主人公とシロネの生活からはじまり、
死ぬことのないトリノと寄り添う方法、
人間の生きることへの価値観、アンドロイドの価値観といった内容がメインです。
テーマは死生観といったところでしょうか。
シロネルートはBADとは言わないですが、滅びの美学といった具合で、
結末は大分カタルシスを感じるようなものに仕上がっています。
よくあるハッピーエンドの形に持っていかなかったところは驚きました。
本作の設定とそれに生じる問題をドラマチックに描いてますので、
読破感もあり、良かったと思ってます。
今時この手のシナリオに持っていける人はなかなか見ないです。
キャラとしては自分は平気でしたが、癇に障る人もいるかも、と思いました。
シナリオは良かったですが、掛け合いは少々弱いかな?と。
共通で1シーンあるので、シロネだけ5回シーンがあります。
自分は店舗特典はシロネなのですが、本作は大分悩みました。
最終的には特典としての意味なら夕梨か沙羅が良かったな、とは思ってます。
(というか、正直に言うとトリノEDITIONが欲しかった)
■夕梨
2番目にやりました。
共通後、夕梨に面倒を見てもらい、それを通して夕梨の境遇を知ります。
こちらも人が生きることとは何かを描いた内容になってます。
トリノは登場はしますが、トリノ自体が主体になる話ではありません。
夕梨ルートは紆余曲折しながらもハッピーエンドになってます。
テーマに沿って会話や登場人物たちの機微が分かりやすく描かれていますので、
本作の中で1番無難かつ、こちらも良いシナリオという印象です。
ただちょっと本ルートは主人公がやらかしてますかね。
このルートは主人公がクソと感じる人がいてもまあおかしくないです。
キャラとしては第1印象のビジュアルは勿論のこと、
キャラクター性とかも強いですね。明るく表情豊かです。ニヒヒッ。
他のルートだと完全に蚊帳の外なので1番不遇でもあるかな、と思います…。
個人的にはAmazonの店舗特典の絵柄でタペで出して欲しかったです。
■沙羅
3番目にやりました。といっても3番目固定ですが。
沙羅ルートだけは主人公は記憶を無くしません。その前に分岐します。
トリノの開発に触れ、トリノが目指すところを中心に進行し、
それに付随して沙羅の内面や人間の価値観といったものを描きます。
本ルートも無難といえば無難なのですが、
やってる最中は先が読めなかったので、結末が楽しみでした。
(ちょっと絡んでくるのが分かりやすい悪役すぎるかなと思ってましたが)
「人間は死ぬから人間」とか、「適当さ、愚かさがあって人間」とか
本作はこれが根幹で各ルートがあったんだなぁと思わせてくれる結末だったので
個人的には満足です。
なんかサブキャラの影の描写はツッコミたくなりましたけどね。
ルート初っ端に描写いれたはいいが、特に何もしてないやん、と。
作品全体に言えますが、こうして文章にすると、
ちょっと哲学的すぎるというか、「くさいなー」とは感じますけどね。
それも含めて良いものに仕上がっていると思います。
キャラとしては、もう絵と声と性格からして
このメーカーを具現化したみたいなキャラですね。好きです。
Gカップらしいですが…、これでそれとはminoriの世界はスゴイなぁ、と。
■グラフィック
割とメイン以外は原画は入れ替わってる印象のあるminoriですが、
本作は発売前の人気から見ても大分当たってるのではないでしょうか。
分かりやすくかわいいです。
塗りやここ特有の演出(動き)は相変わらず業界最高峰レベルかなと。
夏ペル以降、貧乳キャラというものを見た記憶がまるで無いですが、
とても良いと思います。
本作はシナリオも良かったけど、ムラムラ具合も相変わらず高かったです。
シーン数はシロネ5、夕梨4、沙羅4です。
みんな良かったですが…特に良かったのは沙羅ですかね。個人的には。
サブキャラも1ぐらいなんかあるかな?と思ってたのですが、無かったですね。
欲を言えば共通や日常パートにもうちょいエッチ要素が欲しかった気がします。
それにしても相変わらずここは外でいきなり全裸になるのが好きですね…(褒め)
このあたりは完全に売りと化しているので変わることはないと思いますが、
次回作も期待してます。
■サウンド
minoriの出す作品の性質上、仕方のないことなのですが、
悪くは無いんだけど、特に刺さるものはなかったという印象です。
多分本当に追ってるファンなら良さが分かるのでしょうが…、
すぐにこれ名BGMだ、となるキャッチなものはない印象です。
ムービーは頑張ってはいますね。3Dとかも今回は使っているようです。
ただ、新海氏がいた時のアニメーションの全盛を知っていると
背景の綺麗さは勿論のこと、動き、視点、OP映像としての演出、
あのあたりはあっちのほうが圧倒的だったかなと思います。
■総評
今年で初めて当たったかなと言える作品でした。
(まあ今年に入っての新作がどちらかというとマイナス方向すぎるのですが)
作品を一貫してテーマが分かりやすく書かれていましたし、
それぞれの話も色があって良かったです。
ビジュアル面やゲームとしての品質も高かったのでその点もさすがです。
