ニュートンと林檎の樹 レビュー
2017/05/31 Wed. 01:08 [edit]

更新
今日はLaplacianの最新作、ニュートンと林檎の樹のレビュー記事です。
メーカー2作目となる本作ですが、1作目は存在は知ってたものの購入してません。
本作は体験版も面白かったですし、
何より他メーカーにはないユニークさが満載でしたので、期待してました。

つづき(ネタバレも含む可能性があります)
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シナリオは5人。最初は四五とラビが攻略できます。
開放されていない選択肢はグレーアウトするので分かりやすいですが、
春、エミー、アリスはラビ攻略後でないと開放されません。
またラビルートは周回するとシナリオが変化します。
上記はとても気付き辛いですので、プレイした方も気付いていなければ必見です。
アリスルートはクリア後におまけから「強くてコンティニュー」が追加されます。
一応アリスルート後のシナリオになりますが、
かなりお遊びのオマケルートなので、プレイするタイミングは要注意です。
また、こちらも気付き辛いですが、
テキストウィンドウ右下のオブジェクトをクリックすると用語集に飛べます。
内容はおふざけが入っているものもありますので、見ると面白いかもしれません。
ルートそれぞれの時間は
共通 6h
アリス 2h
四五 1h強
春 1h強
ラビ 1.5h
エミー 1h弱
計13h
※共通は日付が変わる際のアイキャッチがキャラ(個別)でない部分を指します
※ラビはEND2込み、アリスは強くてコンティニュー込みの時間です。
テキストの分量としては平均より少し短めかなと思います。
ただ、ジャンル的に鈍足で楽しむような作品ではありませんので、
時間にするとかなり早めに終わってしまいます。
■共通
本作のシナリオはタイムトラベルモノらしく、階段式になっていますので、
攻略は四五→ラビ→ラビ(2周目)→春→エミー→アリスの順で自分はプレイしました。
一応、オススメの攻略順です。
上記からどこからどこまでが共通と言うのは書きづらいですが、
分岐する日付は以下のようになってます。
・四五 → 16th Day
・ラビ → 17th Day
・春 → 24th Day
・エミー → 33th Day
・アリス → 上記の分岐をすべて回避後
■アリス
最後に攻略しました。
33th Dayのエミー分岐を回避すると突入します。
概要は一言で言うと
「プリンキピアを書き上げ、正しい歴史に戻し、主人公は元の時代にルート」
非常に王道で良いですね。
ここまでのルートで主人公が居残るルートは散々見てきましたので、
ちゃんと帰るルートもあって良かったです。別れの美学という感じです。
エミールート直前のくだりを受け継いでいますので、
プリンキピアを2人で書くという展開はこれまた斬新だなと。
エミーをやった時から思ってましたが、他の展開のほうが好みではあるかな思います。
個人的には
「アリスのピンチを主人公が正体バラしつつも助ける。
タイムパラドックスを避けるためにアリスと別れ、主人公は元の時代に帰る必要がある」
あるいは「それを避けるために再度、タイムマシンを使って過去に戻る必要がある」
みたいな山場の持って行き方かなぁと勝手に妄想していましたので。。
しかしながらアリスルートは結末としてはかなり好きです。
主人公が元の時代に帰ろうとするシーンとか、
現代に戻ってきてからじいちゃんと図書館で本を開く流れとか。
王道ながら良いものですね。EDの風の唄でそれなりに余韻を感じることができました。
一応、登場するキャラ全員正しい形でハッピーな終わり方でもあります。
(ちょっとラビだけは物悲しいような気もしますが)
アリスルートクリア後にオマケから「強くてコンティニュー」が追加されます。
こちらも長くはなく、時系列としてはアリスルートクリア直後のオマケルートになっていま。、
開始時の注意にあるように、余韻は薄れますので、ご注意ください。
キャラとしては好きです。
すごく舌足らずなセリフが多いところがなかなかにチャーミングです。
本作前半は春とアリスの出番があまりないので、
会話したような気があまりしないのがキャラとしては残念なポイントでしょうか。
ムービーは「アップルパイでティータイム」。
アリスルートで演出が入ります。
てっきり秋野花さんをふんだんに使った
「バカ!アホ!童貞!死ね!」みたいなムービーかと思ってたら
アリスルート終盤の話と絡めた、もの哀しいムービーで一本取られました。
ホロリとくるような、とても良いムービー演出でした。
シーン数は5。
ルート中に3、オマケで1、強くてコンティニューで1です。
予想通り、おしっこシーンは勿論ありました。
■四五
最初に攻略しました。
16th Dayで1番最初に分岐します。
概要は一言で言うと
「四五と過ごす、救うために世界を元の形に修復することを諦めるルート」
タイムトラベルモノなので序盤、グッと設定で引き込んでくる本作ですが、
四五ルートは中でも若干キャラゲー寄りです。
長さもさほど長くなく、割と色々な設定を投げ捨てて完結します。
細かいことはいいんだよ!がコンセプトの本作なので、目くじらは立てないですが、
他ルートと比較しても物語的には雑な作りだったかなと思います。
転の部分もタイムトラベル部分としては捻りもなく、
病気になって命の危機だから〜、と安直なところもあったかなと思います。
それに対する主人公の思慮の浅さもポイントは低いです。
結末もキャラを選ぶが故、世界はハッピーエンドと言えない形になるため、
意見が割れるかなと思っているルートです。
個人的には、ありがちですがシュタゲのように何かの二者択一や事情があって
世界を戻すことに成功しなかったルートも何かしらあるかなと思っていたので、
結末自体は嫌いではありません。
キャラとしては
ビジュアル、変人過ぎるところ、かなり一途なところ、不器用なところ
が好みではありますが、
結末は想定内としても、道中が少々期待ハズレだったのでイマイチな印象が残りました。
少々、他ルートでは報われないキャラなので不遇かなとは思います。
アリスルートで完走した際だけ少々マシといったところですね。
ムービーは「人類が万有引力の法則を失った場合の考察」
本作序盤で演出が入ります。
体験版をプレイしてこのムービーで購入を決めた方もいるのではないでしょうか。
個人的にはプレイヤーを引き込む意図を考慮すると四五のムービーが1番秀逸だと感じています。
シーン数は4。
ルート中に2、クリア後のオマケで2になっています。
王道なシーンが多いですが、少々CGが不安定だったような気がします。
■春
3番目に攻略しました。
24th Dayで3番目に分岐します。
概要は一言で言うと
「春と一緒に過ごすために元の時代に帰ることを止めるルート」
春ルートは本作の中では1番キャラゲー寄りです。
ラビルートを経て、元の歴史に戻すための重要な要素である
「春とアリスが仲直りし、プリンキピアを自費出版する」道には進みます。
が、春とイチャつくあまり、アリスとエミーを放置した結果、
その先の第3編の執筆には至らず、正しい歴史に戻す機会を失うといった流れです。
上記ですので、ルート分岐後はキャラとの甘い生活シーンがメインです。
ここまで展開が急ぎ足気味だったのに対し、
ラビルート以降の後半は春ルート含め、少々気が緩むようなパートが多かったかなと思います。
個人的には相変わらず個別が短めだったことは残念ですが、
可愛さ満点のルートを満喫出来て、面白いというよりかはニコニコでした。
キャラとしては勿論好きです。
巨乳のほんわかしている性格のお姉さん(尚、自分よりは歳下)、立ち絵の表情、何よりこの声。
プレイ中の私はさぞ顔面崩壊していたことかと思います。
ただ、こちらも出番がとても少なかったように感じるのが非常に残念なポイントです。
(春よりもエミーのほうが出番多いのでは・・・?)
ムービーは「やまと・ナ・Disco」
春ルート分岐後に演出が入ります。
他が尖っているので、目立ちませんが、キャラ(可愛さ)重視で思わず私もニッコリです。
シーン数は4。
ルート中に2。オマケで2になっています。
てっきりおしっこ担当はアリスなのかな、と思ってたのですが、
春にも入れてくるとは、さすがベコ太郎先生です。。
シーン中ではないですが、シーン後の一緒に寝そべっているピロートークのCG、
出てくる度に思うのですが、あれ本当に好きです。どの作品も搭載して欲しい。
あとは強くてコンティニューのおまけルートのEDを見てる最中に思ったのですが、
春のSDCGで「人類初のパイスラッシュ!」のやつってどこで表示されました・・・?
