9-nine-ここのつここのかここのいろ レビュー
2017/04/29 Sat. 17:10 [edit]

更新
今日はぱれっとの最新作、9-nine-ここのつここのかここのいろの記事です。
はい、そうです。昼過ぎから始めてさっき終わりました・・・。
ぱれっとの作品はかなり久々ですね。
ましろ色くらいまでしか記憶にないレベルです。

気合いれてソフマップLIMITED EDITION買いました。2万円です。
元々そんなに警戒していなかったのですが、タペを見たら欲しくなってしまって・・・。
すごく絵柄良いですよね。
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
■プレイ前に
まずは本作の概要から。
ゲーム自体の値段はロープライスに設定されており、
噂によると1年おきに1本出す形で合計4本出るんだとか。分割ですね。
その中でも最初の1作目となる本作はヒロイン「九條都」に焦点が当たっているものになってます。
他のキャラクターも勿論登場しますが、ルートはありません。
システム面は最近よく見るエンジンです。
フォント変更可能で立ち絵鑑賞モードがついており、好きな言葉を喋らせることができます。
先に書いた通り、ルートは1人。ただし初回はBAD END固定となります。
ルートそれぞれの時間は
初回(BAD END) 2h
2週目以降(都END) 1h ※最初から始めることになるので既読スキップした場合です。
計3h
販売商法的にロープライスなのは仕方ないので、長さも勿論短いのですが、
「それにしたって短くねーか!?」と言わせて頂きたいところです。
これでこの3hがものすごく濃厚で凝縮されているならともかくそんなこともないので、
「プロローグやってるかと思ったらヒロインと仲良くなって世界観の導入だけで終わった」
といった印象です。
■初回(BAD END)
導入は普通の学園モノです。
が、アーティファクトと呼ばれる超能力のようなものを登場人物が身につけ、
それによって引き起こされる事件の数々(といってもそんなに無い)を解決し、
アーティファクトを回収していく、といった世界観を説明していく感じの作りになってます。
中でも本作では「九條都」と一緒に奮闘するといったシナリオですね。
都のアーティファクトは簡単に言うと「他人の所有物を奪い、それに関する記憶も改ざんする」ものです。
初回では選択肢が無く、BAD一直線の内容になっています。
都ルートとの分岐点は、主人公がソフィから
「他人のアーティファクトを都が奪うということは間接的に人を殺していることになる」
ということを聞いているかどうかになるのでしょうね。
物語の道中、上記の内容を都に隠してますが、
主人公の記憶を盗み見する際に知ってしまい、それに動揺してBADまっしぐらって具合です。
都ルートでは主人公も聞いていない内容なので
盗み見しても動揺することがない(別の意味で動揺しますが)=ルート続行
という分岐の仕方になってます。
体験版がどこまで公開されていたのか知りませんが、
この初回BADを丸々収録してたなら、製品版買った人はキツイ思いするなあ、と。
(だって、2週目の都ルートは既読スキップしたら1hくらいで終わるし、大した話もないし・・・)
面白い設定になりつつ、もっと物語が進むのを見たかったのですが・・・。
本BADを見たときはここから物語が始まるんだな?そうなんだな?と期待を膨らませてました。
(実際は都ルートは仲良くなり、エロシーン入ったと思ったら、特に事件解決することもなく
まだまだ謎は多い!俺たちの戦いはこれからだよ!(色んな伏線だけを残しつつ)
って具合で終わるだけなんですよね・・・)
■2週目以降(都END)
最初から始めることになります。1周目では表示されなかった選択肢が表示されます。
基本的に流れは一緒ですが、
分岐してからの流れはBADとは違う形になってます。
内容としてはお互い意識してて付き合い始まるというベタな展開があります。
勿論エロシーンもあります。
それはいいんだけど・・・、随分と投げ捨てて終わりましたね、これ。
本作の物語の中心だった事件の真相も全く判明していないです。
イチャラブしたし、完全にこれからに乞うご期待!といった感じで本作は幕引きです。
よしこれからかな?と思ったらこれだったので「それは無いでしょうよ・・・」と。
キャラとしては都ちゃんは大分気に入ってますね。
1作目ということもあり、巨乳で分かりやすく人気が出そうな見た目にしたのだろうなと。
ただ、短すぎるのでキャラとの仲に入っていく描写は大分弱かったかなと。
は?こんだけで都ちゃんにベタ惚れかよ浅いよ、といった感想を抱く人も多そうです。
これからに期待、したいんですけど、次は1年後なんだよなあ・・・
なんか体験版をプレイしたな、という感覚が非常に強いルートでした。
■グラフィック
さすがの原画ですね。とてもハイレベルで満足です。
何気に開始早々のCGが1番好きだったりします。
CGの枚数はこの短さの割には多いような気がします。
立ち絵もとても良いですね。かなりグッと来ます。
といった具合でCGと立ち絵には大分満足してます。
シーン数は3回。1回あたりの長さは近年としては平均的。
個人的にはせっかく巨乳ヒロインなのだから、もうちょっとおっぱいをだな・・・
思ったよりも普通というか、パっと見ビジュアルを全然活かせておらず、
「なんでそうなんだよぉ~~~!」と呻いてました。自分は。
簡単に言うと授乳手コキがあるだけで許したような気がするのだけど、
ここらしいというか、すごく平凡なシーンだったので個人的には残念。
あとは全く知らなかったのですが、シーンにはアニメがついてます。
多分頑張ろうとしたんだろうけど、抜きゲメーカーと比べるとクオリティは低めです。
最近萌えゲでもアニメ付が大分増えてますね。
悪いことではないですけど、この手のゲームやってるのってオタクなんだから
妄想全開、気持ち悪さ全開のシーンにするほうが先だと思うんですよ。
最後にもう一回。絵は良いんです・・・。
■サウンド
結構、良いですね。
綺麗な音色のものから日常の物まで、かなり良かったかなと思います。
基本的にピアノ調のBGMには弱いんですよね。個人的には。
耳に残るものが多かった印象です。
ボーカル曲については初見だったのですが、
OPは「3rdEyeのソーサリージョーカーとかかな?」とか一瞬思いました。そんな感じです。
こういう曲調、好きなので良かったかなと思います。
EDはあまり印象に残りませんでしたが・・・
メロディラインは綺麗だったので、全部やった後には印象変わるかもですね。
歌詞が「これはプロローグ、かもしれない・・・」とかあるんですけど
「その通りだよ!完全にプロローグだったわ!体験版かよ!」とコメントしたくなりました。
■総評
自分は事前情報はそんなに調べておらず、体験版もやってないのですが
「ふーん、こういう世界観なんだー、都ちゃんはエッチだなあ」
ということを理解した時点で本作は終了してしまった形です。
・このゲームはどこに向かっているのか
・アーティファクトとは何なのか
・主人公について
・都以外の他キャラクターについて
・ソフィについて
上記のあたりは割と何も語られないまま「to be continued...」です。
最後に意味の分からん謎キャラのCGカットインだけ入りますが・・・。
語られないところ多すぎかつ短すぎで、「えぇ・・・こっから1年待つのかよ・・・」