強いて言うなら、
本メーカーの作品は物語をテキスト、会話、演出で描き、
特別凝った設定や誰もが面白いと思う新しい話にはなっていないので、、
合う人と合わない人は割れるタイプかなと思います。
「なんとなくそれっぽいことを面白そうにクサく書いてるだけ」
と感じる人も確実にいると思います。
あとはそれぞれの会話で話が次第に進み、最終的な目標などが見えづらいため、
起承転結が分かりづらく、あまり起伏を感じられないのかなと思います。
物語のどのあたりを読んでいてどこを目指しているのか、分かりづらいです。
上記を退屈と捉える人もいれば、これがここの良さ、と捉える人もいそうです。
個人的には今時こんなん書くメーカーはあまり無いので頑張って欲しいです。
今回のまとまり方と各個別は自分は満足しています。
次回作、またしばらく空くかもしれませんが期待しています。
(それにしてもminoriは相変わらず物販系のイベントがエグいですね)
結構予定があり週末はあまりやってなかったのですが、見事に終わってしまいました。
先月の新作も他に買ってないので、昔のやつをやろうかなと、
最近出たユニゾンシフトブロッサムのレイライン三部作を注文しました。
今月楽しみにしていたニューリンも延期してしまい、
他には9nineくらいしか買わないかなと思っているので、じっくりやります。
もうすぐGWなので、こちらも、遊びも充実すると良いなと思ってます。
シナリオは3人。サブキャラの攻略はなく、TRUEやBADなどもありません。
また、ここのメーカーらしいですが、
1周目は「シロネ」or「夕梨」を攻略可能です。
2周目は1周目で選択しなかったルートに選択肢無しで自動で入ります。
3周目以降で沙羅が攻略可能になります。
■プレイ前に
・体験版のセーブデータが残っていればその続きから本編を始めることも出来ます
(変わったところはほぼ無さそうでしたが、一応自分は斜め読み気味でもう一回やりました)
・グラフィック、サウンド、ムービー鑑賞はいつも通り、すべて完走しないと閲覧不可です。
(ここのはムラっと度が高めなので、完走しきる自信がなかったらセーブをマメに)
・逆にシーン鑑賞は何も攻略していなくても最初から全開放可能です。
(シーンCGを初見で見る感動というものが自分にはあるので、あまり推奨はしませんが・・・)
ルートそれぞれの時間は
共通 2.5h
シロネ 3h
夕梨 3.5h
沙羅 3.5h
計13h
分量的には少し短めでしょうか。
一人一人の個別は短くはないですが、
サブとかTRUEみたいな構成でもないので自ずと、といった具合になってます。
あまり変わらないと思いますが、シロネは他よりも短かったかな?という印象があります。
■共通
幼く妹を亡くした主人公が妹そっくりでその記憶をもった
人間に近いアンドロイドであるトリノとの生活パートがメインです。
トリノとの出会いから、その生活描写、
周りとの関係とトリノ自身の変化を描いていますね。
「アンドロイドである」ということやその事に対する人間の機微
といったものがテーマになっています。
個人的には母親との描写とか、トリノ(シロネ)の変化とか、
主人公の気持ちとか、共通ではそんなに上手くハマらなかったので、
悪くは無かったけど…くらいの印象です。各個別のほうが好きです。
あとこれは全体的に言えることですが、
モノローグとか会話劇が中心で進むので少し淡々としてますね。
物語のどのあたりを読んでいるのか掴みづらいです。
逆に言うと展開より、そういったテキストを読ませること中心で進みます。
この点は合う人合わない人が割れる点ではないかなと。
そういった点もこのメーカーの色だとは思います。
体験版パート後、主人公は事故が原因で記憶を無くします。
その後の生活をちょろっと描写して共通は終わりですね。
1周目では選択肢が表示されて分岐します。
沙羅ルートではそれよりも前に分岐しますので、記憶を無くしません。
■シロネ
最初にやりました。
共通後、記憶のない主人公とシロネの生活からはじまり、
死ぬことのないトリノと寄り添う方法、
人間の生きることへの価値観、アンドロイドの価値観といった内容がメインです。
テーマは死生観といったところでしょうか。
シロネルートはBADとは言わないですが、滅びの美学といった具合で、
結末は大分カタルシスを感じるようなものに仕上がっています。
よくあるハッピーエンドの形に持っていかなかったところは驚きました。
本作の設定とそれに生じる問題をドラマチックに描いてますので、
読破感もあり、良かったと思ってます。
今時この手のシナリオに持っていける人はなかなか見ないです。
キャラとしては自分は平気でしたが、癇に障る人もいるかも、と思いました。
シナリオは良かったですが、掛け合いは少々弱いかな?と。
共通で1シーンあるので、シロネだけ5回シーンがあります。
自分は店舗特典はシロネなのですが、本作は大分悩みました。
最終的には特典としての意味なら夕梨か沙羅が良かったな、とは思ってます。
(というか、正直に言うとトリノEDITIONが欲しかった)