なんか見覚えなかった上にギャラリーにも見当たらなかったので。
■ラビ
2番目に攻略しました。
17th Dayで分岐します。
概要は一言で言うと
「ラビの後悔を晴らし、本筋の話をその先の展開に進めるためのルート」
元々、ラビは事前段階で面白そうだなと期待していたのですが、
シナリオとしては良い意味でブラックホースでした。
シナリオはラビに焦点が当たって基本的には進みますが、
その過程で主人公たちが気付かなければいけない設定なども盛り込まれており、
作品としてかなり上手いルートになっていると感じます。
結末も階段式のシナリオを上手く使った、
タイムトラベルモノらしい物悲しい展開になっており、
ラビ攻略後出ないと先に進めないという作りにしたのも満足です。
キャラとしては
ただのキマった面白いキャラかと思いきや、
ルートの最後、またその先の展開の献身的な姿でやられた方も多いのでは。
アリスや春といった主要キャラは思わぬ歴史上の人物であることが語られますが、
実はラビもそうだということが、1番最後のアリスルートで判明します。
1周目は報われないルートになっていますが、2周目はシナリオが変化します。
2周目は終わり方が薄いというか、
あれ?この先の展開は?ないの?と個人的になりましたが、それでも必見です。
また春以降のルートでは、そんなに出番はありませんが、
ラビはラビルートの記憶があるラビもいると推測されるので、
所々セリフがズルいです。
アリスルート終盤の「ラビは、楽しかったゾ…」みたいなセリフ。かなり良かったです。
ムービーは「ラビリコ・ピリララ・ラビラボラトリー」。
ラビルートで演出が入ります。結構後半なので最初アレ?飛ばした?と思ってました。
音ゲーマーが好きそうな電子音で良かったですが、面白さは四五には敵わず、という印象。
シーン数は4。
ルート中に2。オマケで2になってます。
本キャラらしく、いきなり爆乳、ふたなり、とやりたい放題なシーンが多いです。
■エミー
4番目に攻略しました。
33th Dayで分岐します。
概要は一言で言うと
「プリンキピアをエミーが執筆し、エミーと過ごすために元の時代へ帰ることを止めるルート」
こうして書くと、展開は春と似ていますね。
エミーはサブキャラなのかメインなのか完全によく分からない立ち位置になっています。
時間は短いですが、設定も内容もかなり予想外の方向に逸れていきます。
個人的には面白おかしくやるサブルートかな?と思ってたので、割と大真面目で驚愕です。
アリスが思い付くはずだった、万有引力の法則をエミーが思い付くという
非常に斬新な展開ですが、プレイ中は「うーん…」といった具合で
個人的にはあまり好みではなかったです。
つまらないとかではなく、単純に
「紆余曲折ありながらも王道にアリスが思い付き、アリスがプリンキピアを執筆して欲しかった!」
という意味ですね。
エミールート前くらいからかなり物語が駆け足なのも気になります。
面白くなってきてからの着地点に辿り着くまでの間がかなり物足りなく感じます。
エミーが万有引力の法則を思い付き、プリンキピアを執筆することで
正しい歴史に戻りますが、エミーを1人に出来ないが故に
主人公は元の時代に帰るのは止めるといった流れです。
時間は他ルートよりも更に短めでしたし、
アリスはプリンキピアの執筆を諦め、寮のメンツは離れ離れになり、
四五に至っては1人で元の時代に帰されるという、
あまり後味も良くないルートだったかなと思います。
ムービーは「ディグ・ダグ・男爵」。
エミールートで演出が入ります。
予想はしてましたが、かなり電波ではっちゃけているムービーでした。
シーン数は3。
ルート中に2。オマケで1になってます。
ただ、エミーのオマケはアリスとの3Pになっているので、開放はアリスルートクリア後です。
■グラフィック
なかなか萌えゲ寄りの可愛らしい原画をしている本作ですが、
少々不安定なCGも目立ちました。特に気になるほどでもないですが。
SDCGを含むため、CGの枚数は少なめ。
日常CGもシーン数もさほど多くはありません。
演出面という意味では道中のムービーに力を入れているので満足ではあります。
個人的にはエミーが私服を作成するのはかなりGJでした。
アリスも可愛らしいですし、春さんのタートルネックのセーターが堪らんかったです。
というわけで、キャラグラフィック周りは可もなく不可もなく、という印象です。
逆にキャラ以外の背景などはなかなかレベルが高かったかなと思っています。
最後に一点、スタッフロールを見ると「おしっこ監修:ベコ太郎」と流れてきて笑いました。
■サウンド
ボーカル曲は2曲。
OPである「風の唄」はアリスルートのEDでもアレンジされて使用されています。
このOPですが、かなり良い曲ですね。
アリスルートのEDで流れた時は読破感も感じることが出来ました。
(ただ、やはり期待値に対して少々ボリューム不足だよなあとは思いつつ)
EDである「空の約束」
こちらは個人的にはあまり印象に残りませんでした。
少々不気味なイントロは良いかな?と思ったのですが。
本作のBGMはかなりハイレベルなものになっています。
世界観が世界観なので、ケルト風なものが多く、
非常に耳に残りやすいものになってたかと思います。かなり満足しています。
■総評
コミカルなタイムトラベルモノとして期待を集めていた本作。
その名の通り、かなり軽快なテキストがまず1つの特徴かなと思います。
何気ないシーンもギャグが効いていて正直、結構笑わせてもらいました。
ただし、少々ノリが過ぎるかなと思わなくもない部分はありますので、
歳を取ったオッサン世代だとノリという名のエネルギーに付いていけない人もいるかもしれません。
それでいて、タイムトラベルモノである本作ですが、本来は
・いかに緻密に設定を練り上げていて矛盾がないか
・小さな行動により大きく事象が変化するという点を利用した意外な展開
・どこか不気味で怖さを感じる雰囲気
・主人公が取るに取れない二者択一の選択をしなければいけないという切迫感
このあたりがタイムトラベルモノが面白く、夢中に読める人が多い要因かなと思ってます。
その点、本作は設定面では叩けばホコリがいくらでも出てくるようなものになっています。
「ラビママの持っていた現代の物理学的にもあり得ない品々」など
そもそもが空想の創作物が出てくる、という設定がある分には全く構わないのですが、
その空想の設定内でも矛盾点はいくらでも出てくる、という意味です。
その割には因果、タイムパラドックスを気にする描写も結構含まれますので、
人によっては「コミカルなの?マジメなタイムトラベルモノなの?キャラゲなの?」と
中途半端な印象を受けるかもしれません。
そもそもが「細かいことは考えない」を文句にしている本作ですので、
一般的なクオリティの高いタイムトラベルモノを期待するのはオススメしません。
逆に「タイムトラベルモノ?面白そうじゃん!細かいこたぁ作中面白ければなんでもいいよ!」
という気がある方ならば、本作は大いにオススメします。
個人的には所々の結末や道中の展開に不満がまったく無いわけではないものの
ここ最近の作品の中では道中はかなり楽しく、
かつ、このような他にあまり見ないユニークな作品がプレイできたので満足しています。
強いて言うのでしたらシナリオ部分での不満はやはりボリュームでしょうか。
階段式の分岐を取っている作品であるため、個別が短めになるのは分かるかなと思います。
それにしても春とアリスの不仲が解決してからの後半は
「あれ?もしかしてもうゴールに向かっちゃう?」と駆け足の印象を受けました。
ここを境にいわゆる「先が気になって仕方ない」という感情に区切りが付いたように感じます。
ですので、本筋にもう一山あるようなシナリオ構成だったらより良かったかもしれません。
その他、
・サウンドは世界観に助けられている部分もあるが、かなりハイレベル
・グラフィックは質、量含めもう一声がんばって欲しいところ
・ムービーはとてもユーモアに溢れていてとても秀逸だった
・システム面は平均的。ただ、ゲーム網羅が若干不親切
・次回作も他には無い、ユニークな作品を期待しています
上記のような評になるかなと思っています。
まだ2作目である本作ですが、インパクトの強い本作で知名度も上がったかと思いますので、
ここから更にハードルが上がる3作目も期待しています。おそらく、買うと思います。
5月はもう1本、恋愛ルセットを購入しましたので、
そちらを良い意味で脳死させながらまったりやります。
(裸パッチを現住所ではない家に忘れてきて凹んでます。さほど問題はないですが)
ハイクオの面影レイルバックが発売日通りに出るのか未だに怪しいですが、
恋愛ルセットやってたらちょうどそのくらいになるのかなと思ってます。
シナリオは5人。最初は四五とラビが攻略できます。
開放されていない選択肢はグレーアウトするので分かりやすいですが、
春、エミー、アリスはラビ攻略後でないと開放されません。
またラビルートは周回するとシナリオが変化します。
上記はとても気付き辛いですので、プレイした方も気付いていなければ必見です。
アリスルートはクリア後におまけから「強くてコンティニュー」が追加されます。
一応アリスルート後のシナリオになりますが、
かなりお遊びのオマケルートなので、プレイするタイミングは要注意です。
また、こちらも気付き辛いですが、
テキストウィンドウ右下のオブジェクトをクリックすると用語集に飛べます。
内容はおふざけが入っているものもありますので、見ると面白いかもしれません。
ルートそれぞれの時間は
共通 6h
アリス 2h
四五 1h強
春 1h強
ラビ 1.5h
エミー 1h弱
計13h
※共通は日付が変わる際のアイキャッチがキャラ(個別)でない部分を指します
※ラビはEND2込み、アリスは強くてコンティニュー込みの時間です。
テキストの分量としては平均より少し短めかなと思います。
ただ、ジャンル的に鈍足で楽しむような作品ではありませんので、
時間にするとかなり早めに終わってしまいます。
■共通
本作のシナリオはタイムトラベルモノらしく、階段式になっていますので、
攻略は四五→ラビ→ラビ(2周目)→春→エミー→アリスの順で自分はプレイしました。
一応、オススメの攻略順です。
上記からどこからどこまでが共通と言うのは書きづらいですが、
分岐する日付は以下のようになってます。
・四五 → 16th Day
・ラビ → 17th Day
・春 → 24th Day
・エミー → 33th Day
・アリス → 上記の分岐をすべて回避後
■アリス
最後に攻略しました。
33th Dayのエミー分岐を回避すると突入します。
概要は一言で言うと
「プリンキピアを書き上げ、正しい歴史に戻し、主人公は元の時代にルート」
非常に王道で良いですね。
ここまでのルートで主人公が居残るルートは散々見てきましたので、
ちゃんと帰るルートもあって良かったです。別れの美学という感じです。
エミールート直前のくだりを受け継いでいますので、
プリンキピアを2人で書くという展開はこれまた斬新だなと。
エミーをやった時から思ってましたが、他の展開のほうが好みではあるかな思います。
個人的には
「アリスのピンチを主人公が正体バラしつつも助ける。
タイムパラドックスを避けるためにアリスと別れ、主人公は元の時代に帰る必要がある」
あるいは「それを避けるために再度、タイムマシンを使って過去に戻る必要がある」
みたいな山場の持って行き方かなぁと勝手に妄想していましたので。。
しかしながらアリスルートは結末としてはかなり好きです。
主人公が元の時代に帰ろうとするシーンとか、
現代に戻ってきてからじいちゃんと図書館で本を開く流れとか。
王道ながら良いものですね。EDの風の唄でそれなりに余韻を感じることができました。
一応、登場するキャラ全員正しい形でハッピーな終わり方でもあります。
(ちょっとラビだけは物悲しいような気もしますが)
アリスルートクリア後にオマケから「強くてコンティニュー」が追加されます。
こちらも長くはなく、時系列としてはアリスルートクリア直後のオマケルートになっていま。、
開始時の注意にあるように、余韻は薄れますので、ご注意ください。
キャラとしては好きです。
すごく舌足らずなセリフが多いところがなかなかにチャーミングです。
本作前半は春とアリスの出番があまりないので、
会話したような気があまりしないのがキャラとしては残念なポイントでしょうか。
ムービーは「アップルパイでティータイム」。
アリスルートで演出が入ります。
てっきり秋野花さんをふんだんに使った
「バカ!アホ!童貞!死ね!」みたいなムービーかと思ってたら
アリスルート終盤の話と絡めた、もの哀しいムービーで一本取られました。
ホロリとくるような、とても良いムービー演出でした。
シーン数は5。
ルート中に3、オマケで1、強くてコンティニューで1です。
予想通り、おしっこシーンは勿論ありました。
■四五
最初に攻略しました。
16th Dayで1番最初に分岐します。
概要は一言で言うと
「四五と過ごす、救うために世界を元の形に修復することを諦めるルート」
タイムトラベルモノなので序盤、グッと設定で引き込んでくる本作ですが、
四五ルートは中でも若干キャラゲー寄りです。
長さもさほど長くなく、割と色々な設定を投げ捨てて完結します。
細かいことはいいんだよ!がコンセプトの本作なので、目くじらは立てないですが、
他ルートと比較しても物語的には雑な作りだったかなと思います。
転の部分もタイムトラベル部分としては捻りもなく、
病気になって命の危機だから〜、と安直なところもあったかなと思います。
それに対する主人公の思慮の浅さもポイントは低いです。
結末もキャラを選ぶが故、世界はハッピーエンドと言えない形になるため、
意見が割れるかなと思っているルートです。
個人的には、ありがちですがシュタゲのように何かの二者択一や事情があって
世界を戻すことに成功しなかったルートも何かしらあるかなと思っていたので、
結末自体は嫌いではありません。
キャラとしては
ビジュアル、変人過ぎるところ、かなり一途なところ、不器用なところ
が好みではありますが、
結末は想定内としても、道中が少々期待ハズレだったのでイマイチな印象が残りました。
少々、他ルートでは報われないキャラなので不遇かなとは思います。
アリスルートで完走した際だけ少々マシといったところですね。
ムービーは「人類が万有引力の法則を失った場合の考察」
本作序盤で演出が入ります。
体験版をプレイしてこのムービーで購入を決めた方もいるのではないでしょうか。
個人的にはプレイヤーを引き込む意図を考慮すると四五のムービーが1番秀逸だと感じています。
シーン数は4。
ルート中に2、クリア後のオマケで2になっています。
王道なシーンが多いですが、少々CGが不安定だったような気がします。
■春
3番目に攻略しました。
24th Dayで3番目に分岐します。
概要は一言で言うと
「春と一緒に過ごすために元の時代に帰ることを止めるルート」
春ルートは本作の中では1番キャラゲー寄りです。
ラビルートを経て、元の歴史に戻すための重要な要素である
「春とアリスが仲直りし、プリンキピアを自費出版する」道には進みます。
が、春とイチャつくあまり、アリスとエミーを放置した結果、
その先の第3編の執筆には至らず、正しい歴史に戻す機会を失うといった流れです。
上記ですので、ルート分岐後はキャラとの甘い生活シーンがメインです。
ここまで展開が急ぎ足気味だったのに対し、
ラビルート以降の後半は春ルート含め、少々気が緩むようなパートが多かったかなと思います。
個人的には相変わらず個別が短めだったことは残念ですが、
可愛さ満点のルートを満喫出来て、面白いというよりかはニコニコでした。
キャラとしては勿論好きです。
巨乳のほんわかしている性格のお姉さん(尚、自分よりは歳下)、立ち絵の表情、何よりこの声。
プレイ中の私はさぞ顔面崩壊していたことかと思います。
ただ、こちらも出番がとても少なかったように感じるのが非常に残念なポイントです。
(春よりもエミーのほうが出番多いのでは・・・?)