といった印象は強いです。
本作のみやった限りでは
「設定や物語の進み方、グラフィックは良いんだけど、切り方がなぁ・・・」
といった印象です。ここが分割があんまり好きじゃない理由なんですよね。
正直15000円くらいでいいから一気にまとめてから出せ
というコメントを辞さないくらい、短すぎるゲームでした。
おそらく、尻上がりに物語に入っていける世界観に仕上がっているのでしょうけど
待てる人は続編が出てからやるのが吉かなと思います。
続編の具体的な時期は知りませんが、
まあ本作を買ってしまった限り、完結まで見届けたいなあとは思います。
あまりにも儚すぎる新作だったので、何か他に買います。
■プレイ前に
まずは本作の概要から。
ゲーム自体の値段はロープライスに設定されており、
噂によると1年おきに1本出す形で合計4本出るんだとか。分割ですね。
その中でも最初の1作目となる本作はヒロイン「九條都」に焦点が当たっているものになってます。
他のキャラクターも勿論登場しますが、ルートはありません。
システム面は最近よく見るエンジンです。
フォント変更可能で立ち絵鑑賞モードがついており、好きな言葉を喋らせることができます。
先に書いた通り、ルートは1人。ただし初回はBAD END固定となります。
ルートそれぞれの時間は
初回(BAD END) 2h
2週目以降(都END) 1h ※最初から始めることになるので既読スキップした場合です。
計3h
販売商法的にロープライスなのは仕方ないので、長さも勿論短いのですが、
「それにしたって短くねーか!?」と言わせて頂きたいところです。
これでこの3hがものすごく濃厚で凝縮されているならともかくそんなこともないので、
「プロローグやってるかと思ったらヒロインと仲良くなって世界観の導入だけで終わった」
といった印象です。
■初回(BAD END)
導入は普通の学園モノです。
が、アーティファクトと呼ばれる超能力のようなものを登場人物が身につけ、
それによって引き起こされる事件の数々(といってもそんなに無い)を解決し、
アーティファクトを回収していく、といった世界観を説明していく感じの作りになってます。
中でも本作では「九條都」と一緒に奮闘するといったシナリオですね。
都のアーティファクトは簡単に言うと「他人の所有物を奪い、それに関する記憶も改ざんする」ものです。
初回では選択肢が無く、BAD一直線の内容になっています。
都ルートとの分岐点は、主人公がソフィから
「他人のアーティファクトを都が奪うということは間接的に人を殺していることになる」
ということを聞いているかどうかになるのでしょうね。
物語の道中、上記の内容を都に隠してますが、
主人公の記憶を盗み見する際に知ってしまい、それに動揺してBADまっしぐらって具合です。
都ルートでは主人公も聞いていない内容なので
盗み見しても動揺することがない(別の意味で動揺しますが)=ルート続行
という分岐の仕方になってます。
体験版がどこまで公開されていたのか知りませんが、
この初回BADを丸々収録してたなら、製品版買った人はキツイ思いするなあ、と。
(だって、2週目の都ルートは既読スキップしたら1hくらいで終わるし、大した話もないし・・・)
面白い設定になりつつ、もっと物語が進むのを見たかったのですが・・・。
本BADを見たときはここから物語が始まるんだな?そうなんだな?と期待を膨らませてました。
(実際は都ルートは仲良くなり、エロシーン入ったと思ったら、特に事件解決することもなく
まだまだ謎は多い!俺たちの戦いはこれからだよ!(色んな伏線だけを残しつつ)
って具合で終わるだけなんですよね・・・)
■2週目以降(都END)
最初から始めることになります。1周目では表示されなかった選択肢が表示されます。
基本的に流れは一緒ですが、
分岐してからの流れはBADとは違う形になってます。
内容としてはお互い意識してて付き合い始まるというベタな展開があります。
勿論エロシーンもあります。
それはいいんだけど・・・、随分と投げ捨てて終わりましたね、これ。
本作の物語の中心だった事件の真相も全く判明していないです。
イチャラブしたし、完全にこれからに乞うご期待!といった感じで本作は幕引きです。
よしこれからかな?と思ったらこれだったので「それは無いでしょうよ・・・」と。
キャラとしては都ちゃんは大分気に入ってますね。
1作目ということもあり、巨乳で分かりやすく人気が出そうな見た目にしたのだろうなと。
ただ、短すぎるのでキャラとの仲に入っていく描写は大分弱かったかなと。
は?こんだけで都ちゃんにベタ惚れかよ浅いよ、といった感想を抱く人も多そうです。
これからに期待、したいんですけど、次は1年後なんだよなあ・・・
なんか体験版をプレイしたな、という感覚が非常に強いルートでした。
■グラフィック
さすがの原画ですね。とてもハイレベルで満足です。
何気に開始早々のCGが1番好きだったりします。
CGの枚数はこの短さの割には多いような気がします。
立ち絵もとても良いですね。かなりグッと来ます。
といった具合でCGと立ち絵には大分満足してます。
シーン数は3回。1回あたりの長さは近年としては平均的。
個人的にはせっかく巨乳ヒロインなのだから、もうちょっとおっぱいをだな・・・
思ったよりも普通というか、パっと見ビジュアルを全然活かせておらず、
「なんでそうなんだよぉ~~~!」と呻いてました。自分は。
簡単に言うと授乳手コキがあるだけで許したような気がするのだけど、
ここらしいというか、すごく平凡なシーンだったので個人的には残念。
あとは全く知らなかったのですが、シーンにはアニメがついてます。
多分頑張ろうとしたんだろうけど、抜きゲメーカーと比べるとクオリティは低めです。
最近萌えゲでもアニメ付が大分増えてますね。
悪いことではないですけど、この手のゲームやってるのってオタクなんだから
妄想全開、気持ち悪さ全開のシーンにするほうが先だと思うんですよ。
最後にもう一回。絵は良いんです・・・。
■サウンド
結構、良いですね。
綺麗な音色のものから日常の物まで、かなり良かったかなと思います。
基本的にピアノ調のBGMには弱いんですよね。個人的には。
耳に残るものが多かった印象です。
ボーカル曲については初見だったのですが、
OPは「3rdEyeのソーサリージョーカーとかかな?」とか一瞬思いました。そんな感じです。
こういう曲調、好きなので良かったかなと思います。
EDはあまり印象に残りませんでしたが・・・
メロディラインは綺麗だったので、全部やった後には印象変わるかもですね。
歌詞が「これはプロローグ、かもしれない・・・」とかあるんですけど
「その通りだよ!完全にプロローグだったわ!体験版かよ!」とコメントしたくなりました。
■総評
自分は事前情報はそんなに調べておらず、体験版もやってないのですが
「ふーん、こういう世界観なんだー、都ちゃんはエッチだなあ」
ということを理解した時点で本作は終了してしまった形です。
・このゲームはどこに向かっているのか
・アーティファクトとは何なのか
・主人公について
・都以外の他キャラクターについて
・ソフィについて
上記のあたりは割と何も語られないまま「to be continued...」です。
最後に意味の分からん謎キャラのCGカットインだけ入りますが・・・。
語られないところ多すぎかつ短すぎで、「えぇ・・・こっから1年待つのかよ・・・」
といった印象は強いです。