■夕梨
2番目にやりました。
共通後、夕梨に面倒を見てもらい、それを通して夕梨の境遇を知ります。
こちらも人が生きることとは何かを描いた内容になってます。
トリノは登場はしますが、トリノ自体が主体になる話ではありません。
夕梨ルートは紆余曲折しながらもハッピーエンドになってます。
テーマに沿って会話や登場人物たちの機微が分かりやすく描かれていますので、
本作の中で1番無難かつ、こちらも良いシナリオという印象です。
ただちょっと本ルートは主人公がやらかしてますかね。
このルートは主人公がクソと感じる人がいてもまあおかしくないです。
キャラとしては第1印象のビジュアルは勿論のこと、
キャラクター性とかも強いですね。明るく表情豊かです。ニヒヒッ。
他のルートだと完全に蚊帳の外なので1番不遇でもあるかな、と思います…。
個人的にはAmazonの店舗特典の絵柄でタペで出して欲しかったです。
■沙羅
3番目にやりました。といっても3番目固定ですが。
沙羅ルートだけは主人公は記憶を無くしません。その前に分岐します。
トリノの開発に触れ、トリノが目指すところを中心に進行し、
それに付随して沙羅の内面や人間の価値観といったものを描きます。
本ルートも無難といえば無難なのですが、
やってる最中は先が読めなかったので、結末が楽しみでした。
(ちょっと絡んでくるのが分かりやすい悪役すぎるかなと思ってましたが)
「人間は死ぬから人間」とか、「適当さ、愚かさがあって人間」とか
本作はこれが根幹で各ルートがあったんだなぁと思わせてくれる結末だったので
個人的には満足です。
なんかサブキャラの影の描写はツッコミたくなりましたけどね。
ルート初っ端に描写いれたはいいが、特に何もしてないやん、と。
作品全体に言えますが、こうして文章にすると、
ちょっと哲学的すぎるというか、「くさいなー」とは感じますけどね。
それも含めて良いものに仕上がっていると思います。
キャラとしては、もう絵と声と性格からして
このメーカーを具現化したみたいなキャラですね。好きです。
Gカップらしいですが…、これでそれとはminoriの世界はスゴイなぁ、と。
■グラフィック
割とメイン以外は原画は入れ替わってる印象のあるminoriですが、
本作は発売前の人気から見ても大分当たってるのではないでしょうか。
分かりやすくかわいいです。
塗りやここ特有の演出(動き)は相変わらず業界最高峰レベルかなと。
夏ペル以降、貧乳キャラというものを見た記憶がまるで無いですが、
とても良いと思います。
本作はシナリオも良かったけど、ムラムラ具合も相変わらず高かったです。
シーン数はシロネ5、夕梨4、沙羅4です。
みんな良かったですが…特に良かったのは沙羅ですかね。個人的には。
サブキャラも1ぐらいなんかあるかな?と思ってたのですが、無かったですね。
欲を言えば共通や日常パートにもうちょいエッチ要素が欲しかった気がします。
それにしても相変わらずここは外でいきなり全裸になるのが好きですね…(褒め)
このあたりは完全に売りと化しているので変わることはないと思いますが、
次回作も期待してます。
■サウンド
minoriの出す作品の性質上、仕方のないことなのですが、
悪くは無いんだけど、特に刺さるものはなかったという印象です。
多分本当に追ってるファンなら良さが分かるのでしょうが…、
すぐにこれ名BGMだ、となるキャッチなものはない印象です。
ムービーは頑張ってはいますね。3Dとかも今回は使っているようです。
ただ、新海氏がいた時のアニメーションの全盛を知っていると
背景の綺麗さは勿論のこと、動き、視点、OP映像としての演出、
あのあたりはあっちのほうが圧倒的だったかなと思います。
■総評
今年で初めて当たったかなと言える作品でした。
(まあ今年に入っての新作がどちらかというとマイナス方向すぎるのですが)
作品を一貫してテーマが分かりやすく書かれていましたし、
それぞれの話も色があって良かったです。
ビジュアル面やゲームとしての品質も高かったのでその点もさすがです。
強いて言うなら、
本メーカーの作品は物語をテキスト、会話、演出で描き、
特別凝った設定や誰もが面白いと思う新しい話にはなっていないので、、
合う人と合わない人は割れるタイプかなと思います。
「なんとなくそれっぽいことを面白そうにクサく書いてるだけ」
と感じる人も確実にいると思います。
あとはそれぞれの会話で話が次第に進み、最終的な目標などが見えづらいため、
起承転結が分かりづらく、あまり起伏を感じられないのかなと思います。
物語のどのあたりを読んでいてどこを目指しているのか、分かりづらいです。
上記を退屈と捉える人もいれば、これがここの良さ、と捉える人もいそうです。
個人的には今時こんなん書くメーカーはあまり無いので頑張って欲しいです。
今回のまとまり方と各個別は自分は満足しています。
次回作、またしばらく空くかもしれませんが期待しています。
(それにしてもminoriは相変わらず物販系のイベントがエグいですね)
結構予定があり週末はあまりやってなかったのですが、見事に終わってしまいました。