ムービーは「やまと・ナ・Disco」
春ルート分岐後に演出が入ります。
他が尖っているので、目立ちませんが、キャラ(可愛さ)重視で思わず私もニッコリです。
シーン数は4。
ルート中に2。オマケで2になっています。
てっきりおしっこ担当はアリスなのかな、と思ってたのですが、
春にも入れてくるとは、さすがベコ太郎先生です。。
シーン中ではないですが、シーン後の一緒に寝そべっているピロートークのCG、
出てくる度に思うのですが、あれ本当に好きです。どの作品も搭載して欲しい。
あとは強くてコンティニューのおまけルートのEDを見てる最中に思ったのですが、
春のSDCGで「人類初のパイスラッシュ!」のやつってどこで表示されました・・・?
なんか見覚えなかった上にギャラリーにも見当たらなかったので。
■ラビ
2番目に攻略しました。
17th Dayで分岐します。
概要は一言で言うと
「ラビの後悔を晴らし、本筋の話をその先の展開に進めるためのルート」
元々、ラビは事前段階で面白そうだなと期待していたのですが、
シナリオとしては良い意味でブラックホースでした。
シナリオはラビに焦点が当たって基本的には進みますが、
その過程で主人公たちが気付かなければいけない設定なども盛り込まれており、
作品としてかなり上手いルートになっていると感じます。
結末も階段式のシナリオを上手く使った、
タイムトラベルモノらしい物悲しい展開になっており、
ラビ攻略後出ないと先に進めないという作りにしたのも満足です。
キャラとしては
ただのキマった面白いキャラかと思いきや、
ルートの最後、またその先の展開の献身的な姿でやられた方も多いのでは。
アリスや春といった主要キャラは思わぬ歴史上の人物であることが語られますが、
実はラビもそうだということが、1番最後のアリスルートで判明します。
1周目は報われないルートになっていますが、2周目はシナリオが変化します。
2周目は終わり方が薄いというか、
あれ?この先の展開は?ないの?と個人的になりましたが、それでも必見です。
また春以降のルートでは、そんなに出番はありませんが、
ラビはラビルートの記憶があるラビもいると推測されるので、
所々セリフがズルいです。
アリスルート終盤の「ラビは、楽しかったゾ…」みたいなセリフ。かなり良かったです。
ムービーは「ラビリコ・ピリララ・ラビラボラトリー」。
ラビルートで演出が入ります。結構後半なので最初アレ?飛ばした?と思ってました。
音ゲーマーが好きそうな電子音で良かったですが、面白さは四五には敵わず、という印象。
シーン数は4。
ルート中に2。オマケで2になってます。
本キャラらしく、いきなり爆乳、ふたなり、とやりたい放題なシーンが多いです。
■エミー
4番目に攻略しました。
33th Dayで分岐します。
概要は一言で言うと
「プリンキピアをエミーが執筆し、エミーと過ごすために元の時代へ帰ることを止めるルート」
こうして書くと、展開は春と似ていますね。
エミーはサブキャラなのかメインなのか完全によく分からない立ち位置になっています。
時間は短いですが、設定も内容もかなり予想外の方向に逸れていきます。
個人的には面白おかしくやるサブルートかな?と思ってたので、割と大真面目で驚愕です。
アリスが思い付くはずだった、万有引力の法則をエミーが思い付くという
非常に斬新な展開ですが、プレイ中は「うーん…」といった具合で
個人的にはあまり好みではなかったです。
つまらないとかではなく、単純に
「紆余曲折ありながらも王道にアリスが思い付き、アリスがプリンキピアを執筆して欲しかった!」
という意味ですね。
エミールート前くらいからかなり物語が駆け足なのも気になります。
面白くなってきてからの着地点に辿り着くまでの間がかなり物足りなく感じます。
エミーが万有引力の法則を思い付き、プリンキピアを執筆することで
正しい歴史に戻りますが、エミーを1人に出来ないが故に
主人公は元の時代に帰るのは止めるといった流れです。
時間は他ルートよりも更に短めでしたし、
アリスはプリンキピアの執筆を諦め、寮のメンツは離れ離れになり、
四五に至っては1人で元の時代に帰されるという、
あまり後味も良くないルートだったかなと思います。
ムービーは「ディグ・ダグ・男爵」。
エミールートで演出が入ります。
予想はしてましたが、かなり電波ではっちゃけているムービーでした。
シーン数は3。
ルート中に2。オマケで1になってます。
ただ、エミーのオマケはアリスとの3Pになっているので、開放はアリスルートクリア後です。
■グラフィック
なかなか萌えゲ寄りの可愛らしい原画をしている本作ですが、
少々不安定なCGも目立ちました。特に気になるほどでもないですが。
SDCGを含むため、CGの枚数は少なめ。
日常CGもシーン数もさほど多くはありません。
演出面という意味では道中のムービーに力を入れているので満足ではあります。
個人的にはエミーが私服を作成するのはかなりGJでした。
アリスも可愛らしいですし、春さんのタートルネックのセーターが堪らんかったです。
というわけで、キャラグラフィック周りは可もなく不可もなく、という印象です。
逆にキャラ以外の背景などはなかなかレベルが高かったかなと思っています。
最後に一点、スタッフロールを見ると「おしっこ監修:ベコ太郎」と流れてきて笑いました。
■サウンド
ボーカル曲は2曲。
OPである「風の唄」はアリスルートのEDでもアレンジされて使用されています。
このOPですが、かなり良い曲ですね。
アリスルートのEDで流れた時は読破感も感じることが出来ました。
(ただ、やはり期待値に対して少々ボリューム不足だよなあとは思いつつ)
EDである「空の約束」
こちらは個人的にはあまり印象に残りませんでした。
少々不気味なイントロは良いかな?と思ったのですが。
本作のBGMはかなりハイレベルなものになっています。
世界観が世界観なので、ケルト風なものが多く、
非常に耳に残りやすいものになってたかと思います。かなり満足しています。
■総評
コミカルなタイムトラベルモノとして期待を集めていた本作。
その名の通り、かなり軽快なテキストがまず1つの特徴かなと思います。
何気ないシーンもギャグが効いていて正直、結構笑わせてもらいました。
ただし、少々ノリが過ぎるかなと思わなくもない部分はありますので、
歳を取ったオッサン世代だとノリという名のエネルギーに付いていけない人もいるかもしれません。
それでいて、タイムトラベルモノである本作ですが、本来は
・いかに緻密に設定を練り上げていて矛盾がないか
・小さな行動により大きく事象が変化するという点を利用した意外な展開
・どこか不気味で怖さを感じる雰囲気
・主人公が取るに取れない二者択一の選択をしなければいけないという切迫感
このあたりがタイムトラベルモノが面白く、夢中に読める人が多い要因かなと思ってます。
その点、本作は設定面では叩けばホコリがいくらでも出てくるようなものになっています。
「ラビママの持っていた現代の物理学的にもあり得ない品々」など
そもそもが空想の創作物が出てくる、という設定がある分には全く構わないのですが、
その空想の設定内でも矛盾点はいくらでも出てくる、という意味です。
その割には因果、タイムパラドックスを気にする描写も結構含まれますので、
人によっては「コミカルなの?マジメなタイムトラベルモノなの?キャラゲなの?」と
中途半端な印象を受けるかもしれません。
そもそもが「細かいことは考えない」を文句にしている本作ですので、
一般的なクオリティの高いタイムトラベルモノを期待するのはオススメしません。
逆に「タイムトラベルモノ?面白そうじゃん!細かいこたぁ作中面白ければなんでもいいよ!」
という気がある方ならば、本作は大いにオススメします。
個人的には所々の結末や道中の展開に不満がまったく無いわけではないものの
ここ最近の作品の中では道中はかなり楽しく、
かつ、このような他にあまり見ないユニークな作品がプレイできたので満足しています。
強いて言うのでしたらシナリオ部分での不満はやはりボリュームでしょうか。
階段式の分岐を取っている作品であるため、個別が短めになるのは分かるかなと思います。
それにしても春とアリスの不仲が解決してからの後半は
「あれ?もしかしてもうゴールに向かっちゃう?」と駆け足の印象を受けました。
ここを境にいわゆる「先が気になって仕方ない」という感情に区切りが付いたように感じます。
ですので、本筋にもう一山あるようなシナリオ構成だったらより良かったかもしれません。
その他、
・サウンドは世界観に助けられている部分もあるが、かなりハイレベル
・グラフィックは質、量含めもう一声がんばって欲しいところ
・ムービーはとてもユーモアに溢れていてとても秀逸だった
・システム面は平均的。ただ、ゲーム網羅が若干不親切
・次回作も他には無い、ユニークな作品を期待しています
上記のような評になるかなと思っています。
まだ2作目である本作ですが、インパクトの強い本作で知名度も上がったかと思いますので、
ここから更にハードルが上がる3作目も期待しています。おそらく、買うと思います。
5月はもう1本、恋愛ルセットを購入しましたので、
そちらを良い意味で脳死させながらまったりやります。
(裸パッチを現住所ではない家に忘れてきて凹んでます。さほど問題はないですが)
ハイクオの面影レイルバックが発売日通りに出るのか未だに怪しいですが、
恋愛ルセットやってたらちょうどそのくらいになるのかなと思ってます。
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category: アニメ・ゲーム
ちいさな彼女の小夜曲 レビュー
2017/05/26 Fri. 22:50 [edit]

更新
今日はfengの4年弱前の作品、ちいさな彼女の小夜曲の記事です。
こちらもGWに暇を持て余したので購入しました。
実はfengの作品はほとんどやったことがないですね。
星かかはアニメは見ましたが、ゲームは買っておりません。
となると、青空の見える丘とあかね色くらいでしょうか。
本作を買った理由としては完全に歌がきっかけです。
こんな素晴らしいOP、EDの作品買うに決まっているだろう!と
(世間の評判はそこまで高くないことを知りつつ)

それではいつも通りいきます。
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
シナリオは5人。TRUEやサブキャラの攻略はありません。
攻略順はフリーのようです。
ルートそれぞれの時間は
共通 3.5h
汐音 2.5h弱
茉莉 2.5h弱
水夏 2.5h弱
楓 2.5h弱
花梨 2.5h弱
計15h
分岐自体は7話の水着を選ぶシーンで分岐しますが、
細々とした会話は変わるものの共通自体は9話まで続きます。
10話から個別に入り、大体15話くらいまで続きます。キャラによって多少ブレます。
大体1話あたり30分かからない程度のボリュームでしょうか。
分量もかなり平均的なうえに、話数構成なのは工夫してるなーと。
本作は起伏はかなり薄いため、長くてもおそらくダレます。
そういう意味で短すぎず、ちょうど良い分量かなと思ってます。
というわけでそれぞれのシナリオなどの感想を。
■共通
舞台は海辺の町、主人公の家は喫茶店を営んでおり、
メインヒロインと出会うところから話は始まります。
聖地は江ノ島になるのでしょうか。作中、横浜とかも出てきます。
基本的には学校と部活、アルバイトが中心で進みます。
夏休み期間中になるので学園生活感は少々薄いかもしれません。
毎日イチャコラ楽しく遊んでいる様が多いです。
主人公はなかなかのハーレム状態ゲーなので、耐性無い方はキツイと思われます。
話数区切りがありますので、自分はそこまでだれる印象はありませんでした。
共通は主に汐音以外の4人のキャラがバランスよく効いてるおかげで楽しめたのかなと。
その中で各ルートへの繋ぎになる描写は所々は入りますが、ほんの僅かです。
共通で弱いなと思う部分は毎日遊んでるだけで、大きいポイントに欠けるかなと。
それは学校行事でも良いし、旅行とかでもなんでもいいんですが、
せいぜい目の前の海行くくらいで、「特別なこと」が盛り込まれてないのは
エロゲとしては弱いかなあと思います。変化が無いというか。
というわけで共通はかなり退屈な普通の萌えゲと感じる人もかなりいるかなあ、と思います。
個人的には主に水夏とわわわ様のおかげでなんとかなりました。
■汐音
最後に攻略しました。
シナリオとしては
母親との仲違いを中心にした話になっています。
共通以降、メインヒロインなのに1番影が薄いんじゃね?思ってた汐音さんです。
共通冒頭の話を思い出したかのようにシナリオは展開します。
歌が異常に上手い設定とか、町の人魚伝説とかもありましたので、
竜宮城に返るわ的な不思議展開もありえなくはないのかな?