本作のみやった限りでは
「設定や物語の進み方、グラフィックは良いんだけど、切り方がなぁ・・・」
といった印象です。ここが分割があんまり好きじゃない理由なんですよね。
正直15000円くらいでいいから一気にまとめてから出せ
というコメントを辞さないくらい、短すぎるゲームでした。
おそらく、尻上がりに物語に入っていける世界観に仕上がっているのでしょうけど
待てる人は続編が出てからやるのが吉かなと思います。
続編の具体的な時期は知りませんが、
まあ本作を買ってしまった限り、完結まで見届けたいなあとは思います。
あまりにも儚すぎる新作だったので、何か他に買います。
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category: アニメ・ゲーム
時計仕掛けのレイライン Special Memorial Edition レビュー
2017/04/20 Thu. 18:37 [edit]

更新
今日は少し前のユニゾンシフトブロッサムの作品、時計仕掛けのレイラインの記事です。
3部作構成になっており、未プレイだったのですが、2月に3本まとめたパックが
お手頃な価格で発売されていましたので、購入した次第です。
ブロッサムの作品はFlyable Candy Heart以降だったかと思います。
と思ったけど、それ以降はユニゾンスターズとかいうよく分からんやつがあるくらいで
次はコレなんですね。FHとか随分前な気がしますが・・・

ブロッサムはかなり好きなメーカーですし、楽しみにプレイしてました。
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
まずは3部作構成の概要から。
・時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
・時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
・時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
頭から上記3本立てとなっております。
3本目である「朝霧に散る花」には、後日談やif世界のアナザーストーリーなど
FD的要素も含まれますが、3本すべて本編になっています。
ですので、3本目までプレイしないとオールクリアにはならない形になってます。
とんでもなく長いのでは?とも思いましたが、
1本あたりのボリュームは長くなく、1本あたり10h程度です。
当初はミドルプライスに近い値段の模様です。
本パッケージは3作がまとまった商品になっており、外箱などは簡素なものになっています。
ですが、かなり安価かつ良い作品なので未プレイの方にはオススメです。
追加要素などはまったく無いようです。
長くなりそうですが、1作目から順に気ままに書いていこうと思います。
■プレイ前に
本作は攻略キャラ分岐の他に推理ランクというものがゲーム最後に発表されます。
選択肢に「正解/不正解」のフラグがあり、特にゲームのシナリオは変化しませんが
プレイ中に選んだものによって最後にランク発表があるといった内容になってます。
「シナリオが変わらないならどうでもいい」という方は良いですが
上記も楽しみたい方は攻略サイト等を見ないほうが良いかもしれません。
■時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
シリーズ1本目です。
全5章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
すべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
魔術が生きている学校に主人公が転入してくるところから始まります。
学校には遺品と呼ばれる魔術道具がいくつもあり、
それが巻き起こす騒動をアレコレ解決しながら本作はお話が進みます。
学校には昼の世界と夜の世界があり、魔術によって夜の世界を呼び寄せています。
物語の根幹となるのは遺品よりかは、夜の世界のほうですが
本作で言及されるのは、夜の世界を呼び寄せる方法くらいで、
その存在意義や真相など、細かいことは2作目以降に続くため、
謎が多いまま、1作目は完結します。
ファンタジー色の強い設定ですが、異能バトル的な展開はなく、
遺品が起こす不思議現象を推理しながらドタバタ解決していく感じです。
各章ごとにお話はひと段落する感じで進みますので、
少し昔のファンタジーモノラノベの短編集を読んでる感じですね。
最近はこういったゲームやラノベにあまり触れなかったので懐かしい気持ちになりました。
設定は面白いものになってますし、
各章それぞれ小まめに盛り上がりますので、スラスラ読めます。
1作目は世界観の導入と風呂敷を広げるだけ広げた、という印象です。
本筋の話が進展するのは2作目以降なので、
当時リアルタイムで買ってたら、「えぇ…続きは?」となったかもしれません。
細かい文章にまで設定や伏線といった内容が盛り込まれてますので、
3作やると改めて物語のレベルの高さが感じられる作りになっている点が良かったです。
例えば、本作で出てくる遺品が後ほどガッツリ出てきたり、
本作の会話が最後へのリードになっていたり、という点がなかなかに多いです。
ですので、やはり3作一気にやるのが推奨ですね…。
キャラクターとしては憂緒、眠子、鍔姫の3人が攻略出来ます。
一応ノーマルENDもあります。ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルート(またはノーマル)から2作目に続いている形です。
憂緒のキャラの強さが本領発揮するのは2作目以降なので、
本作としては眠子がお気に入りでした。
少女具合がまさにブロッサムだなぁ〜(嬉)といった印象だったからです。
本当にブロッサムはこういうキャラ書くのが上手いよね。
主人公、サブキャラに関しても俗に言う不快キャラは無かった印象です。
シーンとしては各キャラ2回のため、エロ方面では期待しないほうが良いです。
■時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
シリーズ2本目です。
全6章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
本作も基本的に1作目と同じ遺品の騒動がメインで話が進みますが、
新しい要素であるホムンクルスという重要な設定が登場したり、
後半で夜の世界に関する謎が大きく判明したりします。
最終的には夜の世界が消失し、完結編である3作目に続きます。
本作からの新キャラクターであるアーデルハイトとルイも良い味出してます。
特にルイは3作目まで良いところを持っていきますし、面白くて良いですね。
登場時はなんだこいつら、でしたが、最終的には大分良いキャラでした。
感覚的には1作目に近い形で進みますが、
後半は風呂敷をたたみ始めるため、より引き込む展開になってたかと思います。
2作目で良いなと思ったところはここですね。
1作目から続くウズウズした内容を畳んでくるのが引き込まれてとても良かったです。
主人公の妹の登場とかはちょっと唐突だな?とか思いましたが、
基本的には1作目からの流れを上手く汲んでいたかと思います。
感動とか雰囲気ゲーといったものではなく、