先月の新作も他に買ってないので、昔のやつをやろうかなと、
最近出たユニゾンシフトブロッサムのレイライン三部作を注文しました。
今月楽しみにしていたニューリンも延期してしまい、
他には9nineくらいしか買わないかなと思っているので、じっくりやります。
もうすぐGWなので、こちらも、遊びも充実すると良いなと思ってます。
category: アニメ・ゲーム
カルマルカ*サークル レビュー
2017/03/28 Tue. 21:16 [edit]

更新
これまたしばらく更新してませんでしたが、生きています。
今日は随分前のSAGA PLANETSの作品、カルマルカ*サークルのレビュー記事です。
自分は2012-2015あたりはほとんどこの手のゲームをやらない空白期間だったのですが
ここ1年くらいは時間あるときにちょいちょい手を出してるのでそれで購入といった感じです。
今更書いてもしょうがない気もしますが、ちゃんと残しておきたいので。

ぬるっと
つづき
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シナリオは4人。サブキャラの攻略が1人あります。
あとTRUEとNORMALもあります。
ルートそれぞれの時間は
共通 3h
奈月 2h
晴 2h
ニコル 2h
暦 2h
夕姫羽 1.5h
ノーマル 0.5h
TRUE 3h
計16h
分量的には平均的ですね。
サブのシナリオがぼちぼちあるのと、ノーマル、TRUEがあるのでこのくらいになってますが
それぞれの個別の長さは短めです。
■共通
シナリオは
過去も未来も書き換えられるというカルマルカの起動を目的とした同好会の結成から
学園祭で出し物(プラネタリウム)をするまでです。
基本的には学校パートがメインで進みますし、
不思議な設定はあれど、そういった描写は少なめなので一般的な萌えゲの印象が強いです。
王道な青春部活パートとか、キャラが気に入れば良いものかもしれません。
で、萌えゲなのですが、自分がカルマルカを割と後回しにしてたのは、
キャラビジュアルの第一印象がパッとしなかったからです。
その印象は共通でも拭えず、パンチが弱いように感じました。
(強いて言うなら暦は良さげかなあと思ったくらいです)
あとは主人公が加入するのが最後なので、唐突感はありましたかね。
はじめたと思ったら特にきっかけもなく既に全員話に絡んでる…とは思いました。
長くはないのでそんなにだれることもないですが、
雰囲気とテキストが良くてスラスラ読める系でもなく、続きが気になる系でもなかったです。
もうちょい未来の描写や、理事の描写など、
最後に絡めた描写が少し入ってるだけでも、プレイヤーは引き込まれたのではないかな?と。
亮兄、めっちゃ良い声してる…とそこは無駄にドキドキはしました
共通はカルマルカの儀式に失敗し、これからどうするか、というところで終わりです。
■奈月
最後にプレイしました。
シナリオとしては、
二人であれこれ星に関する活動してるうちに、実は思い出のあの娘だった、なやつ。
話としてはとても無難なものになってます。
こちらも共通同様、血筋と母親が設定の根幹に関わってくるなら
このルートくらいはTRUEに繋げる描写あっても良かったのでは?と思ってます。
個別全体に言えますが、
サガプラ特有のカルマルカとか摩訶とかの不思議設定は個別では活きてこないので、
こちらも普通の萌えゲと割り切ってプレイするのが吉です。
ただ、意外と個別で展開した話もTRUEに関わってくるあたりは良いなと思ってます。
(TRUEのニコルと暦の空気っぷりは置いといて)
本ゲーム、パッケージ見たときは誰がメインヒロインなんだ…?とか思ってました。
あんまりメインヒロイン感が無いように思います。
パニクってる顔とか照れ顏の立ち絵は良いんですけどね。
あと本キャラの声優さん、久しぶりに見かけました。
何以来だろう…、自分の中ではFAVORITE絡みかHHGあたり以来な気がします。
■晴
3番目にやりました。
シナリオは、
不仲の父親とその過去について。
過去に父親は罪を本当に犯したのか、をきっかけに不仲になってる
親子が仲直りする話ですが…、個別ではイマイチ父親側の真相は語られずです。
ただ、こちらもカルマルカとか関係ない話かと思いきや、
設定にも少し絡んでくるのでそのあたりでようやく少し合点がいきます。
他ルートではノリ良く愉快なキャラですが、
個別だと若干バカっぽいというか、その割に感情の浮き沈みは激しく、
メンヘラっぽいなあとか正直思ってました。
(ゲームキャラに何を求めているんだ、という感じですが)
■ニコル
2番目にやりました。
シナリオは、
自分の置かれている境遇と故郷について。
発生している問題をカルマルカを使ってなんとかしようと努力する話ですが、
結局叶わず、でも主人公が協力するみたいな結末です。
ニコルは…、他ルートやTRUEでは完全に空気ですね。
暦ルートの話はまあほっといても問題無いような気がしますが、
TRUEとかで本ルートの設定、完全に蚊帳の外で何も解決してない(けどなんかいる)けど、大丈夫?