と思ってたんですが、至って内容はよくあるシナリオでした。
本作全体の特徴になるのですが、
本当に分かりやすい悪役とかシリアス展開とかはあまりないです。
ですので、シナリオとしての起伏にはかなり欠けるかなと思います。
個人的には後半の母親との話よりかは
恋人になる前ののヤキモキしてる部分のほうが好きでした。
他のルートも無難でしたので、
このルートくらいはっちゃけても良かったのよ?と個人的には思ってます。
キャラとしてはカワイイですが、存在感なさ過ぎるかなと。
ただそれ故にじわる場面もいくつかありました。
シーン数は6。
メインヒロインながらの数になっており、
地味にシチュエーションもマニアックなものになっていて刺さる人はいるかも…。
■茉莉
4番目に攻略しました。
シナリオとしては
人魚伝説を通して恋人へ→特に何事もなく終了
シナリオの前半は町の人魚伝説を一緒に調査、という形で進みますので、
「もしかしてこのルートこそ不思議展開とかあったりするのかな?」
なんて思っていたりしたのですが、全くそんなことはありませんでした。
前半を通して恋人になりますが、その後はかなり何事もなくEDまでいきます。
お嬢様設定なので、お家問題のシナリオかな?とプレイ中は思ってました。
(実際、それを匂わせるような描写は少しながらありました)
ところがほとんど何もなくEDまでいってしまったので、
「えっ?」って感想がかなり強いルートでした。
あまりにも凹凸に欠けすぎているルートでイマイチだったかなと思います。
共通をそのままやっているような気分になりました。
キャラとしては、可もなく不可もなく。
さっぱりしていて登場人物としては良いキャラではありますが、
ヒロイン的には特にくるものはない、といった立ち位置です。
声は若干気づきにくいですが、あの方のようです。雪菜ぁ。
個人的にはわわわ様を煽ってる時が1番面白くて好きですね。
シーン数は5。
どのルートでもそうですが、唐突にエロラッシュに入る節があります。
■水夏
最初に攻略しました。
シナリオとしては
近すぎた今までの関係にドキマギ→イチャラブと父親関係
共通では主人公と一緒に風呂に入るとか
色々無垢でポンコツ感満載の行動をカマしてくれた水夏さんですが、
その行動に違和感を感じるところから恋人へと繋がります。
後半は水夏の父親が出てきて、苦手な主人公と話題を呼んで完です。
本ルートは会話の掛け合いは結構気に入っていて楽しかったのですが、
後半は魅力が落ちて微妙だったかなと。
でも、何故か最後の最後の結末は好きだったりします。
本作の中で1番丸いルートかなと思ってます。
何よりポンコツ度が高いキャラのおかげで救われてるという印象が強いかなと。
キャラとしてはなかなか好きです。
かなりアホっぽいセリフとか行動が気に入っていました。
立ち絵とかも本作の中では1番好みです。
シーン数は5。
個人的にはルートよりも共通の無垢すぎる行動のほうがエロさを感じたという。
■楓
2番目に攻略しました。
シナリオとしては
昔に主人公との間にあった出来事→イチャラブ生活
共通から匂わせていた「昔なんかあった感」を回収して恋人になります。
本作の中では尖った部類のシナリオかなと思います。
内容も思ったよりもしっかりしていて、良い具合にすれ違いが描写されていたかなと。
ですので恋人になるまでの前半部分は良かったです。
後半はお付き合いの仕方だったり、イチャラブだったりがメインです。
さほど長くはないですが、少々退屈だったかもしれません。
キャラが気に入っていれば良いのでしょうが。
どうでもいいですが、本ルートは最後は季節が冬になります。
「あっ、このゲーム冬になるんだ」と思いました。
個人的にはキャラは普通です。
声はとても良いのですけど。気に入ってるのはそこだけかなと。
むしろ共通や他ルートの楓のほうが主人公とのズレを楽しめて好きです。
シーン数は6。
本作の中では安定したほうですが、やはりそういう作品でもないかなと。
結構な淫乱属性なおかげか、シーン数は多めです。
■花梨
3番目に攻略しました。
シナリオとしては
恋人になるまでのアレコレ→厨二病と自身について
厨二病キャラである花梨ですが、話もそれメインのものになってます。
こちらもいかにも普通なルートですが、個人的に良かった箇所がいくつか。
・恋人になるまでの過程が意外と良い
・恋人になってからの会話テンポが軽快で面白くて良い
といったところでしょうか。
ですので、普通なシナリオながら、なかなか楽しく読ませて頂きました。
これといったシリアスもなく、全体的に軽い感じに終わるところも
このキャラには合っていて良かったかなと。
キャラとしても、わわわ様はなかなかに好きです。
弄られキャラで面白い、声が甲高くて可愛い、割と素直なのが可愛い
といったところが個人的にポイント高いです。
シーン数は5。
平均以上にありますが、こちらもルート終盤での怒涛のエロ感がかなりありました。
■グラフィック
見ての通りかと思いますが、最近のゲームにしては癖は強めです。
原画は線は多いものの、なかなか不安定なCGも多いです。
塗りもあまり肉感のない(テカテカムッチリしていない)淡色になっています。
これはこれで好みの方はいるかもしれません。
2013年の本作ですが、さらに一昔前の萌えゲをやっている感じにかなり近いです。
最近ということを考えるとレベルは低めですが、慣れている方なら全く問題ないかと。
CGの枚数は少ないとは全く思いませんでしたが、
SDも含むため、多い方でもないかなと思います。
最近の流れに則り、
シーン数は予想外に多めでしたが、見た通り、どれも実用には至らないです。
何より、どのルートも終盤でエロラッシュ気味なので、唐突感がものすごいです。
導入や使い方に関してはかなりヘタクソだなぁと思いました。
おそらくエロに関しても並以上にしたかったのだろうという
気概は伝わってきますが、空回りしている印象です。
■サウンド
ボーカル曲はOPとEDの2曲です。
OP曲は「マリンブルーに沿って」
こちら、第1印象から良かったんですが、スルメ曲でもありますね。
メロディーや打ち込み音がキャッチで細かく、本作にぴったりで爽やかですし、
ボーカルと歌詞には勢いがありつつ、せつなさも感じます。
というわけで大好きです。
元々、本作は尖った部分は全く無いにしろ、雰囲気はかなり好きな部類に入ってます。
そこんところをかなり上手く昇華させてくれてる1曲だなと感じてます。
自分はこの曲はイントロアウトロとサビの入りが本当に好きですね。
最初はメロディーが好印象だったのですが、ここにきて歌詞が効いてきているな、と。
ED曲は「キスのひとつで」
こちらは好きな人なら1発で心を持っていかれる系の曲ですね。勿論、大好きです。
EDらしい入りも良いですが、個人的にはBメロからサビへの繋がりが最高だと思ってます。
こちらの歌詞も良く、思考を朝焼けのほうに持っていってくれます。
この曲のすごいところは、今までこれだけの美少女ゲームをやってきたのに
「あっ、このゲーム、特徴という特徴は無いけど、やって良かったなこれ」みたいな、
はじめてこの手のゲームに触れたときのようなモチベを思い出させてくれるところです。
実際、自分は「本当に雰囲気ゲーだなー、割と好きだが・・・面白いとは言わんな」
と思いながらずっとやってたんですが、EDで1発で気分を持っていかれました。
自分でも何故か分からないけど天井見上げて「あー・・・」ってなる
自分が本当に好きな部分に触れることが出来たときの美少女ゲーム特有のアレです。
ムービーで「ちいさな彼女の小夜曲」ってロゴが浮かび上がってくるところ、
雰囲気満点で最高でした。ああいう単純なものに意外と弱かったりします。
実はこのOPとED、現場で2回ほど聴いたことあるのですよね。
1回目はこの手のゲーム復帰して間もなかったので、「何の曲だよ」と。
2回目は完全に思考がやられてしまいました。
可能であれば、ゲームもちゃんとやった今、もう1回でいいから聴きたいかなと思ってます。
(どうやら当然のように人気曲のようなので、行くところ行けばほぼやるみたいだが)
このOPとED、作中でもインストでアレンジされて色々な箇所にフレームが使われます。
そのほかのキャラBGMなども良いほうかなと思います。
パッケージから想像できる、爽やかさ満点の世界観、BGMが保障します。
というわけでサウンド面はここ数年では屈指のレベルだと心から思ってます。
もしも歌を聴いて興味を持ち、パッケージを見て
「あっ、これ結構好きなタイプの作品かもなー」と思ったら
保障はしませんが、評判を気にせず凸してみるのもオススメかなと思います。。
■総評
面白いとは言えんので、他人には積極的に勧めたりすることはないです。
でも、「けど俺、やって良かったかな」っていう作品に出会えたかなと思ってます。
この手のゲームをやり、こういう作品に出会えるのは本当に嬉しいことです。
個人的には「話が面白すぎてクリックが止まらん!」「ゲームが面白すぎて時間泥棒!」
というタイプの作品よりも、「こういうの、好きだな。やってよかった」
と思える作品のほうが貴重だと思っているので。
(TVアニメなども全体的に意外とそういう傾向があるのですけどね。自分は)
やはり雰囲気と世界観がとても綺麗で落ち着くものになっているのがかなり大きいかなと。
その好きだなぁって気持ちをとても良いBGMとボーカル曲のおかげで昇華させてます。
(まあ逆に言うと、「ここが良かった!」と公言出来るのはそこだけなのですが)
シナリオもありきたりですが、
長さや構成の仕方を考えると、物によっては自分は悪くないものもあったかなと。
キャラ別の感想にも書きましたが、キャラによって
意外と背景作りが出来ていて、それを次第に解決するまでの過程があるルート
会話が軽快で、小さい話の区切り方も悪くなく、テンポ良く進められるルート
など、それなりに色があって「内容自体は普通すぎるけど、×じゃない」
という感想を持つルートがいくつかあったのもポイントが高いです。
惜しかったのは雰囲気かなと。
さっき良かったって言ったじゃん!といった具合ですが、活かしきれてない部分もあったなと。
もっと爽やかなCGとか使って心地よいシナリオを付けれたのかなと思います。
思い当たる中ではPULLTOPのころげて、や、見上げて、とかですかね。
あそこまで青春でなくてもいいですが、近い雰囲気は出せたんじゃないかなと。
そこまで出来ていたら勿論評判も良かったのでしょうが。
ということで、シナリオのレベル自体は決して高くはないので、期待は禁物です。
その他、2013年のゲームにしては少々古臭い雰囲気が残っている作品ですので
何もかもハイレベルにまとまっている作品ではないですが、
光るものはあった、と自分は思った作品です。