単純に段々物語自体に引き込むのが上手い作品だなぁと思いました。
キャラクターとしては憂緒、アーデルハイト、二人の3人が攻略出来ます。
こちらも1作目同様、ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルートから3作目に続いている形です。
個人的には二人は攻略できるんだ…と思いました。
明らかに攻略ヒロインじゃなくても良いよね?と思ってしまいました。
というか、リトを攻略させてくれ…とこの頃自分は祈ってました。
(要望が多かったのか、3作目のifストーリーといった形でリトルートあります)
本作あたりから憂緒の破壊力が増してきて、
あれ?憂緒が…良い…?みたいな感情になり始めます。
テンプレ気味といえばそうですが、アダルトゲームではあまり見ないタイプですね。
1作目同様、シーンは各キャラ2回です。
■時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
シリーズ3本目です。
全6章構成になっており、完結編のため攻略キャラは憂緒の1人のみですが、
その代わりに後日談やアナザーストーリーも収録されています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、アナザーストーリー1.5h、後日談1h程度。といったところです。
本作は2作目から完全に地続きになっており、ルート分岐はありません。
完結編になっており、本編自体は短めですが、
その代わりにアフターやアナザーストーリーが収録されています。
完結編ということでここまで面白くプレイした人であれば、
一気に読み進められるものになっていると思います。
設定自体は2作目までで大体語られてますが、
その背景と結末をキレイに書けている内容だなと感じます。
最終的に主人公つえーとなり、まあそれも予想の範疇ではありましたが、
ここまでしっかりとした展開になっているので不満は無かったです。
一つ言うならラズリットが残した遺品を憂緒が使った後の描写が弱かったかな?と。
3作目で特に良いなーと感じたのは、
道中よりも、ここまでの風呂敷設定がキレイに片付いて
事後にも読破感があったことですかね。
ヒロインを含む、登場キャラの関係性もここまでで納得できる深い形になってますし、
おまるをメインにした描写も良い形で終わっていると思います。
アフターストーリーは基本に後日談を含むエロ回収といった内容で
長さもさほど無いため、オマケ程度に思って良い代物です。
エロとしては、1作目/2作目ヒロイン、レズなど、なんでもアリです。
アナザーストーリーはリトメインのものだけ少し長い内容になってます。
長さとしては1h以上は余裕であったと思います。
設定としては主人公が災厄の魔女の力を持ったまま入学し、
特査に入ることもなく(そもそも特査がない)、リトとのやり取りメインで進む内容です。
こちらは多分リトが人気だから入れたんだろうなぁ…とは思ってます。
まあ嬉しいは嬉しいのですが、本編がよく出来ていたので、
こちらもやはりオマケという印象は拭えません。
■グラフィック
のいぢ先生が描かなくなったのが過去作と比べて大きく変わった点かと思います。
原画に多少不安定感を感じる部分はあるものの、悪くは無かったかと思います。
特に立ち絵の表情とか、塗りはとてもブロッサムらしかったです。
SDは変わっていないので当然ですが、こちらも健在ですね。
CGについては割とよくわからないところで入る印象でした。
日常CGとしては平均以上あったような印象ですが、
シーン数が多くないので、全体的には少なめに感じるかもしれません。
秋姫すももさんをはじめとした、のいぢ先生の原画は勿論大好きですが、
だからといって本作はダメだった、という印象もありません。
■サウンド
作中は割と共通のBGMが使われていますが、良いですね。
OPが独特で非常に耳に残ります。BGMにも使われています。
ブロッサムのサウンドはチャレンジャーな感じがすごくします。
他にはない当たり方をしますので、とても気に入っています。
次回作は新生ブロッサムを語ってるようですが、
ここはやはり期待したいところだなあと思ってます。
■総評
最近、設定投げ捨ての短いゲームをよく見かける中で、
ここまでまとまっていれば良ゲー以上の評価は必然でしょう。面白かったです。
1作目だけやって待ち惚けにされた当時は惜しいなあ、と。
特に気に入っているのはシナリオ道中で
キャラの関係性や設定、背景をキレイにまとめ上げてる点に尽きますね。
ここが良かったので3作やった後の満足感がとても高く感じられました。
シナリオ自体も通して悪くなく、引き込まれるものになってると自分は思いました。
強いて言うなら、少々1作目の導入が弱いですかね。
始めて1時間で夢中になってた、というようなものでは無かったです。
特査をはじめとした学園全体の雰囲気、キャラに慣れ始めてから良さが感じられました。
プレイ後に1作目から通して所々に良さを感じる作りになってた点はとても満足です。
キャラは自分の第1印象は歴代作品よりも明らかに弱いよなあと思ってたのですが、
本作も悪くないですね。
キャラ自体が崇高というよりかは、
シナリオを通して背景と関係性が深まっていく点が上手く書けてるので、
それに引きずられて良かったと思えるようになった、という印象です。
少々、歴代のブロッサム作品とは味が違いますが、プレイして損無しかと思いますし、
このボリュームなのに今はお安いので、とてもオススメです。
次回作、いかにもな作品が発表されてますが、どうなりますかね…。
個人的には少々不安だったりします。
萌えよりなのは良いとして、ブロッサム特有の雰囲気が無くなってたら嫌だなぁと。

予約した回収CP。
4月はニューリンを楽しみにしてましたが、延期しました。
今月買うのはぱれっと新作の9nineだけになりそうです。おそらく。
つばす先生のサイン会は応募しましたが、外れてしまいました。残念。
自分はGWは長い休暇になりそうですが、買うものも積んでるものもあまりないので、
こっち方面のゲーム漬けというよりかは、他メインで遊んでそうな気配です。
とはいえ、何かしらはやっていたいので、
GW入るあたりに発売済の作品を1本くらい何か買おうかな?と思ってます。
まずは3部作構成の概要から。
・時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
・時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
・時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
頭から上記3本立てとなっております。
3本目である「朝霧に散る花」には、後日談やif世界のアナザーストーリーなど
FD的要素も含まれますが、3本すべて本編になっています。
ですので、3本目までプレイしないとオールクリアにはならない形になってます。
とんでもなく長いのでは?とも思いましたが、
1本あたりのボリュームは長くなく、1本あたり10h程度です。
当初はミドルプライスに近い値段の模様です。
本パッケージは3作がまとまった商品になっており、外箱などは簡素なものになっています。
ですが、かなり安価かつ良い作品なので未プレイの方にはオススメです。
追加要素などはまったく無いようです。
長くなりそうですが、1作目から順に気ままに書いていこうと思います。