とか思ってました。まあ細かいことと言えば細かいことですが。
せっかく奈月や晴あたりはうまく絡めてきてるので、
なんとかならんかったかなと思ってます。
キャラ的には、ほんたにかなえ先生原画に目を惹くビジュアルとキャラなので
当初は人気あったのかな?と思ってます。
ノコたん使ったよく分からんノリツッコミとか、
はつゆきなどの個人的にはかなり懐かしい過去作ネタとか、
その辺は面白かったです。まあでもそれだけかな…。
しかし、ノコたんとはなんだったのか…。
■暦
(本能のまま)最初にやりました。
シナリオは自分自身の内面について。
こちら設定には関係ないちょっと哲学的な話がメインでした。
ただ、まあこちらはわざわざ他で出すような話でも無かったです。
孤児出身の経歴と自分の性格などをメインで展開するので、
こちらもよく見かけるシナリオかな、とは思います。
特段、面白いとか雰囲気が良いとかは感じなかったです。
後述しますが、悪くなかったのはキャラが気に入ってたので、というだけですかね。
キャラは本作の中では1番好きです。
立ち絵がキュートです。(あとなんか立ち絵の表情がじわります)
口調とか言い回しとかも結構気に入ってました。
キャラ周りにはパンチが弱いかなと思ってる本作ですが、暦は少し尖ってたのもあるかなと。
(元々ロリ属性はないと思うんだけど、最近ゲームやる度にそっち系気に入る気がする…)
■夕姫羽
確か暦の後にやりました。
シナリオは、お家絡みのサブシナリオ。
サブといいつつもよく出てくるキャラで、ボリュームも多少あります。
よくある話でサブだし、キャラも気に入ってるわけでも無いので
特に言うこともないのですが…。
サガプラの不安定立ち絵を具現化してましたね。いや、嫌いじゃないんですが。
個人的には未来が攻略できなくて、こいつができるのは??です。
■ノーマル
キャラ選択を適当に行っていくとノーマルがあります。
こちらはサブほどのボリュームもなく、オマケですね。
結局、ヒロインとの話に入っていかず、
グダグダと夏休みを過ごして終わりです。杏とかと遊んでる感じのENDです。
ノーマルなんかより杏のサブがあってもいいだろー!と声を大にしたかった。
(杏…攻略したかったのに出来なかった……)
というのも、最初杏を見たときに
「(目がちょっと違うけど)この立ち絵の描き方と髪の描き方、小桜さんか!?」
と思い、ビビッときてしまったからです。まあ違ったんですけども。
こういうふんわりとしたキャラ、好きです。
■TRUE
全員攻略後にプロローグから選択可能です。
シナリオとしては、
「共通でカルマルカの儀式が成功したらその後の展開は?」のifですね。
時系列的にはゲーム序盤の共通の途中あたりから始まります。
これまであんまり設定作ってる意味のなかったカルマルカですが、
ようやく話が始まります。
むしろ、巫女やら昔話やらそんな設定もあったんだ…といった具合です。
最終的な結末はまあそうなるだろうな、といった具合なので
プレイヤーの上を行く展開と描写は無かったですかね。
サガプラらしいシナリオではありました。
展開は予想の範疇でしたが、
意外と設定の繋がりとか登場人物の繋がりとか背景とかはまとまっていたので
そこは良かったと思ってます。
やはりここまで設定が空気過ぎたのがイマイチだったかな?と。
未来や理事の描写がここまでに積めているだけでも印象は大分違ったのではないかと。
そんな印象を抱きました。
■グラフィック
今やお馴染みのメンツですね。
CG数は平均的で、質は萌えという意味では高いです。
謎に立ち絵が不安定と私の中で有名な部分も健在でした(嫌いじゃないです)
最新作のフロフロと比較すると、カルマルカはちょっと昔だなーと絵からも感じます。
シーン数は近年にしては少なめ、過去作と比較すると平均的、といった具合ですが、
本メーカーにゴリゴリのエロを求める人もまあそんないないでしょう。
ただ、キャラビジュアルの第一印象は少し歴代の作品より弱いかな?と感じました。
当時人気だった「ナツユメの羊」や「キサラギの翼」や「はつゆきの希」みたいな
媚び媚びの事前投票で頭一つ抜ける感じのキャラがいる印象は受けなかったです。
(勿論、発売すれば人気は分断されますけどね)
ちなみに、自分はとらのすけ先生の絵はさほど好きでもなかったですが、
本作では暦が良いなあと思ってます。
サガプラといえば、ぶっ飛んだ服装(制服)ですが、そこはやはり良かったです。
しかし…やはり杏を攻略したかった…
■サウンド
サガプラのOPといえばある程度期待してしまいます。
が、本作は個人的には良い曲と思えず終いでしたね。
むしろTRUEのWHITE-LIPSさんは良いなと。その方たちには弱いんですよ。