なんか、懐かしい気持ちに返れました。
キリがよく持っていたものを完遂したので、新作です。
立て込んでいて、今日(月末金曜)は赴くことが出来ませんでしたが。明日行きます。
とりあえずはニューリンと恋愛ルセットを今月購入しますが、
前者は「早くやりたい!」という気持ちを抱えていて、
後者は「噛み締めながらじっくりやりたいなぁ」と思っています。
最近、仕事が忙しくなってきている傾向なので
平日にやるペースは6月は大分落ちるかもしれませんが、楽しんでいきたいところです。
シナリオは5人。TRUEやサブキャラの攻略はありません。
攻略順はフリーのようです。
ルートそれぞれの時間は
共通 3.5h
汐音 2.5h弱
茉莉 2.5h弱
水夏 2.5h弱
楓 2.5h弱
花梨 2.5h弱
計15h
分岐自体は7話の水着を選ぶシーンで分岐しますが、
細々とした会話は変わるものの共通自体は9話まで続きます。
10話から個別に入り、大体15話くらいまで続きます。キャラによって多少ブレます。
大体1話あたり30分かからない程度のボリュームでしょうか。
分量もかなり平均的なうえに、話数構成なのは工夫してるなーと。
本作は起伏はかなり薄いため、長くてもおそらくダレます。
そういう意味で短すぎず、ちょうど良い分量かなと思ってます。
というわけでそれぞれのシナリオなどの感想を。
■共通
舞台は海辺の町、主人公の家は喫茶店を営んでおり、
メインヒロインと出会うところから話は始まります。
聖地は江ノ島になるのでしょうか。作中、横浜とかも出てきます。
基本的には学校と部活、アルバイトが中心で進みます。
夏休み期間中になるので学園生活感は少々薄いかもしれません。
毎日イチャコラ楽しく遊んでいる様が多いです。
主人公はなかなかのハーレム状態ゲーなので、耐性無い方はキツイと思われます。
話数区切りがありますので、自分はそこまでだれる印象はありませんでした。
共通は主に汐音以外の4人のキャラがバランスよく効いてるおかげで楽しめたのかなと。
その中で各ルートへの繋ぎになる描写は所々は入りますが、ほんの僅かです。
共通で弱いなと思う部分は毎日遊んでるだけで、大きいポイントに欠けるかなと。
それは学校行事でも良いし、旅行とかでもなんでもいいんですが、
せいぜい目の前の海行くくらいで、「特別なこと」が盛り込まれてないのは
エロゲとしては弱いかなあと思います。変化が無いというか。
というわけで共通はかなり退屈な普通の萌えゲと感じる人もかなりいるかなあ、と思います。
個人的には主に水夏とわわわ様のおかげでなんとかなりました。
■汐音
最後に攻略しました。
シナリオとしては
母親との仲違いを中心にした話になっています。
共通以降、メインヒロインなのに1番影が薄いんじゃね?思ってた汐音さんです。
共通冒頭の話を思い出したかのようにシナリオは展開します。
歌が異常に上手い設定とか、町の人魚伝説とかもありましたので、
竜宮城に返るわ的な不思議展開もありえなくはないのかな?
と思ってたんですが、至って内容はよくあるシナリオでした。
本作全体の特徴になるのですが、
本当に分かりやすい悪役とかシリアス展開とかはあまりないです。
ですので、シナリオとしての起伏にはかなり欠けるかなと思います。
個人的には後半の母親との話よりかは
恋人になる前ののヤキモキしてる部分のほうが好きでした。
他のルートも無難でしたので、
このルートくらいはっちゃけても良かったのよ?と個人的には思ってます。
キャラとしてはカワイイですが、存在感なさ過ぎるかなと。
ただそれ故にじわる場面もいくつかありました。
シーン数は6。
メインヒロインながらの数になっており、
地味にシチュエーションもマニアックなものになっていて刺さる人はいるかも…。
■茉莉
4番目に攻略しました。
シナリオとしては
人魚伝説を通して恋人へ→特に何事もなく終了
シナリオの前半は町の人魚伝説を一緒に調査、という形で進みますので、
「もしかしてこのルートこそ不思議展開とかあったりするのかな?」
なんて思っていたりしたのですが、全くそんなことはありませんでした。
前半を通して恋人になりますが、その後はかなり何事もなくEDまでいきます。
お嬢様設定なので、お家問題のシナリオかな?とプレイ中は思ってました。
(実際、それを匂わせるような描写は少しながらありました)
ところがほとんど何もなくEDまでいってしまったので、
「えっ?」って感想がかなり強いルートでした。
あまりにも凹凸に欠けすぎているルートでイマイチだったかなと思います。
共通をそのままやっているような気分になりました。
キャラとしては、可もなく不可もなく。
さっぱりしていて登場人物としては良いキャラではありますが、
ヒロイン的には特にくるものはない、といった立ち位置です。
声は若干気づきにくいですが、あの方のようです。雪菜ぁ。
個人的にはわわわ様を煽ってる時が1番面白くて好きですね。
シーン数は5。
どのルートでもそうですが、唐突にエロラッシュに入る節があります。
■水夏
最初に攻略しました。
シナリオとしては
近すぎた今までの関係にドキマギ→イチャラブと父親関係
共通では主人公と一緒に風呂に入るとか
色々無垢でポンコツ感満載の行動をカマしてくれた水夏さんですが、
その行動に違和感を感じるところから恋人へと繋がります。
後半は水夏の父親が出てきて、苦手な主人公と話題を呼んで完です。
本ルートは会話の掛け合いは結構気に入っていて楽しかったのですが、
後半は魅力が落ちて微妙だったかなと。
でも、何故か最後の最後の結末は好きだったりします。
本作の中で1番丸いルートかなと思ってます。
何よりポンコツ度が高いキャラのおかげで救われてるという印象が強いかなと。
キャラとしてはなかなか好きです。
かなりアホっぽいセリフとか行動が気に入っていました。
立ち絵とかも本作の中では1番好みです。
シーン数は5。
個人的にはルートよりも共通の無垢すぎる行動のほうがエロさを感じたという。
■楓
2番目に攻略しました。
シナリオとしては
昔に主人公との間にあった出来事→イチャラブ生活
共通から匂わせていた「昔なんかあった感」を回収して恋人になります。
本作の中では尖った部類のシナリオかなと思います。
内容も思ったよりもしっかりしていて、良い具合にすれ違いが描写されていたかなと。
ですので恋人になるまでの前半部分は良かったです。
後半はお付き合いの仕方だったり、イチャラブだったりがメインです。
さほど長くはないですが、少々退屈だったかもしれません。
キャラが気に入っていれば良いのでしょうが。
どうでもいいですが、本ルートは最後は季節が冬になります。
「あっ、このゲーム冬になるんだ」と思いました。
個人的にはキャラは普通です。
声はとても良いのですけど。気に入ってるのはそこだけかなと。
むしろ共通や他ルートの楓のほうが主人公とのズレを楽しめて好きです。
シーン数は6。
本作の中では安定したほうですが、やはりそういう作品でもないかなと。
結構な淫乱属性なおかげか、シーン数は多めです。
■花梨
3番目に攻略しました。
シナリオとしては
恋人になるまでのアレコレ→厨二病と自身について
厨二病キャラである花梨ですが、話もそれメインのものになってます。
こちらもいかにも普通なルートですが、個人的に良かった箇所がいくつか。
・恋人になるまでの過程が意外と良い
・恋人になってからの会話テンポが軽快で面白くて良い
といったところでしょうか。
ですので、普通なシナリオながら、なかなか楽しく読ませて頂きました。
これといったシリアスもなく、全体的に軽い感じに終わるところも
このキャラには合っていて良かったかなと。
キャラとしても、わわわ様はなかなかに好きです。
弄られキャラで面白い、声が甲高くて可愛い、割と素直なのが可愛い
といったところが個人的にポイント高いです。
シーン数は5。
平均以上にありますが、こちらもルート終盤での怒涛のエロ感がかなりありました。
■グラフィック
見ての通りかと思いますが、最近のゲームにしては癖は強めです。
原画は線は多いものの、なかなか不安定なCGも多いです。
塗りもあまり肉感のない(テカテカムッチリしていない)淡色になっています。
これはこれで好みの方はいるかもしれません。
2013年の本作ですが、さらに一昔前の萌えゲをやっている感じにかなり近いです。
最近ということを考えるとレベルは低めですが、慣れている方なら全く問題ないかと。
CGの枚数は少ないとは全く思いませんでしたが、
SDも含むため、多い方でもないかなと思います。
最近の流れに則り、
シーン数は予想外に多めでしたが、見た通り、どれも実用には至らないです。
何より、どのルートも終盤でエロラッシュ気味なので、唐突感がものすごいです。
導入や使い方に関してはかなりヘタクソだなぁと思いました。
おそらくエロに関しても並以上にしたかったのだろうという
気概は伝わってきますが、空回りしている印象です。
■サウンド
ボーカル曲はOPとEDの2曲です。
OP曲は「マリンブルーに沿って」
こちら、第1印象から良かったんですが、スルメ曲でもありますね。
メロディーや打ち込み音がキャッチで細かく、本作にぴったりで爽やかですし、
ボーカルと歌詞には勢いがありつつ、せつなさも感じます。
というわけで大好きです。
元々、本作は尖った部分は全く無いにしろ、雰囲気はかなり好きな部類に入ってます。
そこんところをかなり上手く昇華させてくれてる1曲だなと感じてます。
自分はこの曲はイントロアウトロとサビの入りが本当に好きですね。
最初はメロディーが好印象だったのですが、ここにきて歌詞が効いてきているな、と。
ED曲は「キスのひとつで」
こちらは好きな人なら1発で心を持っていかれる系の曲ですね。勿論、大好きです。
EDらしい入りも良いですが、個人的にはBメロからサビへの繋がりが最高だと思ってます。
こちらの歌詞も良く、思考を朝焼けのほうに持っていってくれます。
この曲のすごいところは、今までこれだけの美少女ゲームをやってきたのに
「あっ、このゲーム、特徴という特徴は無いけど、やって良かったなこれ」みたいな、
はじめてこの手のゲームに触れたときのようなモチベを思い出させてくれるところです。
実際、自分は「本当に雰囲気ゲーだなー、割と好きだが・・・面白いとは言わんな」
と思いながらずっとやってたんですが、EDで1発で気分を持っていかれました。
自分でも何故か分からないけど天井見上げて「あー・・・」ってなる
自分が本当に好きな部分に触れることが出来たときの美少女ゲーム特有のアレです。
ムービーで「ちいさな彼女の小夜曲」ってロゴが浮かび上がってくるところ、
雰囲気満点で最高でした。ああいう単純なものに意外と弱かったりします。
実はこのOPとED、現場で2回ほど聴いたことあるのですよね。