■プレイ前に
本作は攻略キャラ分岐の他に推理ランクというものがゲーム最後に発表されます。
選択肢に「正解/不正解」のフラグがあり、特にゲームのシナリオは変化しませんが
プレイ中に選んだものによって最後にランク発表があるといった内容になってます。
「シナリオが変わらないならどうでもいい」という方は良いですが
上記も楽しみたい方は攻略サイト等を見ないほうが良いかもしれません。
■時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
シリーズ1本目です。
全5章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
すべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
魔術が生きている学校に主人公が転入してくるところから始まります。
学校には遺品と呼ばれる魔術道具がいくつもあり、
それが巻き起こす騒動をアレコレ解決しながら本作はお話が進みます。
学校には昼の世界と夜の世界があり、魔術によって夜の世界を呼び寄せています。
物語の根幹となるのは遺品よりかは、夜の世界のほうですが
本作で言及されるのは、夜の世界を呼び寄せる方法くらいで、
その存在意義や真相など、細かいことは2作目以降に続くため、
謎が多いまま、1作目は完結します。
ファンタジー色の強い設定ですが、異能バトル的な展開はなく、
遺品が起こす不思議現象を推理しながらドタバタ解決していく感じです。
各章ごとにお話はひと段落する感じで進みますので、
少し昔のファンタジーモノラノベの短編集を読んでる感じですね。
最近はこういったゲームやラノベにあまり触れなかったので懐かしい気持ちになりました。
設定は面白いものになってますし、
各章それぞれ小まめに盛り上がりますので、スラスラ読めます。
1作目は世界観の導入と風呂敷を広げるだけ広げた、という印象です。
本筋の話が進展するのは2作目以降なので、
当時リアルタイムで買ってたら、「えぇ…続きは?」となったかもしれません。
細かい文章にまで設定や伏線といった内容が盛り込まれてますので、
3作やると改めて物語のレベルの高さが感じられる作りになっている点が良かったです。
例えば、本作で出てくる遺品が後ほどガッツリ出てきたり、
本作の会話が最後へのリードになっていたり、という点がなかなかに多いです。
ですので、やはり3作一気にやるのが推奨ですね…。
キャラクターとしては憂緒、眠子、鍔姫の3人が攻略出来ます。
一応ノーマルENDもあります。ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルート(またはノーマル)から2作目に続いている形です。
憂緒のキャラの強さが本領発揮するのは2作目以降なので、
本作としては眠子がお気に入りでした。
少女具合がまさにブロッサムだなぁ〜(嬉)といった印象だったからです。
本当にブロッサムはこういうキャラ書くのが上手いよね。
主人公、サブキャラに関しても俗に言う不快キャラは無かった印象です。
シーンとしては各キャラ2回のため、エロ方面では期待しないほうが良いです。
■時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
シリーズ2本目です。
全6章構成になっており、攻略キャラは3人+ノーマルとなっています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、攻略キャラ部分1h×3人。といったところです。
本作も基本的に1作目と同じ遺品の騒動がメインで話が進みますが、
新しい要素であるホムンクルスという重要な設定が登場したり、
後半で夜の世界に関する謎が大きく判明したりします。
最終的には夜の世界が消失し、完結編である3作目に続きます。
本作からの新キャラクターであるアーデルハイトとルイも良い味出してます。
特にルイは3作目まで良いところを持っていきますし、面白くて良いですね。
登場時はなんだこいつら、でしたが、最終的には大分良いキャラでした。
感覚的には1作目に近い形で進みますが、
後半は風呂敷をたたみ始めるため、より引き込む展開になってたかと思います。
2作目で良いなと思ったところはここですね。
1作目から続くウズウズした内容を畳んでくるのが引き込まれてとても良かったです。
主人公の妹の登場とかはちょっと唐突だな?とか思いましたが、
基本的には1作目からの流れを上手く汲んでいたかと思います。
感動とか雰囲気ゲーといったものではなく、
単純に段々物語自体に引き込むのが上手い作品だなぁと思いました。
キャラクターとしては憂緒、アーデルハイト、二人の3人が攻略出来ます。
こちらも1作目同様、ルート分岐は階段式なので、
メインヒロインである憂緒ルートから3作目に続いている形です。
個人的には二人は攻略できるんだ…と思いました。
明らかに攻略ヒロインじゃなくても良いよね?と思ってしまいました。
というか、リトを攻略させてくれ…とこの頃自分は祈ってました。
(要望が多かったのか、3作目のifストーリーといった形でリトルートあります)
本作あたりから憂緒の破壊力が増してきて、
あれ?憂緒が…良い…?みたいな感情になり始めます。
テンプレ気味といえばそうですが、アダルトゲームではあまり見ないタイプですね。
1作目同様、シーンは各キャラ2回です。
■時計仕掛けのレイライン-朝霧に散る花-
シリーズ3本目です。
全6章構成になっており、完結編のため攻略キャラは憂緒の1人のみですが、
その代わりに後日談やアナザーストーリーも収録されています。
こちらもすべて完走して10h程度。
本編部分7h程度、アナザーストーリー1.5h、後日談1h程度。といったところです。
本作は2作目から完全に地続きになっており、ルート分岐はありません。
完結編になっており、本編自体は短めですが、
その代わりにアフターやアナザーストーリーが収録されています。
完結編ということでここまで面白くプレイした人であれば、
一気に読み進められるものになっていると思います。
設定自体は2作目までで大体語られてますが、
その背景と結末をキレイに書けている内容だなと感じます。
最終的に主人公つえーとなり、まあそれも予想の範疇ではありましたが、
ここまでしっかりとした展開になっているので不満は無かったです。
一つ言うならラズリットが残した遺品を憂緒が使った後の描写が弱かったかな?と。
3作目で特に良いなーと感じたのは、
道中よりも、ここまでの風呂敷設定がキレイに片付いて
事後にも読破感があったことですかね。
ヒロインを含む、登場キャラの関係性もここまでで納得できる深い形になってますし、
おまるをメインにした描写も良い形で終わっていると思います。
アフターストーリーは基本に後日談を含むエロ回収といった内容で
長さもさほど無いため、オマケ程度に思って良い代物です。
エロとしては、1作目/2作目ヒロイン、レズなど、なんでもアリです。
アナザーストーリーはリトメインのものだけ少し長い内容になってます。
長さとしては1h以上は余裕であったと思います。
設定としては主人公が災厄の魔女の力を持ったまま入学し、
特査に入ることもなく(そもそも特査がない)、リトとのやり取りメインで進む内容です。
こちらは多分リトが人気だから入れたんだろうなぁ…とは思ってます。