個別EDはなんか歌が無いですが、
いきなり打ち込みでギュイギュイ鳴り始めたのは少し笑いました。
BGMもプレイ中に良いなーと思った記憶もなく、
サウンド面は過去作よりもダメかなあ、と自分は思ってます。
■総評
ライターの新島夕さんが抜けた最近のサガプラの一発目です。
世間では随分と四季シリーズの印象が定着してたこともあり、
サガプラ色を強く残そうと努力してるなあと感じた作品でした。
もう随分経っているので、世間の評判も知ってはいたのですが、
思ったよりも設定はサガプラらしく、しっかりしていた印象は受けました。
理由は意外と作品の根幹設定に個別で語られた話も絡んでいるからですね。
こういうゲームの場合、個別はそれぞれあちこちの方向にいくもんですが、
結構それぞれの話も収束していてまとまってると思いました。
それまでのナツユメ、はつゆきは当たっていて、期待が高かったのもあるのでしょうが、
個別はそういった印象を全く受けなかった(=ゲームの大半はただの萌えゲだった)ので
あまり受けは良くなかったのかなと思います。
先にも書いている通り、ちょっとしたプレイヤーを引き込む工夫があれば
それだけで印象は変わったと思ってるので、そこが残念です。
個人的には暦あたりはキャラも好きでしたし、
個別は短めだったので、だれることはなかったです。
ただ、あっさり目というか、世間でいう「はつゆき」ほどは読破感とかは無かったかなぁと。
割と設定はまとまってるのにテンプレというか、描写不足というか、そんな印象です。
花咲よりかはサガプラっぽい作品だったと思います。
キャラは少々ビジュアルやキャラやオタク媚びのパンチが弱めなので、
花咲のほうが人気あるのかなあ、なんて思ってます。
3/24の新作は特に予約とかはしてないので、まだ買ってません。
今週は予約してるトリノライン回収で秋葉原うろつく予定なので、
その時に良いのがあったら1本くらいは買ってもいいかなと思ってます。
4月と5月は地味に強いですね。
「コレの発売のことしか考えられない」みたいなやつは無いですが・・・、
「コレ気になるから買おうかなあ」くらいの作品はわらわら出る印象です。
個人的には昨日体験版をプレイした4月の新作「ニュートンと林檎の樹」が、
設定が良く、軽快なテキストでテンポ良く、演出も悪くなく、BGMも良く、
と大分好印象だったので期待してます。楽しみです。
(この手の作品は共通が良くても、「その勢いが個別維持できるか」と
「結末」次第とは思ってはいますけどね。後半失速はよくあること)
chara1の情報もぼちぼち出てくる頃でしょうかね。
グッズ類は前よりかは落ち着いてきてるので、行くかは分かりません。
あと最近、ラブライブのアーケードゲームに少しハマってます。
あとTRUEとNORMALもあります。
ルートそれぞれの時間は
共通 3h
奈月 2h
晴 2h
ニコル 2h
暦 2h
夕姫羽 1.5h
ノーマル 0.5h
TRUE 3h
計16h
分量的には平均的ですね。
サブのシナリオがぼちぼちあるのと、ノーマル、TRUEがあるのでこのくらいになってますが
それぞれの個別の長さは短めです。
■共通
シナリオは
過去も未来も書き換えられるというカルマルカの起動を目的とした同好会の結成から
学園祭で出し物(プラネタリウム)をするまでです。
基本的には学校パートがメインで進みますし、
不思議な設定はあれど、そういった描写は少なめなので一般的な萌えゲの印象が強いです。
王道な青春部活パートとか、キャラが気に入れば良いものかもしれません。
で、萌えゲなのですが、自分がカルマルカを割と後回しにしてたのは、
キャラビジュアルの第一印象がパッとしなかったからです。
その印象は共通でも拭えず、パンチが弱いように感じました。
(強いて言うなら暦は良さげかなあと思ったくらいです)
あとは主人公が加入するのが最後なので、唐突感はありましたかね。
はじめたと思ったら特にきっかけもなく既に全員話に絡んでる…とは思いました。
長くはないのでそんなにだれることもないですが、
雰囲気とテキストが良くてスラスラ読める系でもなく、続きが気になる系でもなかったです。
もうちょい未来の描写や、理事の描写など、
最後に絡めた描写が少し入ってるだけでも、プレイヤーは引き込まれたのではないかな?と。
共通はカルマルカの儀式に失敗し、これからどうするか、というところで終わりです。
■奈月
最後にプレイしました。
シナリオとしては、
二人であれこれ星に関する活動してるうちに、実は思い出のあの娘だった、なやつ。
話としてはとても無難なものになってます。
こちらも共通同様、血筋と母親が設定の根幹に関わってくるなら