1回目はこの手のゲーム復帰して間もなかったので、「何の曲だよ」と。
2回目は完全に思考がやられてしまいました。
可能であれば、ゲームもちゃんとやった今、もう1回でいいから聴きたいかなと思ってます。
(どうやら当然のように人気曲のようなので、行くところ行けばほぼやるみたいだが)
このOPとED、作中でもインストでアレンジされて色々な箇所にフレームが使われます。
そのほかのキャラBGMなども良いほうかなと思います。
パッケージから想像できる、爽やかさ満点の世界観、BGMが保障します。
というわけでサウンド面はここ数年では屈指のレベルだと心から思ってます。
もしも歌を聴いて興味を持ち、パッケージを見て
「あっ、これ結構好きなタイプの作品かもなー」と思ったら
保障はしませんが、評判を気にせず凸してみるのもオススメかなと思います。。
■総評
面白いとは言えんので、他人には積極的に勧めたりすることはないです。
でも、「けど俺、やって良かったかな」っていう作品に出会えたかなと思ってます。
この手のゲームをやり、こういう作品に出会えるのは本当に嬉しいことです。
個人的には「話が面白すぎてクリックが止まらん!」「ゲームが面白すぎて時間泥棒!」
というタイプの作品よりも、「こういうの、好きだな。やってよかった」
と思える作品のほうが貴重だと思っているので。
(TVアニメなども全体的に意外とそういう傾向があるのですけどね。自分は)
やはり雰囲気と世界観がとても綺麗で落ち着くものになっているのがかなり大きいかなと。
その好きだなぁって気持ちをとても良いBGMとボーカル曲のおかげで昇華させてます。
(まあ逆に言うと、「ここが良かった!」と公言出来るのはそこだけなのですが)
シナリオもありきたりですが、
長さや構成の仕方を考えると、物によっては自分は悪くないものもあったかなと。
キャラ別の感想にも書きましたが、キャラによって
意外と背景作りが出来ていて、それを次第に解決するまでの過程があるルート
会話が軽快で、小さい話の区切り方も悪くなく、テンポ良く進められるルート
など、それなりに色があって「内容自体は普通すぎるけど、×じゃない」
という感想を持つルートがいくつかあったのもポイントが高いです。
惜しかったのは雰囲気かなと。
さっき良かったって言ったじゃん!といった具合ですが、活かしきれてない部分もあったなと。
もっと爽やかなCGとか使って心地よいシナリオを付けれたのかなと思います。
思い当たる中ではPULLTOPのころげて、や、見上げて、とかですかね。
あそこまで青春でなくてもいいですが、近い雰囲気は出せたんじゃないかなと。
そこまで出来ていたら勿論評判も良かったのでしょうが。
ということで、シナリオのレベル自体は決して高くはないので、期待は禁物です。
その他、2013年のゲームにしては少々古臭い雰囲気が残っている作品ですので
何もかもハイレベルにまとまっている作品ではないですが、
光るものはあった、と自分は思った作品です。
なんか、懐かしい気持ちに返れました。
キリがよく持っていたものを完遂したので、新作です。
立て込んでいて、今日(月末金曜)は赴くことが出来ませんでしたが。明日行きます。
とりあえずはニューリンと恋愛ルセットを今月購入しますが、
前者は「早くやりたい!」という気持ちを抱えていて、
後者は「噛み締めながらじっくりやりたいなぁ」と思っています。
最近、仕事が忙しくなってきている傾向なので
平日にやるペースは6月は大分落ちるかもしれませんが、楽しんでいきたいところです。
category: アニメ・ゲーム
ワールド・エレクション レビュー
2017/05/12 Fri. 22:37 [edit]

更新
今日はWhirlpoolの10周年作品、ワールド・エレクションの記事です。
GWに暇を持て余したので購入しました。
渦巻の作品も久しぶりですね。
記憶にないのでマギウステイルとか77あたり以降やってないかと思います。
元々、抱き枕カバーの絵柄で「なんだこの可愛くてエッチな布は・・・」
ってなったのが初見で暇ならいつかやろうかなとは思ってました。

いつも通りいこうと思います。
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
シナリオは5人。TRUEルートがあり、メインヒロインのハッピーエンドの形です。
サブキャラの攻略が7人あります。名前がある登場する女性キャラのほとんどです。
クルル(TRUE)はクルルENDを見た後にタイトル画面に開放されますが、
メインヒロイン5人は攻略順フリーのようです。最初からクルル→クルル(TRUE)にいけます。
サブキャラは特定キャラクリア後に開放されます。
ルートそれぞれの時間は
共通 4h
クルル 2.5h
ソフィア 2.5h
伊織 2.5h
パーフィル 2.5h
ファウラ 2.5h
クルル(TRUE) 1h
サブキャラ 各0.5h×7人(※)
計21h
(※)
ミナヨ、紗月 ・・・ クルル(TRUE)後に開放
メロウ、チコ ・・・ ソフィア後に開放
ポン子 ・・・ 伊織後に開放
ミリエル ・・・ パーフィル後に開放
ムシュア ・・・ ファウラ後に開放
クルル以外、ガツガツと進めるタイプの作品でもなかったので割と時間はかかった印象です。
ということを置いても、分量は平均より長いです。
■共通
本作の世界観としては、
人間の世界、魔族の世界、天使の世界、機械の世界、獣人の世界
上記の5つの世界が混ざってしまったというゴタゴタした世界観になってます。
一応、クルル(TRUE)ルートで
上記のような世界になってしまった背景とかは語られます。
舞台は5つの世界の交流?がメインな学園が舞台です。
登場キャラも色んな種族が出ますし、学園異能バトル的な日常がメインです。
主人公が謎のヒロインであるクルルと出会い、
ひょんなことから生徒会長選挙に立候補するところから話が始まります。
共通は開票直近くらいまでなので、選挙戦がメインシナリオになります。
また、選挙戦には5つの競技があり、それぞれのヒロインに焦点を当てながら進みます。
個別は5つの競技を終えて、開票前あたりに分岐します。
サブキャラは共通の適当な箇所から分岐する形です。
共通の長さとしては平均的です。
異能バトルモノですが、どちらかというと楽しい学園コメディ寄りなので
少々中だるみする人もいるかもしれません。
主人公も強いは強い(というか序列No.1らしい)ですが、
エロゲ主人公らしく平和的で俺つえーするタイプではないので、
そういったものを期待すると退屈かと思います。
(主人公がつえーするのはクルル(TRUE)ルートくらいです)
個人的には長さも結構あり、
想像してたような世界観と展開で進みましたので、その点は悪くなかったです。
もうちょい主人公がしゃっきりしてたら良いなとは思いました。
ただこのゲーム、登場キャラが正直キツかったです。不快的な意味で。
ナチュラルにゴミみたいな性格、行動のキャラが複数おり、
主人公もなよなよ気味で後手ばかり。その雰囲気に慣れることが出来なかったです。
多少やらかしても反省のカケラもない日常の繰り返しがキツかったです。
(主にはメロウとかムシュアとかソフィアとか、君らのことです)
選挙戦がドタバタしながら進んでいくのがメインですが、
キャラの掛け合いが合わずに悶々と進め、微妙だったなあという印象が残りました。
共通の段階では分かりやすくクルルとパーフィルが好みのキャラです。
■クルル、クルル(TRUE)
最後に攻略しました。
クルルルートはNORMAL ENDのような形で終わります。
その後、タイトル画面にTRUEが追加されます。
TRUEはクルルルートの最後のほうから始まり、分岐していく形の作りになってます。
謎だったクルルの設定が明かされたり、6つ目の世界が登場したりと
本作の中では世界観に合った読み応えのあるシナリオになっているかなと感じます。
珍しく主人公が張り切るのも本ルートです。
上記の流れは後半部分で、前半は基本的にクルルとイチャラブです。
キャラが気に入っている方なら、声の効果もあって顔が緩みますので、
バランスも大分良かったかなと思います。
プリクラ取るCGとかも何か最後に関係あるのかなーと思ってましたが、
単なるイチャラブでした。カワイイ。
本ルートはあんまり選挙とか学園とか関係なくなってるものになってます。
キャラとしてはとても良いですね。
まみず先生の原画も好きですし、声もあの方なので第一印象からバッチリです。
作中プレイしてて「かわいいぞー」と思ったのは口調とか挙動ですね。
「◯◯みたいなとこがあるからね」とかのセリフで溶けた印象がとても強いです。
あとはジト目がとてもカワイイデス。
これのエッチな抱き枕カバー欲しいけど、なかなか入手は難しそうです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
クリア後に開放されるチアガールのやつのシーンを見たときは「勝った…!」という
感想しか思い浮かびませんでしたが、少々ボリュームと気持ち悪さ不足でした。
もうちょい長くて、淫語とか盛り盛りだったら完璧でした。
その他のシーンは原画は良いものでしたが、グッとくるものはなかったです。
しかしこの声の方、デブラーメン食べに行くシーンがあるキャラ担当が多いような…
■ソフィア
2番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙を巡ってドタバタが起きる→恋人になる→イチャラブ→魔族のいざこざを2人で乗り切る
って感じですね。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
個別分岐直後、投票が迫った中、力で屈する戦略でゴミみたいな行動をし始めます。
それでいて「主人公は自分のことが好きに決まっていて、生徒会長にも相応しい」
とか本気で思っちゃってるので、読んでてかなりキツかったです。
キャラクターには寛容な自分ですが、久々に
「あまりにも図々しすぎる上にアスペかよ…、さすがに移入するのがキツイ」
と険しい気持ちでプレイしてました。
それを嫌に思った主人公が憲法◯条バリアみたいな心構えで改心させ、恋人になりますが、
前段階のキャラクター性が終わりすぎてたので、あまり楽しめませんでした。
ここら辺は割と普通の萌えゲなんですけどね。
ラストもしょっぱい悪役が出てきてそれを2人で乗り切ってENDという形なので
終わり方としても微妙と言わざるを得なかったです。
キャラとしては言うまでもなく嫌いな感じでしたね。
基本的に「自分が頂点、なんでも思い通りになる」とかなめ腐った態度を
本気で取っちゃってるタイプなので、それで個別に入って改心して苦難を乗り越えた!