まあ嬉しいは嬉しいのですが、本編がよく出来ていたので、
こちらもやはりオマケという印象は拭えません。
■グラフィック
のいぢ先生が描かなくなったのが過去作と比べて大きく変わった点かと思います。
原画に多少不安定感を感じる部分はあるものの、悪くは無かったかと思います。
特に立ち絵の表情とか、塗りはとてもブロッサムらしかったです。
SDは変わっていないので当然ですが、こちらも健在ですね。
CGについては割とよくわからないところで入る印象でした。
日常CGとしては平均以上あったような印象ですが、
シーン数が多くないので、全体的には少なめに感じるかもしれません。
秋姫すももさんをはじめとした、のいぢ先生の原画は勿論大好きですが、
だからといって本作はダメだった、という印象もありません。
■サウンド
作中は割と共通のBGMが使われていますが、良いですね。
OPが独特で非常に耳に残ります。BGMにも使われています。
ブロッサムのサウンドはチャレンジャーな感じがすごくします。
他にはない当たり方をしますので、とても気に入っています。
次回作は新生ブロッサムを語ってるようですが、
ここはやはり期待したいところだなあと思ってます。
■総評
最近、設定投げ捨ての短いゲームをよく見かける中で、
ここまでまとまっていれば良ゲー以上の評価は必然でしょう。面白かったです。
1作目だけやって待ち惚けにされた当時は惜しいなあ、と。
特に気に入っているのはシナリオ道中で
キャラの関係性や設定、背景をキレイにまとめ上げてる点に尽きますね。
ここが良かったので3作やった後の満足感がとても高く感じられました。
シナリオ自体も通して悪くなく、引き込まれるものになってると自分は思いました。
強いて言うなら、少々1作目の導入が弱いですかね。
始めて1時間で夢中になってた、というようなものでは無かったです。
特査をはじめとした学園全体の雰囲気、キャラに慣れ始めてから良さが感じられました。
プレイ後に1作目から通して所々に良さを感じる作りになってた点はとても満足です。
キャラは自分の第1印象は歴代作品よりも明らかに弱いよなあと思ってたのですが、
本作も悪くないですね。
キャラ自体が崇高というよりかは、
シナリオを通して背景と関係性が深まっていく点が上手く書けてるので、
それに引きずられて良かったと思えるようになった、という印象です。
少々、歴代のブロッサム作品とは味が違いますが、プレイして損無しかと思いますし、
このボリュームなのに今はお安いので、とてもオススメです。
次回作、いかにもな作品が発表されてますが、どうなりますかね…。
個人的には少々不安だったりします。
萌えよりなのは良いとして、ブロッサム特有の雰囲気が無くなってたら嫌だなぁと。

予約した回収CP。
4月はニューリンを楽しみにしてましたが、延期しました。
今月買うのはぱれっと新作の9nineだけになりそうです。おそらく。
つばす先生のサイン会は応募しましたが、外れてしまいました。残念。
自分はGWは長い休暇になりそうですが、買うものも積んでるものもあまりないので、
こっち方面のゲーム漬けというよりかは、他メインで遊んでそうな気配です。
とはいえ、何かしらはやっていたいので、
GW入るあたりに発売済の作品を1本くらい何か買おうかな?と思ってます。
category: アニメ・ゲーム
トリノライン レビュー
2017/04/06 Thu. 00:03 [edit]

更新
今日は先月末発売のminoriの最新作、トリノラインのレビュー記事です。
実はminoriの作品は割と買ってたりします。
夏ペル以降だと、12月のイヴってやつだけは買ってないですが、
それ以外は多分買ってると思います(見逃してなければ)
本作は発表の時から主に原画がキャッチな感じでしたので、期待していました。

(めっちゃ居酒屋の画像でスミマセン)
それでは。ニヒッ
つづき(ネタバレも含む可能性があります)
-- 続きを読む --
つづき
シナリオは3人。サブキャラの攻略はなく、TRUEやBADなどもありません。
また、ここのメーカーらしいですが、
1周目は「シロネ」or「夕梨」を攻略可能です。
2周目は1周目で選択しなかったルートに選択肢無しで自動で入ります。
3周目以降で沙羅が攻略可能になります。
■プレイ前に
・体験版のセーブデータが残っていればその続きから本編を始めることも出来ます
(変わったところはほぼ無さそうでしたが、一応自分は斜め読み気味でもう一回やりました)
・グラフィック、サウンド、ムービー鑑賞はいつも通り、すべて完走しないと閲覧不可です。
(ここのはムラっと度が高めなので、完走しきる自信がなかったらセーブをマメに)
・逆にシーン鑑賞は何も攻略していなくても最初から全開放可能です。
(シーンCGを初見で見る感動というものが自分にはあるので、あまり推奨はしませんが・・・)
ルートそれぞれの時間は
共通 2.5h
シロネ 3h
夕梨 3.5h
沙羅 3.5h
計13h
分量的には少し短めでしょうか。
一人一人の個別は短くはないですが、
サブとかTRUEみたいな構成でもないので自ずと、といった具合になってます。
あまり変わらないと思いますが、シロネは他よりも短かったかな?という印象があります。
■共通
幼く妹を亡くした主人公が妹そっくりでその記憶をもった
人間に近いアンドロイドであるトリノとの生活パートがメインです。
トリノとの出会いから、その生活描写、
周りとの関係とトリノ自身の変化を描いていますね。
「アンドロイドである」ということやその事に対する人間の機微
といったものがテーマになっています。
個人的には母親との描写とか、トリノ(シロネ)の変化とか、
主人公の気持ちとか、共通ではそんなに上手くハマらなかったので、
悪くは無かったけど…くらいの印象です。各個別のほうが好きです。
あとこれは全体的に言えることですが、
モノローグとか会話劇が中心で進むので少し淡々としてますね。
物語のどのあたりを読んでいるのか掴みづらいです。
逆に言うと展開より、そういったテキストを読ませること中心で進みます。
この点は合う人合わない人が割れる点ではないかなと。
そういった点もこのメーカーの色だとは思います。
体験版パート後、主人公は事故が原因で記憶を無くします。
その後の生活をちょろっと描写して共通は終わりですね。
1周目では選択肢が表示されて分岐します。
沙羅ルートではそれよりも前に分岐しますので、記憶を無くしません。
■シロネ
最初にやりました。
共通後、記憶のない主人公とシロネの生活からはじまり、
死ぬことのないトリノと寄り添う方法、
人間の生きることへの価値観、アンドロイドの価値観といった内容がメインです。
テーマは死生観といったところでしょうか。
シロネルートはBADとは言わないですが、滅びの美学といった具合で、
結末は大分カタルシスを感じるようなものに仕上がっています。
よくあるハッピーエンドの形に持っていかなかったところは驚きました。
本作の設定とそれに生じる問題をドラマチックに描いてますので、
読破感もあり、良かったと思ってます。
今時この手のシナリオに持っていける人はなかなか見ないです。
キャラとしては自分は平気でしたが、癇に障る人もいるかも、と思いました。
シナリオは良かったですが、掛け合いは少々弱いかな?と。
共通で1シーンあるので、シロネだけ5回シーンがあります。
自分は店舗特典はシロネなのですが、本作は大分悩みました。