このルートくらいはTRUEに繋げる描写あっても良かったのでは?と思ってます。
個別全体に言えますが、
サガプラ特有のカルマルカとか摩訶とかの不思議設定は個別では活きてこないので、
こちらも普通の萌えゲと割り切ってプレイするのが吉です。
ただ、意外と個別で展開した話もTRUEに関わってくるあたりは良いなと思ってます。
(TRUEのニコルと暦の空気っぷりは置いといて)
本ゲーム、パッケージ見たときは誰がメインヒロインなんだ…?とか思ってました。
あんまりメインヒロイン感が無いように思います。
パニクってる顔とか照れ顏の立ち絵は良いんですけどね。
あと本キャラの声優さん、久しぶりに見かけました。
何以来だろう…、自分の中ではFAVORITE絡みかHHGあたり以来な気がします。
■晴
3番目にやりました。
シナリオは、
不仲の父親とその過去について。
過去に父親は罪を本当に犯したのか、をきっかけに不仲になってる
親子が仲直りする話ですが…、個別ではイマイチ父親側の真相は語られずです。
ただ、こちらもカルマルカとか関係ない話かと思いきや、
設定にも少し絡んでくるのでそのあたりでようやく少し合点がいきます。
他ルートではノリ良く愉快なキャラですが、
個別だと若干バカっぽいというか、その割に感情の浮き沈みは激しく、
メンヘラっぽいなあとか正直思ってました。
(ゲームキャラに何を求めているんだ、という感じですが)
■ニコル
2番目にやりました。
シナリオは、
自分の置かれている境遇と故郷について。
発生している問題をカルマルカを使ってなんとかしようと努力する話ですが、
結局叶わず、でも主人公が協力するみたいな結末です。
ニコルは…、他ルートやTRUEでは完全に空気ですね。
暦ルートの話はまあほっといても問題無いような気がしますが、
TRUEとかで本ルートの設定、完全に蚊帳の外で何も解決してない(けどなんかいる)けど、大丈夫?
とか思ってました。まあ細かいことと言えば細かいことですが。
せっかく奈月や晴あたりはうまく絡めてきてるので、
なんとかならんかったかなと思ってます。
キャラ的には、ほんたにかなえ先生原画に目を惹くビジュアルとキャラなので
当初は人気あったのかな?と思ってます。
ノコたん使ったよく分からんノリツッコミとか、
はつゆきなどの個人的にはかなり懐かしい過去作ネタとか、
その辺は面白かったです。まあでもそれだけかな…。
しかし、ノコたんとはなんだったのか…。
■暦
(本能のまま)最初にやりました。
シナリオは自分自身の内面について。
こちら設定には関係ないちょっと哲学的な話がメインでした。
ただ、まあこちらはわざわざ他で出すような話でも無かったです。
孤児出身の経歴と自分の性格などをメインで展開するので、
こちらもよく見かけるシナリオかな、とは思います。
特段、面白いとか雰囲気が良いとかは感じなかったです。
後述しますが、悪くなかったのはキャラが気に入ってたので、というだけですかね。
キャラは本作の中では1番好きです。
立ち絵がキュートです。(あとなんか立ち絵の表情がじわります)
口調とか言い回しとかも結構気に入ってました。
キャラ周りにはパンチが弱いかなと思ってる本作ですが、暦は少し尖ってたのもあるかなと。
(元々ロリ属性はないと思うんだけど、最近ゲームやる度にそっち系気に入る気がする…)
■夕姫羽
確か暦の後にやりました。
シナリオは、お家絡みのサブシナリオ。
サブといいつつもよく出てくるキャラで、ボリュームも多少あります。
よくある話でサブだし、キャラも気に入ってるわけでも無いので
特に言うこともないのですが…。
サガプラの不安定立ち絵を具現化してましたね。いや、嫌いじゃないんですが。
個人的には未来が攻略できなくて、こいつができるのは??です。
■ノーマル
キャラ選択を適当に行っていくとノーマルがあります。
こちらはサブほどのボリュームもなく、オマケですね。
結局、ヒロインとの話に入っていかず、
グダグダと夏休みを過ごして終わりです。杏とかと遊んでる感じのENDです。
ノーマルなんかより杏のサブがあってもいいだろー!と声を大にしたかった。
(杏…攻略したかったのに出来なかった……)
というのも、最初杏を見たときに
「(目がちょっと違うけど)この立ち絵の描き方と髪の描き方、小桜さんか!?」
と思い、ビビッときてしまったからです。まあ違ったんですけども。
こういうふんわりとしたキャラ、好きです。
■TRUE
全員攻略後にプロローグから選択可能です。
シナリオとしては、
「共通でカルマルカの儀式が成功したらその後の展開は?」のifですね。
時系列的にはゲーム序盤の共通の途中あたりから始まります。