みたいなシナリオやられても全然響きません。
こういうキャラは抜きゲー(陵辱)にいればとても良いんですけどね…
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
声のお馴染みの方なので若干多いのかな?と思います。
■伊織
最初にプレイしました。
シナリオは
兄を応援してこなかった事実と自分の想いの葛藤→恋人へ
→自身の能力についてと兄の能力の生い立ちについて
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
よくある妹ルートっぽく、過去、自身、家族の話がメインです。
能力の話も絡むのでこの世界観に合ったシナリオだったかなと思います。
しょうがないなあお兄ちゃんは感もあって悪くなかったですが、
普通すぎてインパクトは欠けるかなと。
キャラが好きならそこそこキャラゲーとしては良い方だと思います。
キャラとしてはそんなに目立った出番もないので損な立ち位置ですね。
開票の時に主人公が落選して司会なのに泣きそうになったりするとことか
ルート入ってなんだかんだ押しに弱くて自堕落にシーンに入っちゃうとことか
ピンポイントでカワイイとこはありましたが、影は薄いです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
本キャラはエッチというよりかは可愛さ重視のシーンだった気がします。
■パーフィル
3番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙に出ようと思った理由から主人公への想いに繋げる→恋人に
→主人公と共に学園の生徒の相談に乗り大天使を目指す
→空回りとかしながらも少しずつ努力を重ねていき成長する
といった具合です。
個人的にはかなり好物です。
ハートフルだったり、ひたむきな努力を重ねる成長シナリオに弱いんですよね。
というわけで、シナリオとしては1番好きな個別です。
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
分かりやすい悪役が出る、とか特筆すべき展開とかは無いルートですが、
主人公とパーフィルで力合わせて次第に進んでいく描写が優しくて良かったです。
キャラも地味に気に入ってます。
日常、他ルート含めて掛け合いも意外と良いし、あとやっぱりジト目がカワイイ。
あとは本ルートは告白シーンがとても好きだったりします。
CGも良かったですし、セリフも良かったかなと思ってます。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
メインキャラでは唯一の貧乳キャラです。
■ファウラ
4番目にプレイしました。
シナリオは
主人公への想いが強くなりすぎて発情→恋人、ひたすらイチャラブ
といった具合です。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
本ルートは畳み掛ける際にそんなにシリアスにならないのが特徴かなと。
本作の中で1番キャラゲーに特化したルートだったかなと思います。
デレ具合が半端ないので、キャラ好きの方には良さそうですが、
逆に共通までのサバサバとした爽やかさが無くなっているので
個人的には少々魅力ダウンかなあ、とか思ってます。
共通のような学園描写と個別特有の甘いシーンが交互に、って感じなので
萌えゲを楽しくプレイできる人にはオススメかなと。
個人的には少々中だるみを感じました。
あとは自然界がメインの背景になるのでそこは水着だろう!
とか思ってました。結局、川遊びくらいしかなく…。
キャラとしては共通の掛け合いは割と好きでした。
立ち絵も耳が動いたりするので、良いものになってます。
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
発情キャラなので数も多めです。ケモナーには良い印象を受けそう。
■サブキャラ
攻略人数が多く、1キャラ分の長さもないので、7キャラ分まとめさせてください。
シナリオはどのキャラも「日常のふとした1シーンから分岐→エロシーン→END」
といった形のミニシナリオになってます。
全員1シーンずつあるので、ファンからしたらシーン数が多くなる分には喜ばしいことでしょう。
雰囲気は日常から分岐するので明るいギャグ調のものが多めです。一部、普通なものもありますが。
個人的にはミナヨルートは笑ってやっており、楽しかったです。
開放はTRUE後なので、それを踏まえた上でのこのルート、というのが良かった。
シーンも悪くなかったので、サブシナリオの中では頭一つ抜けてます。
ミリエル先生のやっちゃったルートも悪くなかったです。
あとは意外とメロウルートも。
他は個人的にはあまり印象に残らず、といった形でした。
とはいえ、人それぞれ気に入ってるキャラ次第かなと思います。
ミニシナリオで短いので、軽くてコミカル寄りのシナリオが自分は楽しめました。
■グラフィック
かなり原画さんが多いこのゲームですが、特徴が出ていて分かりやすいです。
昔からのファンならまみず先生、てんまそ先生の絵はお馴染みでしょう。
原画の好みはあれど、基本的にCGも立ち絵もかなり安定していて質が高いです。
特に今回は立ち絵が良かったなーと思います。表情差分とか多めだったような。
ジト目が多かったのが本当に良いデス。
あとはケモミミキャラとかいますが、立ち絵が動いたりするのもポイントが高いです。
こういう細かいところを凝ってくる作品というのは愛を感じて良いですよね。
自分は昔はまみず先生よりてんまそ先生の絵の方が好み(というか好みのキャラ)
だったような気がしますが、本作はまみず先生一択です。
前は鋭さを感じる原画が多かった印象(伝わらなそう)ですが、
本作で久々に見ましたが、大分丸くなっていて柔らかい印象を受けました。
攻略キャラが多く、シーン数が多いので全体的なCG数は多めですが、
HCGの比率が高いので、日常CGは平均より少なめとなってます。
個人的には日常CGこそたんまり欲しい派なので少々残念でしょうか。
あとはどのゲームでもそうですが、原画さんはこんなに居なくていいですね。
この手のゲームをやるオタクというのは新作が発表された際、
第1印象に「キャラ」「絵」がくることが結構多いと思います。
(勿論、絵とか関係なくメーカー買い、ライター買いする時もあります)
この時に大体は自分の好きな原画が1つに定まる人が多いと思うので、
多ければ多いほどどちらかというと良くないかなと。
せめて2人くらいにして欲しいもんです。
とはいえ、グラフィックの全体的なレベルはかなり高いかと思います。
■サウンド
ボーカル曲はOP、ED、ED(TRUE)と3曲あります。
OP曲のれみぜら!はアップテンポでタイトル画面でも延々とBGMで流れるからか
印象に残ってます。好きな曲かと言われるとそんなこともないかな・・・。
ED曲はあまり印象にありませんが、
TRUE ED曲の「ラブ・エレクション」はタイトルが非常に良いですね。
TRUEのシナリオをよく表していると思います。
結構期待してたのですが、曲自体は普通だったかなと個人的には思います。
ヒロイン5人のテーマ曲含め、日常BGMは好みでした。
シリアス系のものはあまり印象に残らなかったかな?と。
特にファウラのBGMは好きでした。エロゲやってんなって気分がして落ち着きます。
■総評
学園異能モノでコメディ要素を基本にしつつ、
それだけで終わらない設定、シナリオ、結末も盛り込まれているので
ゲームコンセプトとしては悪くなかったのかなと思ってます。
特にゲームを通して良いなと思っている箇所は
・投票前1週間〜投票(個別分岐直後)の展開がルートによって変わる点
・主人公が生徒会長になったりならなかったり
このあたりはここまでの流れもうまく使ってますし、
ルートそれぞれの色がよく出ていて面白い作りになってるなと思いました。
シナリオ以外だとグラフィック周り、システム周りも良です。
システム周りはバックログからシーンジャンプがあれば完璧でした。
逆にツラかったのは、キャラ周り、キャラの掛け合いですかね。
本作は個別の作りからしてもキャラゲーの要素も結構強いと思います。
ですが、その点を見事にシナリオとキャラ設定が殺してる部分があったのが残念です。
結局TRUE以外はシナリオゲーにもキャラゲーにもなれておらず、
中途半端で微妙な印象を持ってしまった部分が多い、のが正直な感想です。
ただ、やっぱりクルルは主にキャラが強かった…!
そこは期待通り、充分に満足出来ました。
世界観が「大好物の設定だ!」となる方や
特定キャラクターの第1印象がピンポイントで「好き、やりたい」
となる方にはオススメします。
渦巻きは既に新作発表してますね。
ビジュアルくらいは見ましたが、いつもの感じ(絵はエッチだし良い)かなと。
その月の発売物にもよりますが、現状は評判待ちでスルーかなという気持ちです。
仕事が忙しくなってきたので、最近よくやってましたが、やるペースは落ちそうです。
とりあえず画像の通り、「ちいさな彼女の小夜曲」も買ってるので、そちらをまったり。
謎の使命感を感じ、完全に歌買いです。
評判は高くないですが、雰囲気は好きそうなので好みの作品だと良いなと思います。
これやってたら多分5月の新作間近になるかなと。
5月はタンテイセブン、春グラが延期したので、予約購入は2本になるかなと思います。
ニューリン、恋愛ルセットはマスターアップしたので今月は安泰です。
Harmoniaは予約はしてないのですが、新作やって時間あったら買うつもりです。
むしろ延期多すぎて最初は5月がキツかったはずなのに
いつの間にか6月がキツイっていうね。
GWもイベント、リアル遊び、在宅、とぼちぼち満喫しました。
暑くなってきましたが、自分は夏が好きなので、またがんばりたい所存です。
サブキャラの攻略が7人あります。名前がある登場する女性キャラのほとんどです。
クルル(TRUE)はクルルENDを見た後にタイトル画面に開放されますが、
メインヒロイン5人は攻略順フリーのようです。最初からクルル→クルル(TRUE)にいけます。
サブキャラは特定キャラクリア後に開放されます。
ルートそれぞれの時間は
共通 4h
クルル 2.5h
ソフィア 2.5h
伊織 2.5h
パーフィル 2.5h
ファウラ 2.5h
クルル(TRUE) 1h
サブキャラ 各0.5h×7人(※)
計21h
(※)
ミナヨ、紗月 ・・・ クルル(TRUE)後に開放
メロウ、チコ ・・・ ソフィア後に開放
ポン子 ・・・ 伊織後に開放
ミリエル ・・・ パーフィル後に開放
ムシュア ・・・ ファウラ後に開放
クルル以外、ガツガツと進めるタイプの作品でもなかったので割と時間はかかった印象です。
ということを置いても、分量は平均より長いです。
■共通
本作の世界観としては、
人間の世界、魔族の世界、天使の世界、機械の世界、獣人の世界
上記の5つの世界が混ざってしまったというゴタゴタした世界観になってます。
一応、クルル(TRUE)ルートで
上記のような世界になってしまった背景とかは語られます。
舞台は5つの世界の交流?がメインな学園が舞台です。
登場キャラも色んな種族が出ますし、学園異能バトル的な日常がメインです。
主人公が謎のヒロインであるクルルと出会い、
ひょんなことから生徒会長選挙に立候補するところから話が始まります。
共通は開票直近くらいまでなので、選挙戦がメインシナリオになります。
また、選挙戦には5つの競技があり、それぞれのヒロインに焦点を当てながら進みます。
個別は5つの競技を終えて、開票前あたりに分岐します。
サブキャラは共通の適当な箇所から分岐する形です。
共通の長さとしては平均的です。
異能バトルモノですが、どちらかというと楽しい学園コメディ寄りなので
少々中だるみする人もいるかもしれません。
主人公も強いは強い(というか序列No.1らしい)ですが、
エロゲ主人公らしく平和的で俺つえーするタイプではないので、
そういったものを期待すると退屈かと思います。
(主人公がつえーするのはクルル(TRUE)ルートくらいです)
個人的には長さも結構あり、
想像してたような世界観と展開で進みましたので、その点は悪くなかったです。
もうちょい主人公がしゃっきりしてたら良いなとは思いました。
ただこのゲーム、登場キャラが正直キツかったです。不快的な意味で。
ナチュラルにゴミみたいな性格、行動のキャラが複数おり、
主人公もなよなよ気味で後手ばかり。その雰囲気に慣れることが出来なかったです。
多少やらかしても反省のカケラもない日常の繰り返しがキツかったです。
選挙戦がドタバタしながら進んでいくのがメインですが、
キャラの掛け合いが合わずに悶々と進め、微妙だったなあという印象が残りました。
共通の段階では分かりやすくクルルとパーフィルが好みのキャラです。
■クルル、クルル(TRUE)
最後に攻略しました。
クルルルートはNORMAL ENDのような形で終わります。
その後、タイトル画面にTRUEが追加されます。
TRUEはクルルルートの最後のほうから始まり、分岐していく形の作りになってます。
謎だったクルルの設定が明かされたり、6つ目の世界が登場したりと
本作の中では世界観に合った読み応えのあるシナリオになっているかなと感じます。
珍しく主人公が張り切るのも本ルートです。
上記の流れは後半部分で、前半は基本的にクルルとイチャラブです。
キャラが気に入っている方なら、声の効果もあって顔が緩みますので、
バランスも大分良かったかなと思います。
プリクラ取るCGとかも何か最後に関係あるのかなーと思ってましたが、
単なるイチャラブでした。カワイイ。
本ルートはあんまり選挙とか学園とか関係なくなってるものになってます。
キャラとしてはとても良いですね。
まみず先生の原画も好きですし、声もあの方なので第一印象からバッチリです。
作中プレイしてて「かわいいぞー」と思ったのは口調とか挙動ですね。
「◯◯みたいなとこがあるからね」とかのセリフで溶けた印象がとても強いです。
あとはジト目がとてもカワイイデス。
これのエッチな抱き枕カバー欲しいけど、なかなか入手は難しそうです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
クリア後に開放されるチアガールのやつのシーンを見たときは「勝った…!」という
感想しか思い浮かびませんでしたが、少々ボリュームと気持ち悪さ不足でした。
もうちょい長くて、淫語とか盛り盛りだったら完璧でした。
その他のシーンは原画は良いものでしたが、グッとくるものはなかったです。
■ソフィア
2番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙を巡ってドタバタが起きる→恋人になる→イチャラブ→魔族のいざこざを2人で乗り切る
って感じですね。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
個別分岐直後、投票が迫った中、力で屈する戦略でゴミみたいな行動をし始めます。
それでいて「主人公は自分のことが好きに決まっていて、生徒会長にも相応しい」
とか本気で思っちゃってるので、読んでてかなりキツかったです。
キャラクターには寛容な自分ですが、久々に
「あまりにも図々しすぎる上にアスペかよ…、さすがに移入するのがキツイ」
と険しい気持ちでプレイしてました。
それを嫌に思った主人公が憲法◯条バリアみたいな心構えで改心させ、恋人になりますが、
前段階のキャラクター性が終わりすぎてたので、あまり楽しめませんでした。
ここら辺は割と普通の萌えゲなんですけどね。
ラストもしょっぱい悪役が出てきてそれを2人で乗り切ってENDという形なので
終わり方としても微妙と言わざるを得なかったです。
キャラとしては言うまでもなく嫌いな感じでしたね。
基本的に「自分が頂点、なんでも思い通りになる」とかなめ腐った態度を
本気で取っちゃってるタイプなので、それで個別に入って改心して苦難を乗り越えた!