最終的には特典としての意味なら夕梨か沙羅が良かったな、とは思ってます。
(というか、正直に言うとトリノEDITIONが欲しかった)
■夕梨
2番目にやりました。
共通後、夕梨に面倒を見てもらい、それを通して夕梨の境遇を知ります。
こちらも人が生きることとは何かを描いた内容になってます。
トリノは登場はしますが、トリノ自体が主体になる話ではありません。
夕梨ルートは紆余曲折しながらもハッピーエンドになってます。
テーマに沿って会話や登場人物たちの機微が分かりやすく描かれていますので、
本作の中で1番無難かつ、こちらも良いシナリオという印象です。
ただちょっと本ルートは主人公がやらかしてますかね。
このルートは主人公がクソと感じる人がいてもまあおかしくないです。
キャラとしては第1印象のビジュアルは勿論のこと、
キャラクター性とかも強いですね。明るく表情豊かです。ニヒヒッ。
他のルートだと完全に蚊帳の外なので1番不遇でもあるかな、と思います…。
個人的にはAmazonの店舗特典の絵柄でタペで出して欲しかったです。
■沙羅
3番目にやりました。といっても3番目固定ですが。
沙羅ルートだけは主人公は記憶を無くしません。その前に分岐します。
トリノの開発に触れ、トリノが目指すところを中心に進行し、
それに付随して沙羅の内面や人間の価値観といったものを描きます。
本ルートも無難といえば無難なのですが、
やってる最中は先が読めなかったので、結末が楽しみでした。
(ちょっと絡んでくるのが分かりやすい悪役すぎるかなと思ってましたが)
「人間は死ぬから人間」とか、「適当さ、愚かさがあって人間」とか
本作はこれが根幹で各ルートがあったんだなぁと思わせてくれる結末だったので
個人的には満足です。
なんかサブキャラの影の描写はツッコミたくなりましたけどね。
ルート初っ端に描写いれたはいいが、特に何もしてないやん、と。
作品全体に言えますが、こうして文章にすると、
ちょっと哲学的すぎるというか、「くさいなー」とは感じますけどね。
それも含めて良いものに仕上がっていると思います。
キャラとしては、もう絵と声と性格からして
このメーカーを具現化したみたいなキャラですね。好きです。
Gカップらしいですが…、これでそれとはminoriの世界はスゴイなぁ、と。
■グラフィック
割とメイン以外は原画は入れ替わってる印象のあるminoriですが、
本作は発売前の人気から見ても大分当たってるのではないでしょうか。
分かりやすくかわいいです。
塗りやここ特有の演出(動き)は相変わらず業界最高峰レベルかなと。
夏ペル以降、貧乳キャラというものを見た記憶がまるで無いですが、
とても良いと思います。
本作はシナリオも良かったけど、ムラムラ具合も相変わらず高かったです。
シーン数はシロネ5、夕梨4、沙羅4です。
みんな良かったですが…特に良かったのは沙羅ですかね。個人的には。
サブキャラも1ぐらいなんかあるかな?と思ってたのですが、無かったですね。
欲を言えば共通や日常パートにもうちょいエッチ要素が欲しかった気がします。
それにしても相変わらずここは外でいきなり全裸になるのが好きですね…(褒め)
このあたりは完全に売りと化しているので変わることはないと思いますが、
次回作も期待してます。
■サウンド
minoriの出す作品の性質上、仕方のないことなのですが、
悪くは無いんだけど、特に刺さるものはなかったという印象です。
多分本当に追ってるファンなら良さが分かるのでしょうが…、
すぐにこれ名BGMだ、となるキャッチなものはない印象です。
ムービーは頑張ってはいますね。3Dとかも今回は使っているようです。
ただ、新海氏がいた時のアニメーションの全盛を知っていると
背景の綺麗さは勿論のこと、動き、視点、OP映像としての演出、
あのあたりはあっちのほうが圧倒的だったかなと思います。
■総評
今年で初めて当たったかなと言える作品でした。
(まあ今年に入っての新作がどちらかというとマイナス方向すぎるのですが)
作品を一貫してテーマが分かりやすく書かれていましたし、
それぞれの話も色があって良かったです。
ビジュアル面やゲームとしての品質も高かったのでその点もさすがです。
強いて言うなら、
本メーカーの作品は物語をテキスト、会話、演出で描き、
特別凝った設定や誰もが面白いと思う新しい話にはなっていないので、、
合う人と合わない人は割れるタイプかなと思います。
「なんとなくそれっぽいことを面白そうにクサく書いてるだけ」
と感じる人も確実にいると思います。
あとはそれぞれの会話で話が次第に進み、最終的な目標などが見えづらいため、
起承転結が分かりづらく、あまり起伏を感じられないのかなと思います。
物語のどのあたりを読んでいてどこを目指しているのか、分かりづらいです。
上記を退屈と捉える人もいれば、これがここの良さ、と捉える人もいそうです。
個人的には今時こんなん書くメーカーはあまり無いので頑張って欲しいです。
今回のまとまり方と各個別は自分は満足しています。
次回作、またしばらく空くかもしれませんが期待しています。
(それにしてもminoriは相変わらず物販系のイベントがエグいですね)
結構予定があり週末はあまりやってなかったのですが、見事に終わってしまいました。
先月の新作も他に買ってないので、昔のやつをやろうかなと、
最近出たユニゾンシフトブロッサムのレイライン三部作を注文しました。
今月楽しみにしていたニューリンも延期してしまい、
他には9nineくらいしか買わないかなと思っているので、じっくりやります。
もうすぐGWなので、こちらも、遊びも充実すると良いなと思ってます。
シナリオは3人。サブキャラの攻略はなく、TRUEやBADなどもありません。
また、ここのメーカーらしいですが、
1周目は「シロネ」or「夕梨」を攻略可能です。
2周目は1周目で選択しなかったルートに選択肢無しで自動で入ります。
3周目以降で沙羅が攻略可能になります。
■プレイ前に
・体験版のセーブデータが残っていればその続きから本編を始めることも出来ます
(変わったところはほぼ無さそうでしたが、一応自分は斜め読み気味でもう一回やりました)
・グラフィック、サウンド、ムービー鑑賞はいつも通り、すべて完走しないと閲覧不可です。
(ここのはムラっと度が高めなので、完走しきる自信がなかったらセーブをマメに)
・逆にシーン鑑賞は何も攻略していなくても最初から全開放可能です。
(シーンCGを初見で見る感動というものが自分にはあるので、あまり推奨はしませんが・・・)
ルートそれぞれの時間は
共通 2.5h
シロネ 3h
夕梨 3.5h
沙羅 3.5h
計13h
分量的には少し短めでしょうか。
一人一人の個別は短くはないですが、
サブとかTRUEみたいな構成でもないので自ずと、といった具合になってます。
あまり変わらないと思いますが、シロネは他よりも短かったかな?という印象があります。
■共通
幼く妹を亡くした主人公が妹そっくりでその記憶をもった
人間に近いアンドロイドであるトリノとの生活パートがメインです。
トリノとの出会いから、その生活描写、
周りとの関係とトリノ自身の変化を描いていますね。
「アンドロイドである」ということやその事に対する人間の機微
といったものがテーマになっています。
個人的には母親との描写とか、トリノ(シロネ)の変化とか、
主人公の気持ちとか、共通ではそんなに上手くハマらなかったので、