これまであんまり設定作ってる意味のなかったカルマルカですが、
ようやく話が始まります。
むしろ、巫女やら昔話やらそんな設定もあったんだ…といった具合です。
最終的な結末はまあそうなるだろうな、といった具合なので
プレイヤーの上を行く展開と描写は無かったですかね。
サガプラらしいシナリオではありました。
展開は予想の範疇でしたが、
意外と設定の繋がりとか登場人物の繋がりとか背景とかはまとまっていたので
そこは良かったと思ってます。
やはりここまで設定が空気過ぎたのがイマイチだったかな?と。
未来や理事の描写がここまでに積めているだけでも印象は大分違ったのではないかと。
そんな印象を抱きました。
■グラフィック
今やお馴染みのメンツですね。
CG数は平均的で、質は萌えという意味では高いです。
謎に立ち絵が不安定と私の中で有名な部分も健在でした(嫌いじゃないです)
最新作のフロフロと比較すると、カルマルカはちょっと昔だなーと絵からも感じます。
シーン数は近年にしては少なめ、過去作と比較すると平均的、といった具合ですが、
本メーカーにゴリゴリのエロを求める人もまあそんないないでしょう。
ただ、キャラビジュアルの第一印象は少し歴代の作品より弱いかな?と感じました。
当時人気だった「ナツユメの羊」や「キサラギの翼」や「はつゆきの希」みたいな
媚び媚びの事前投票で頭一つ抜ける感じのキャラがいる印象は受けなかったです。
(勿論、発売すれば人気は分断されますけどね)
ちなみに、自分はとらのすけ先生の絵はさほど好きでもなかったですが、
本作では暦が良いなあと思ってます。
サガプラといえば、ぶっ飛んだ服装(制服)ですが、そこはやはり良かったです。
■サウンド
サガプラのOPといえばある程度期待してしまいます。
が、本作は個人的には良い曲と思えず終いでしたね。
むしろTRUEのWHITE-LIPSさんは良いなと。その方たちには弱いんですよ。
個別EDはなんか歌が無いですが、
いきなり打ち込みでギュイギュイ鳴り始めたのは少し笑いました。
BGMもプレイ中に良いなーと思った記憶もなく、
サウンド面は過去作よりもダメかなあ、と自分は思ってます。
■総評
ライターの新島夕さんが抜けた最近のサガプラの一発目です。
世間では随分と四季シリーズの印象が定着してたこともあり、
サガプラ色を強く残そうと努力してるなあと感じた作品でした。
もう随分経っているので、世間の評判も知ってはいたのですが、
思ったよりも設定はサガプラらしく、しっかりしていた印象は受けました。
理由は意外と作品の根幹設定に個別で語られた話も絡んでいるからですね。
こういうゲームの場合、個別はそれぞれあちこちの方向にいくもんですが、
結構それぞれの話も収束していてまとまってると思いました。
それまでのナツユメ、はつゆきは当たっていて、期待が高かったのもあるのでしょうが、
個別はそういった印象を全く受けなかった(=ゲームの大半はただの萌えゲだった)ので
あまり受けは良くなかったのかなと思います。
先にも書いている通り、ちょっとしたプレイヤーを引き込む工夫があれば
それだけで印象は変わったと思ってるので、そこが残念です。
個人的には暦あたりはキャラも好きでしたし、
個別は短めだったので、だれることはなかったです。
ただ、あっさり目というか、世間でいう「はつゆき」ほどは読破感とかは無かったかなぁと。
割と設定はまとまってるのにテンプレというか、描写不足というか、そんな印象です。
花咲よりかはサガプラっぽい作品だったと思います。
キャラは少々ビジュアルやキャラやオタク媚びのパンチが弱めなので、
花咲のほうが人気あるのかなあ、なんて思ってます。
3/24の新作は特に予約とかはしてないので、まだ買ってません。
今週は予約してるトリノライン回収で秋葉原うろつく予定なので、
その時に良いのがあったら1本くらいは買ってもいいかなと思ってます。
4月と5月は地味に強いですね。
「コレの発売のことしか考えられない」みたいなやつは無いですが・・・、
「コレ気になるから買おうかなあ」くらいの作品はわらわら出る印象です。
個人的には昨日体験版をプレイした4月の新作「ニュートンと林檎の樹」が、
設定が良く、軽快なテキストでテンポ良く、演出も悪くなく、BGMも良く、
と大分好印象だったので期待してます。楽しみです。
(この手の作品は共通が良くても、「その勢いが個別維持できるか」と
「結末」次第とは思ってはいますけどね。後半失速はよくあること)
chara1の情報もぼちぼち出てくる頃でしょうかね。
グッズ類は前よりかは落ち着いてきてるので、行くかは分かりません。
あと最近、ラブライブのアーケードゲームに少しハマってます。
category: アニメ・ゲーム