みたいなシナリオやられても全然響きません。
こういうキャラは抜きゲー(陵辱)にいればとても良いんですけどね…
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
声のお馴染みの方なので若干多いのかな?と思います。
■伊織
最初にプレイしました。
シナリオは
兄を応援してこなかった事実と自分の想いの葛藤→恋人へ
→自身の能力についてと兄の能力の生い立ちについて
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
よくある妹ルートっぽく、過去、自身、家族の話がメインです。
能力の話も絡むのでこの世界観に合ったシナリオだったかなと思います。
しょうがないなあお兄ちゃんは感もあって悪くなかったですが、
普通すぎてインパクトは欠けるかなと。
キャラが好きならそこそこキャラゲーとしては良い方だと思います。
キャラとしてはそんなに目立った出番もないので損な立ち位置ですね。
開票の時に主人公が落選して司会なのに泣きそうになったりするとことか
ルート入ってなんだかんだ押しに弱くて自堕落にシーンに入っちゃうとことか
ピンポイントでカワイイとこはありましたが、影は薄いです。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
本キャラはエッチというよりかは可愛さ重視のシーンだった気がします。
■パーフィル
3番目にプレイしました。
シナリオとしては
選挙に出ようと思った理由から主人公への想いに繋げる→恋人に
→主人公と共に学園の生徒の相談に乗り大天使を目指す
→空回りとかしながらも少しずつ努力を重ねていき成長する
といった具合です。
個人的にはかなり好物です。
ハートフルだったり、ひたむきな努力を重ねる成長シナリオに弱いんですよね。
というわけで、シナリオとしては1番好きな個別です。
本ルートでは主人公は生徒会長になりません。
分かりやすい悪役が出る、とか特筆すべき展開とかは無いルートですが、
主人公とパーフィルで力合わせて次第に進んでいく描写が優しくて良かったです。
キャラも地味に気に入ってます。
日常、他ルート含めて掛け合いも意外と良いし、あとやっぱりジト目がカワイイ。
あとは本ルートは告白シーンがとても好きだったりします。
CGも良かったですし、セリフも良かったかなと思ってます。
シーン数は5。シナリオ中に3、クリア後に2です。
メインキャラでは唯一の貧乳キャラです。
■ファウラ
4番目にプレイしました。
シナリオは
主人公への想いが強くなりすぎて発情→恋人、ひたすらイチャラブ
といった具合です。
本ルートでは主人公が生徒会長になります。
本ルートは畳み掛ける際にそんなにシリアスにならないのが特徴かなと。
本作の中で1番キャラゲーに特化したルートだったかなと思います。
デレ具合が半端ないので、キャラ好きの方には良さそうですが、
逆に共通までのサバサバとした爽やかさが無くなっているので
個人的には少々魅力ダウンかなあ、とか思ってます。
共通のような学園描写と個別特有の甘いシーンが交互に、って感じなので
萌えゲを楽しくプレイできる人にはオススメかなと。
個人的には少々中だるみを感じました。
あとは自然界がメインの背景になるのでそこは水着だろう!
とか思ってました。結局、川遊びくらいしかなく…。
キャラとしては共通の掛け合いは割と好きでした。
立ち絵も耳が動いたりするので、良いものになってます。
シーン数は6。シナリオ中に4、クリア後に2です。
発情キャラなので数も多めです。ケモナーには良い印象を受けそう。
■サブキャラ
攻略人数が多く、1キャラ分の長さもないので、7キャラ分まとめさせてください。
シナリオはどのキャラも「日常のふとした1シーンから分岐→エロシーン→END」
といった形のミニシナリオになってます。
全員1シーンずつあるので、ファンからしたらシーン数が多くなる分には喜ばしいことでしょう。
雰囲気は日常から分岐するので明るいギャグ調のものが多めです。一部、普通なものもありますが。
個人的にはミナヨルートは笑ってやっており、楽しかったです。
開放はTRUE後なので、それを踏まえた上でのこのルート、というのが良かった。
シーンも悪くなかったので、サブシナリオの中では頭一つ抜けてます。
ミリエル先生のやっちゃったルートも悪くなかったです。
あとは意外とメロウルートも。
他は個人的にはあまり印象に残らず、といった形でした。
とはいえ、人それぞれ気に入ってるキャラ次第かなと思います。
ミニシナリオで短いので、軽くてコミカル寄りのシナリオが自分は楽しめました。
■グラフィック
かなり原画さんが多いこのゲームですが、特徴が出ていて分かりやすいです。
昔からのファンならまみず先生、てんまそ先生の絵はお馴染みでしょう。
原画の好みはあれど、基本的にCGも立ち絵もかなり安定していて質が高いです。
特に今回は立ち絵が良かったなーと思います。表情差分とか多めだったような。
ジト目が多かったのが本当に良いデス。
あとはケモミミキャラとかいますが、立ち絵が動いたりするのもポイントが高いです。
こういう細かいところを凝ってくる作品というのは愛を感じて良いですよね。
自分は昔はまみず先生よりてんまそ先生の絵の方が好み(というか好みのキャラ)
だったような気がしますが、本作はまみず先生一択です。
前は鋭さを感じる原画が多かった印象(伝わらなそう)ですが、
本作で久々に見ましたが、大分丸くなっていて柔らかい印象を受けました。
攻略キャラが多く、シーン数が多いので全体的なCG数は多めですが、
HCGの比率が高いので、日常CGは平均より少なめとなってます。
個人的には日常CGこそたんまり欲しい派なので少々残念でしょうか。
あとはどのゲームでもそうですが、原画さんはこんなに居なくていいですね。
この手のゲームをやるオタクというのは新作が発表された際、
第1印象に「キャラ」「絵」がくることが結構多いと思います。
(勿論、絵とか関係なくメーカー買い、ライター買いする時もあります)
この時に大体は自分の好きな原画が1つに定まる人が多いと思うので、
多ければ多いほどどちらかというと良くないかなと。
せめて2人くらいにして欲しいもんです。
とはいえ、グラフィックの全体的なレベルはかなり高いかと思います。
■サウンド
ボーカル曲はOP、ED、ED(TRUE)と3曲あります。
OP曲のれみぜら!はアップテンポでタイトル画面でも延々とBGMで流れるからか
印象に残ってます。好きな曲かと言われるとそんなこともないかな・・・。
ED曲はあまり印象にありませんが、
TRUE ED曲の「ラブ・エレクション」はタイトルが非常に良いですね。
TRUEのシナリオをよく表していると思います。
結構期待してたのですが、曲自体は普通だったかなと個人的には思います。
ヒロイン5人のテーマ曲含め、日常BGMは好みでした。
シリアス系のものはあまり印象に残らなかったかな?と。
特にファウラのBGMは好きでした。エロゲやってんなって気分がして落ち着きます。
■総評
学園異能モノでコメディ要素を基本にしつつ、
それだけで終わらない設定、シナリオ、結末も盛り込まれているので
ゲームコンセプトとしては悪くなかったのかなと思ってます。
特にゲームを通して良いなと思っている箇所は
・投票前1週間〜投票(個別分岐直後)の展開がルートによって変わる点
・主人公が生徒会長になったりならなかったり
このあたりはここまでの流れもうまく使ってますし、
ルートそれぞれの色がよく出ていて面白い作りになってるなと思いました。
シナリオ以外だとグラフィック周り、システム周りも良です。
システム周りはバックログからシーンジャンプがあれば完璧でした。
逆にツラかったのは、キャラ周り、キャラの掛け合いですかね。
本作は個別の作りからしてもキャラゲーの要素も結構強いと思います。
ですが、その点を見事にシナリオとキャラ設定が殺してる部分があったのが残念です。
結局TRUE以外はシナリオゲーにもキャラゲーにもなれておらず、
中途半端で微妙な印象を持ってしまった部分が多い、のが正直な感想です。
ただ、やっぱりクルルは主にキャラが強かった…!
そこは期待通り、充分に満足出来ました。
世界観が「大好物の設定だ!」となる方や
特定キャラクターの第1印象がピンポイントで「好き、やりたい」
となる方にはオススメします。
渦巻きは既に新作発表してますね。
ビジュアルくらいは見ましたが、いつもの感じ(絵はエッチだし良い)かなと。
その月の発売物にもよりますが、現状は評判待ちでスルーかなという気持ちです。
仕事が忙しくなってきたので、最近よくやってましたが、やるペースは落ちそうです。
とりあえず画像の通り、「ちいさな彼女の小夜曲」も買ってるので、そちらをまったり。
謎の使命感を感じ、完全に歌買いです。
評判は高くないですが、雰囲気は好きそうなので好みの作品だと良いなと思います。
これやってたら多分5月の新作間近になるかなと。
5月はタンテイセブン、春グラが延期したので、予約購入は2本になるかなと思います。
ニューリン、恋愛ルセットはマスターアップしたので今月は安泰です。
Harmoniaは予約はしてないのですが、新作やって時間あったら買うつもりです。
むしろ延期多すぎて最初は5月がキツかったはずなのに
いつの間にか6月がキツイっていうね。
GWもイベント、リアル遊び、在宅、とぼちぼち満喫しました。
暑くなってきましたが、自分は夏が好きなので、またがんばりたい所存です。
category: アニメ・ゲーム
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