悪くは無かったけど…くらいの印象です。各個別のほうが好きです。
あとこれは全体的に言えることですが、
モノローグとか会話劇が中心で進むので少し淡々としてますね。
物語のどのあたりを読んでいるのか掴みづらいです。
逆に言うと展開より、そういったテキストを読ませること中心で進みます。
この点は合う人合わない人が割れる点ではないかなと。
そういった点もこのメーカーの色だとは思います。
体験版パート後、主人公は事故が原因で記憶を無くします。
その後の生活をちょろっと描写して共通は終わりですね。
1周目では選択肢が表示されて分岐します。
沙羅ルートではそれよりも前に分岐しますので、記憶を無くしません。
■シロネ
最初にやりました。
共通後、記憶のない主人公とシロネの生活からはじまり、
死ぬことのないトリノと寄り添う方法、
人間の生きることへの価値観、アンドロイドの価値観といった内容がメインです。
テーマは死生観といったところでしょうか。
シロネルートはBADとは言わないですが、滅びの美学といった具合で、
結末は大分カタルシスを感じるようなものに仕上がっています。
よくあるハッピーエンドの形に持っていかなかったところは驚きました。
本作の設定とそれに生じる問題をドラマチックに描いてますので、
読破感もあり、良かったと思ってます。
今時この手のシナリオに持っていける人はなかなか見ないです。
キャラとしては自分は平気でしたが、癇に障る人もいるかも、と思いました。
シナリオは良かったですが、掛け合いは少々弱いかな?と。
共通で1シーンあるので、シロネだけ5回シーンがあります。
自分は店舗特典はシロネなのですが、本作は大分悩みました。
最終的には特典としての意味なら夕梨か沙羅が良かったな、とは思ってます。
(というか、正直に言うとトリノEDITIONが欲しかった)
■夕梨
2番目にやりました。
共通後、夕梨に面倒を見てもらい、それを通して夕梨の境遇を知ります。
こちらも人が生きることとは何かを描いた内容になってます。
トリノは登場はしますが、トリノ自体が主体になる話ではありません。
夕梨ルートは紆余曲折しながらもハッピーエンドになってます。
テーマに沿って会話や登場人物たちの機微が分かりやすく描かれていますので、
本作の中で1番無難かつ、こちらも良いシナリオという印象です。
ただちょっと本ルートは主人公がやらかしてますかね。
このルートは主人公がクソと感じる人がいてもまあおかしくないです。
キャラとしては第1印象のビジュアルは勿論のこと、
キャラクター性とかも強いですね。明るく表情豊かです。ニヒヒッ。
他のルートだと完全に蚊帳の外なので1番不遇でもあるかな、と思います…。
個人的にはAmazonの店舗特典の絵柄でタペで出して欲しかったです。
■沙羅
3番目にやりました。といっても3番目固定ですが。
沙羅ルートだけは主人公は記憶を無くしません。その前に分岐します。
トリノの開発に触れ、トリノが目指すところを中心に進行し、
それに付随して沙羅の内面や人間の価値観といったものを描きます。
本ルートも無難といえば無難なのですが、
やってる最中は先が読めなかったので、結末が楽しみでした。
(ちょっと絡んでくるのが分かりやすい悪役すぎるかなと思ってましたが)
「人間は死ぬから人間」とか、「適当さ、愚かさがあって人間」とか
本作はこれが根幹で各ルートがあったんだなぁと思わせてくれる結末だったので
個人的には満足です。
なんかサブキャラの影の描写はツッコミたくなりましたけどね。
ルート初っ端に描写いれたはいいが、特に何もしてないやん、と。
作品全体に言えますが、こうして文章にすると、
ちょっと哲学的すぎるというか、「くさいなー」とは感じますけどね。
それも含めて良いものに仕上がっていると思います。
キャラとしては、もう絵と声と性格からして
このメーカーを具現化したみたいなキャラですね。好きです。
Gカップらしいですが…、これでそれとはminoriの世界はスゴイなぁ、と。
■グラフィック
割とメイン以外は原画は入れ替わってる印象のあるminoriですが、
本作は発売前の人気から見ても大分当たってるのではないでしょうか。
分かりやすくかわいいです。
塗りやここ特有の演出(動き)は相変わらず業界最高峰レベルかなと。
夏ペル以降、貧乳キャラというものを見た記憶がまるで無いですが、
とても良いと思います。
本作はシナリオも良かったけど、ムラムラ具合も相変わらず高かったです。
シーン数はシロネ5、夕梨4、沙羅4です。
みんな良かったですが…特に良かったのは沙羅ですかね。個人的には。
サブキャラも1ぐらいなんかあるかな?と思ってたのですが、無かったですね。
欲を言えば共通や日常パートにもうちょいエッチ要素が欲しかった気がします。
それにしても相変わらずここは外でいきなり全裸になるのが好きですね…(褒め)
このあたりは完全に売りと化しているので変わることはないと思いますが、
次回作も期待してます。
■サウンド
minoriの出す作品の性質上、仕方のないことなのですが、
悪くは無いんだけど、特に刺さるものはなかったという印象です。
多分本当に追ってるファンなら良さが分かるのでしょうが…、
すぐにこれ名BGMだ、となるキャッチなものはない印象です。
ムービーは頑張ってはいますね。3Dとかも今回は使っているようです。
ただ、新海氏がいた時のアニメーションの全盛を知っていると
背景の綺麗さは勿論のこと、動き、視点、OP映像としての演出、
あのあたりはあっちのほうが圧倒的だったかなと思います。
■総評
今年で初めて当たったかなと言える作品でした。
(まあ今年に入っての新作がどちらかというとマイナス方向すぎるのですが)
作品を一貫してテーマが分かりやすく書かれていましたし、
それぞれの話も色があって良かったです。
ビジュアル面やゲームとしての品質も高かったのでその点もさすがです。
強いて言うなら、
本メーカーの作品は物語をテキスト、会話、演出で描き、
特別凝った設定や誰もが面白いと思う新しい話にはなっていないので、、
合う人と合わない人は割れるタイプかなと思います。
「なんとなくそれっぽいことを面白そうにクサく書いてるだけ」
と感じる人も確実にいると思います。
あとはそれぞれの会話で話が次第に進み、最終的な目標などが見えづらいため、
起承転結が分かりづらく、あまり起伏を感じられないのかなと思います。
物語のどのあたりを読んでいてどこを目指しているのか、分かりづらいです。
上記を退屈と捉える人もいれば、これがここの良さ、と捉える人もいそうです。
個人的には今時こんなん書くメーカーはあまり無いので頑張って欲しいです。
今回のまとまり方と各個別は自分は満足しています。
次回作、またしばらく空くかもしれませんが期待しています。
(それにしてもminoriは相変わらず物販系のイベントがエグいですね)
結構予定があり週末はあまりやってなかったのですが、見事に終わってしまいました。
先月の新作も他に買ってないので、昔のやつをやろうかなと、
最近出たユニゾンシフトブロッサムのレイライン三部作を注文しました。
今月楽しみにしていたニューリンも延期してしまい、
他には9nineくらいしか買わないかなと思っているので、じっくりやります。
もうすぐGWなので、こちらも、遊びも充実すると良いなと思ってます。
category: アニメ・ゲーム
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